婚約破棄?それはなんですか?

岡暁舟

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その3

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それから、私は学校での居場所を失ってしまいました。噂が広まるのは早いものでして、私はもうすっかり有名人でした。

「アレックス様が可哀想」

というのが、同級生の大半の意見でした。考えてもみれば、王族の人間が自分の判断で恋愛をするということは、普通ないことです。つまり、アレックス様にとって、私は本当に愛しい女だったということなのでしょう。

でも、それならどうして、あのとき私の話をもっと聞いてくれなかったのでしょうか?ラックの話だけを一生懸命聞いて、どうして、私の話は何も聞いてくれなかったのでしょうか?

「ラック様がいらっしゃるぞ!道を開けろ!!」

私の隣の席の住人、ラックが教室に入ってきました。私と目が合うと、ニコニコ笑いだしました。それにしても、どうしてみんな、彼のことを様付けで呼ぶのでしょうか?私にはわかりませんでした。

「これはこれは、ジュリアさん。ご機嫌よくていらっしゃいますね?」

正直言って気持ち悪く思いました。私は何も返事をしませんでした。

後になって分かったことですが、ラックの父親が異例なる出世を果たしたそうです。その理由は公になりませんでした。しかしながら、私には分かりました。これは何か裏があるに違いない、と。

ひょっとして、これは全てアレックス様が仕組んだ罠なのでしょうか?そう考えると、全て話が繋がりそうでした。私のことを好きと言ったのは嘘だったのでしょうか?それとも……婚約破棄の原因は、他の女でしょうか?

アレックス様?あなたは私に嘘をついたのですか?それとも、他の女に目移りするほど、あなたの愛は軽いのですか?

「ああっ、そう考えると、段々腹が立ってきた!!!」

私はつい、一人で叫んでしまいました。周りにいた生徒たちから白い目で見られるのは当然……それはいいんです!そんなことよりも、きちんと復讐をしないといけません。下級貴族だからと言って侮ることなかれ。それでも私は、自分に誇りを持っているのです。売られた喧嘩は、もちろん買います!
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