続～私に婚約破棄を宣告した公爵様へ～

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カレンは頼りないロンメルを捨てることも時には考えた。でも、ロンメルを崇拝する人間がいることは事実であり、かえって彼らを味方に付ければまた世界を変えることができるかもしれない……なんて考え方もできたのだ。

「ロンメル様。私に力を貸して？？？さあ、これから復讐を始めますわよ！！！」

「おいおい、力を貸すといっても……私にはもう力がないんだぞ……」

「いいえ、そんなことはありませんわ。未だにロンメル様を崇拝する人はたくさんいらっしゃいますわ。だから……彼らに呼び掛けてマリア様を葬りましょう！！！」

「そんなこと……出来るわけないだろう……」

ロンメルは否定的だった。でも、カレンは引き下がろうとしなかった。何としても、マリアの殺害を考えているようだった。