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母の存在
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雅樹は智樹が出てきてくれるのを、部屋の前頭をうなだれさせたまま待っている。
だが、部屋のドアノブはピクリとも動かない。
広い家の中はいつもより静まり返り、空気までもピリピリしているかのようだ。
歳を重ねるごとに、智樹が美しく艶を増しながら成長するにつれ、雅樹は自分の気持ちを抑えることが難しくなっていることを認めざるを得なかった。
そして智樹が自分に対してどう思っているのかも……。
智樹と距離を取るべきだろうか…
……、考えるまでもないか。
とらないとダメだ。
でも離れられる?
自分に問いかけて、雅樹は自嘲ぎみに少し笑った。
そんな事できるわけない。
智樹と目が合うだけで、笑いかけられただけで、『おはよう』と挨拶されただけで、心の底から幸せが込み上げてくるのに、俺から離れるなんてできるわけが無い。
だから、仕方ないんだ。
俺が智樹に嫌われるようなことをしないと…。
智樹に嫌われて避けられないと、俺からは離れられない。
でも嫌われたくない。
智樹だけには絶対嫌われたくない。
でも嫌われないとダメなんだ。
嫌われて新しい人に目を向けてもらわないと…
雅樹の頭の中で、相反する言葉がぐるぐると回る。
智樹と雅樹の母親は仕事はしておらず、外から見れば悠々自適な『大手会社の社長夫人』だ。
だからといって暇でも散財しているわけでもない。
夫の仕事関係の付き合いがある家同士の付き合いや、会社内の夫人同士の派閥やマウントを取ろうとする夫人への牽制。女同士の争いをなくすよう、いつも目を光らせている。
穏やかで柔らかい雰囲気の彼女だが、芯は強く、些細な事にもよく気がつく。
だからなのか……。
『甘いものは苦手』と言っていた雅樹だったが貰って帰ってきたケーキとは別に、雅樹と智樹が好きなケーキ屋のプリンを母親が買ってきてくれていたのを見つけ、紅茶と共にプリンを楽しんでいた時、
「母さんは雅樹が誰を好きになろうと、全く問題ないと思うんだけどな~」
ニコニコした母親に言われ、どきりとした。
「な、なに?急に……」
いつもは普通に流せるところだが、今日は智樹とのこともあり、返事が辿々しくなる。
「自分に素直にならないと、好きな子に気持ちいいなんで伝わらないものなのよ」
「……。彼女ともうまく…いってる…」
雅樹は母親から目を逸らす。
そんなのわかってる。
でも、俺は……、俺が本気で愛してるのは……
「本当に雅樹も智樹も頑固なんだから。私はね、2人が誰を好きになろうと、応援してるんだからね」
え?
それどういう意味?
「家のことは幸樹に任せて、智樹と雅樹は好きな事をすればいいのよ。高校卒業したら大学行ってもいいし、いかなくてもいい。もし大学通うってなって家から近くても、家から出て2人で暮らしてもいい。本当に好きにしたらいいのよ」
そこまでいうと、母親は自分の目の前に置いてあるティーカップに視線を落とした。
「お父さんとお母さんはね、小さい時から別々の許嫁がいたの。いわゆる政略結婚みたいな感じの。お母さんもそれが当たり前で、その人と結婚すると思ってた」
「…」
「でもね、はじめさんと出逢って『絶対この人と一生一緒にいる!』って思ってね、幸運な事に、はじめさんも同じ気持ちになってくれて…。それからね、ありとあらゆる手段を使って結婚したのよ」
「ありとあらゆる手段?」
こんなに優しくて温和な母さんから、まさか『ありとあらゆる手段』なんて言葉、聞くとは思ってもみなかった。
「そうよ。探偵使ったり、息子には言えない様な方法もしたわ」
雅樹はその『息子には言えない方法』が気になったが、えへへと笑う母親から、笑えなさそうな答えが返ってきそうなので、やてめおいた。
「どうしても欲しいものは、掴みたい未来は掴むのよ。一度きりの人生。なんでもやってみなさい。後悔しないように」
いつも優しい母親だが、今日は優しさの中に力強さが入っている様に雅樹は感じる。
「お母さんが味方なんだから、なんとでもなるわよ」
雅樹の頭を撫でる母の手は、とても温かかった。
あれから何回も雅樹は智樹の部屋の前まで行き、ドアの前に立つが、その先が進めない。
智樹にあんなに拒絶されたのは初めてで、何をどうすればいいかわからなかったのだ。
「雅樹、ご飯できたけど智樹呼んできてくれる?」
エプロンを外しながら母親は雅樹に声をかけたが、雅樹は困った顔をするだけ。
「俺が言っても無駄だよ…」
いつもにもなく弱気な雅樹の様子を見て、
「も~、今回だけだからね。きっかけはお母さんが作るけど、あとはきちんと2人で話すのよ。いい?」
そういうと母親はスマホを手に取り、どこかに電話をかけ始めた。
相手が何か話したのだろうか?母親も話し出す。
「どうしたじゃないわよ。雅樹とケンカしたでしょ。雅樹、本当に反省してるみたいよ。許してあげたら?」
優しく諭す様に話す相手は…。
智樹に電話してる?
雅樹は瞬時に電話を代わってもらいたい気持ちと、拒絶した智樹の顔がチラつき、あと一歩が踏み出せない。
「そんな事言わずに…。今日の晩御飯は、ルーを使わずに最初から作ったビーフシチューよ。智樹、好きでしょ?」
明らかに母親が智樹を宥めようとしている。
智樹、ほんとに怒ってる!!
謝らないと!
智樹の力になりたいって、きちんと伝えないと!
雅樹が母親からスマホを奪い取ると、
「智樹、ごめん!!」
心の底から、謝った。
『なんで雅樹が謝ってんの?したいようにしたんだったら、別に謝らなくてもいいじゃん』
だが智樹から返ってきたのは、雅樹を突き放す言葉。
「智樹を傷つけたなら、謝る…。だから部屋から出てきてくれよ」
雅樹の声は泣きそうになるのを堪え、智樹に訴えかけるが、
「嫌だ。絶対に嫌。電話もかけてくんな」
智樹の怒りはますばかり。
「智…!!」
雅樹が智樹の名前を呼ぶ前に、通話は切られた。
くそっ!
雅樹は何度も何度もかけ直すが、電源が切られているのか、全く繋がらない。
このままじゃダメだ!
智樹の気持ちが俺から離れていく!
少し前まで、智樹に嫌われないといけないと思っていた雅樹だったが、いざ智樹が離れていくかもと思うと、胸が張り裂けそうだ。
嫌だ!
嫌だ!
嫌だ!!
雅樹は階段を駆け上ると、智樹の部屋のドアを叩く。
「智樹!智樹!出てきてくれよ。ごめん、ごめん……」
何度叫んでも中からの返事はない。
その悲痛な叫びは辺りに響き渡り……、
「雅樹、大丈夫。智樹、今1人になりたいかもしれないでしょ?そっとしてあげましょう」
自分より大きくなった息子を母親は抱きしめると、雅樹は母親の肩で泣いた。
だが、部屋のドアノブはピクリとも動かない。
広い家の中はいつもより静まり返り、空気までもピリピリしているかのようだ。
歳を重ねるごとに、智樹が美しく艶を増しながら成長するにつれ、雅樹は自分の気持ちを抑えることが難しくなっていることを認めざるを得なかった。
そして智樹が自分に対してどう思っているのかも……。
智樹と距離を取るべきだろうか…
……、考えるまでもないか。
とらないとダメだ。
でも離れられる?
自分に問いかけて、雅樹は自嘲ぎみに少し笑った。
そんな事できるわけない。
智樹と目が合うだけで、笑いかけられただけで、『おはよう』と挨拶されただけで、心の底から幸せが込み上げてくるのに、俺から離れるなんてできるわけが無い。
だから、仕方ないんだ。
俺が智樹に嫌われるようなことをしないと…。
智樹に嫌われて避けられないと、俺からは離れられない。
でも嫌われたくない。
智樹だけには絶対嫌われたくない。
でも嫌われないとダメなんだ。
嫌われて新しい人に目を向けてもらわないと…
雅樹の頭の中で、相反する言葉がぐるぐると回る。
智樹と雅樹の母親は仕事はしておらず、外から見れば悠々自適な『大手会社の社長夫人』だ。
だからといって暇でも散財しているわけでもない。
夫の仕事関係の付き合いがある家同士の付き合いや、会社内の夫人同士の派閥やマウントを取ろうとする夫人への牽制。女同士の争いをなくすよう、いつも目を光らせている。
穏やかで柔らかい雰囲気の彼女だが、芯は強く、些細な事にもよく気がつく。
だからなのか……。
『甘いものは苦手』と言っていた雅樹だったが貰って帰ってきたケーキとは別に、雅樹と智樹が好きなケーキ屋のプリンを母親が買ってきてくれていたのを見つけ、紅茶と共にプリンを楽しんでいた時、
「母さんは雅樹が誰を好きになろうと、全く問題ないと思うんだけどな~」
ニコニコした母親に言われ、どきりとした。
「な、なに?急に……」
いつもは普通に流せるところだが、今日は智樹とのこともあり、返事が辿々しくなる。
「自分に素直にならないと、好きな子に気持ちいいなんで伝わらないものなのよ」
「……。彼女ともうまく…いってる…」
雅樹は母親から目を逸らす。
そんなのわかってる。
でも、俺は……、俺が本気で愛してるのは……
「本当に雅樹も智樹も頑固なんだから。私はね、2人が誰を好きになろうと、応援してるんだからね」
え?
それどういう意味?
「家のことは幸樹に任せて、智樹と雅樹は好きな事をすればいいのよ。高校卒業したら大学行ってもいいし、いかなくてもいい。もし大学通うってなって家から近くても、家から出て2人で暮らしてもいい。本当に好きにしたらいいのよ」
そこまでいうと、母親は自分の目の前に置いてあるティーカップに視線を落とした。
「お父さんとお母さんはね、小さい時から別々の許嫁がいたの。いわゆる政略結婚みたいな感じの。お母さんもそれが当たり前で、その人と結婚すると思ってた」
「…」
「でもね、はじめさんと出逢って『絶対この人と一生一緒にいる!』って思ってね、幸運な事に、はじめさんも同じ気持ちになってくれて…。それからね、ありとあらゆる手段を使って結婚したのよ」
「ありとあらゆる手段?」
こんなに優しくて温和な母さんから、まさか『ありとあらゆる手段』なんて言葉、聞くとは思ってもみなかった。
「そうよ。探偵使ったり、息子には言えない様な方法もしたわ」
雅樹はその『息子には言えない方法』が気になったが、えへへと笑う母親から、笑えなさそうな答えが返ってきそうなので、やてめおいた。
「どうしても欲しいものは、掴みたい未来は掴むのよ。一度きりの人生。なんでもやってみなさい。後悔しないように」
いつも優しい母親だが、今日は優しさの中に力強さが入っている様に雅樹は感じる。
「お母さんが味方なんだから、なんとでもなるわよ」
雅樹の頭を撫でる母の手は、とても温かかった。
あれから何回も雅樹は智樹の部屋の前まで行き、ドアの前に立つが、その先が進めない。
智樹にあんなに拒絶されたのは初めてで、何をどうすればいいかわからなかったのだ。
「雅樹、ご飯できたけど智樹呼んできてくれる?」
エプロンを外しながら母親は雅樹に声をかけたが、雅樹は困った顔をするだけ。
「俺が言っても無駄だよ…」
いつもにもなく弱気な雅樹の様子を見て、
「も~、今回だけだからね。きっかけはお母さんが作るけど、あとはきちんと2人で話すのよ。いい?」
そういうと母親はスマホを手に取り、どこかに電話をかけ始めた。
相手が何か話したのだろうか?母親も話し出す。
「どうしたじゃないわよ。雅樹とケンカしたでしょ。雅樹、本当に反省してるみたいよ。許してあげたら?」
優しく諭す様に話す相手は…。
智樹に電話してる?
雅樹は瞬時に電話を代わってもらいたい気持ちと、拒絶した智樹の顔がチラつき、あと一歩が踏み出せない。
「そんな事言わずに…。今日の晩御飯は、ルーを使わずに最初から作ったビーフシチューよ。智樹、好きでしょ?」
明らかに母親が智樹を宥めようとしている。
智樹、ほんとに怒ってる!!
謝らないと!
智樹の力になりたいって、きちんと伝えないと!
雅樹が母親からスマホを奪い取ると、
「智樹、ごめん!!」
心の底から、謝った。
『なんで雅樹が謝ってんの?したいようにしたんだったら、別に謝らなくてもいいじゃん』
だが智樹から返ってきたのは、雅樹を突き放す言葉。
「智樹を傷つけたなら、謝る…。だから部屋から出てきてくれよ」
雅樹の声は泣きそうになるのを堪え、智樹に訴えかけるが、
「嫌だ。絶対に嫌。電話もかけてくんな」
智樹の怒りはますばかり。
「智…!!」
雅樹が智樹の名前を呼ぶ前に、通話は切られた。
くそっ!
雅樹は何度も何度もかけ直すが、電源が切られているのか、全く繋がらない。
このままじゃダメだ!
智樹の気持ちが俺から離れていく!
少し前まで、智樹に嫌われないといけないと思っていた雅樹だったが、いざ智樹が離れていくかもと思うと、胸が張り裂けそうだ。
嫌だ!
嫌だ!
嫌だ!!
雅樹は階段を駆け上ると、智樹の部屋のドアを叩く。
「智樹!智樹!出てきてくれよ。ごめん、ごめん……」
何度叫んでも中からの返事はない。
その悲痛な叫びは辺りに響き渡り……、
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