愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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……え……。 ③

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「ご迷惑かけて…、すみません」
店の前で有馬と田中に合流した、優斗は2人に頭を下げると、
「いいよ、そんな事。南田くんに何もなくて本当によかった」
有馬はほっとした表情で微笑む。

有馬さん、俺が迷惑かけたのに、全然怒ってない。
むしろ俺が無事でほっとしてくれてて…
大人な対応。
健とお似合いで、
有馬さんと健が付き合ってたとしても、おかしくないよな…

健が有馬に見せていた笑顔を思い出し、優斗の胸がズキンとする。
「優斗くん、ごめんな…。俺、調子に乗りすぎた…」
田中は反省したのか、申し訳なさそうだ。

田中さんが悪いわけじゃないのに…
やっぱり飛び出した理由…言わないとダメだよね……

「あの、俺……」
意を決した優斗が口を開くと、
「いいよ、理由なんて」
有馬がそれを遮った。
「それより時間も遅くなってきたし、今日はここで解散しませんか?ね、先輩」
有馬が田中にふると、しぶしぶという風に田中が頷く。
「じゃあ俺は南田くん送るから、ここで」
健が優斗の腕を掴む。
「健…、また一緒に…飲もうな…」
「しばらくは、飲みません‼︎」
「‼︎健ーー……」
飲みの誘いを健にキッパリ断られ、しゅんとした田中をよそに、健は優斗を連れて店を出た。

「健、田中さん凹んでたよ…。いいの?」
「いいよ。ちょっとは反省してもらわないと…」
田中のことを心配する優斗とは反対に、健は怒っているようだ。

健、怒ってる…
やっぱり俺のせいだよね…
じゃあ、今日のデートもここまで…?
あ…、駅に着いてしまった…

優斗の目がうるっとするが、それを健には気づかれないよう俯いた。

「優斗、帰る?」
優斗とはうってかわって、健の声は嬉しそう。
「……帰る……」

もう健とバイバイ…
仕方ないよね…

「じゃあさ、帰る前スーパー寄ってかない?」
「え?」
「だって優斗、お腹空いてるだろ?店で全然食べてなかったし。何食べたい?俺作るよ」
健が優しく微笑む。

いいの?
本当に⁉︎

「いいの?」
「いいの?ってなにが?」
不思議そうに健が優斗を見る。
「だってさっき健『帰る』っていってたから、もうデートおしまいかと思って…」
「そんなワケないじゃん。俺が言ったのは『俺ん家《ち》帰る?ってこと。優斗、俺ん家《ち》行きたいって言ってたじゃん」

嬉しい‼︎
これから健と2人っきり‼︎

「行く‼︎」
優斗が満面の笑みをこぼすと、
「本当に優斗は可愛いな」
健も満面の笑みを浮かべ、優斗の頭を撫でた。
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