愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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飲み会 ③

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食べ物の注文が終わった頃、飲み物が届き、綾の「お疲れさま~」の声で同時に乾杯をする。
 よく冷えたビールを流し込むと、アルコールが体中に広がっていく感じがした。

あれ?結構美味しいかも。

 立て続けに二口目を飲む。すっきりとしていて、とても飲みやすかった。

あれ?俺ビール大丈夫になったとか?

 間髪入れずに三口目。飲めるよになったことが嬉しくて、ごくごくと一口目、二口目より多く飲んだ。いい気持ちになってきて、四口目にいこうとした時、グラスを傾ける手を卓に止められた。
「飛ばし過ぎ」
 優斗のグラスを見ると、もう半分も減っている。
「何も食べてないのにそんなに飲んだら、酔いが回るよ。はい、これ食べて」
 卓が届いたばかりのチーズポテトを皿に取り分けると、パクリと優斗が食べた。
「ん!!美味しい。河野くんも食べてみて」
 チーズポテトを手でつまむと、卓の口の前まで持っていき、食べさそうとする。
「自分で食べれるって」
 慌てて卓は、そのポテトを手に取り、自分で食べた。
「ね、美味しいでしょ?」
 満足げに優斗が言うと、迎えの席で綾が目をぱちくりさせている。
「南田くんと河野くんって、本当に仲良いよね」
「同期ですし、数少ない同性だから余計にそう見えるのかもしれませんね」
 ビールをまた飲もうとする優斗の手を止めながら、卓は無難に答えた。
「えー、それを差し引いても仲良いよ~。羨ましい」
 綾がサラダを取り分け優斗の前に置くと、優斗はチーズポテトを綾に取り分けた。そして卓の目を盗み、ビールを一気に飲み干す。
「弱いのに、ピッチが早すぎるって」
 呆れながら卓が空いたグラスを、優斗から奪うと、
「俺、強くなったみたいだから大丈夫」
 自信満々に優斗は言い張るが、頬は赤く染まり目はトロンとしていて、誰が見ても明らかに酔っている。
「酔った南田くん、いつもの倍、可愛い。もう、きゅんきゅんする」
 綾はうっとりしながら胸を押さえると、
「確かに可愛いですね」
 卓も賛同し、優斗の頭を撫でた。
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