愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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これからのこと ①

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 健に愛され、ぐったりしていた優斗を、健は風呂で身体も中も綺麗にした。
 上がった後は、優斗にパジャマを着せ、髪を乾かす。
 そして優斗を抱き抱え、ベッドに連れていく。
 健に大切に大切に抱きしめられ、健の香に包まれ、優斗は幸せを噛み締めた。

「今度河野くんに会ったら、俺からきちんと説明して、謝っておくよ。河野くんは優斗のこと、本当に大切に思ってくれている。だから、これからは俺に気兼ねなく、河野くんと一緒に食事に行ったり、出かけたりして欲しい」
「え?いいの?」
 目を瞑り、健の胸に顔を埋めていた優斗は顔を上げた。
「ああ。あんな素敵な同僚で友達はいない。大切にしないとな」
 健は優斗の髪にキスをする。
「ありがとう健。健も有馬さんのこと、大切にしてね。あんな素敵な人はいないよ」
 優斗は微笑み、これからの大輔と優美の幸せと、健と大輔、優美の友情がいつまでも続くようにと願った。

「優斗…、実は相談事があって」
「相談事?」
 優斗は首をかしげる。
「俺、移動願い出そうと思って…」
「え!?」
 健のあまりに急な告白に驚き、優斗は上半身を起こした。
「どういう意味?健は俺と一緒にいたくないの?」
 やっとコラボ企画も終盤を迎え、もうすぐ健と一緒に働けると喜んでいた優斗だったが、また健と離れ離れなるかと思うと、悲しくて涙が滲む。
「もちろん一緒にいたい!だから優斗と違う店舗で働こうって思ったんだ」
 真剣な眼差しで健は優斗を見た。
「どういうこと?」
 優斗は健が言っている意味がわからない。
「一緒の店で働いていたら、仕事場で一緒にいられる時間はある。だけど、職場では上司と部下。手さえ繋げない」
「うん」
「違う店舗で働くとなったら、仕事場では会えなくなる。でもその代わり、出勤時間を合わせて、仕事後、家で一緒に過ごす時間が増えたり、休みだって合わせられる。恋人としての2人の時間が増えるんだ」
「…」
「そりゃ、優斗と一緒に仕事ができたら、それだけで頑張れる。でも俺は優斗と恋人としての時間を大切にしたい。だから移動届を出そうと思う。優斗はどう思う?」
「…」
「2人のことだから、2人で決めたいんだ」
「健…」
 嬉しかった。
 これからのことを一緒に考えてくれようとして。
 どんなことも、どんな気持ちも伝えていこうとしてくれて。
「今まで健と一緒に働いていたから、健と一緒に働けないのは、正直寂しい」
「うん」
「でも、その代わり、健と恋人としての時間が取れるなら、そっちの方が俺も嬉しい」
「じゃあ…」
「健、移動願い出して」
「うん」
「大切なこと、相談してくれて、ありがとう」
 優斗は健の胸に顔を埋めた。
「健、大好き」
「俺もだよ」
 健は優斗の顎をくいっと上げて、キスをする。
「少しずつ決めていこう。俺たち、これからずっと一緒なんだから」
 健が優斗の頭を撫でると、優斗はくすぐったそうに笑う。
「うん、一緒に決めていこう。たくさん、たくさん決めていこう。それでね、たくさん思い出つくろうね」
 優斗は言った。
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