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ドライブ ⑥
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「瑞稀、俺と結婚してくれないか…?」
晴人はポケットから掌サイズの箱を取り出し、震えた手で瑞稀に差し出す。
「え…?」
今、晴人が何と言ったか理解ができない。
「俺と結婚してください」
晴人が箱をぱかっと開けると、そこにはシンプルなシルバーのリングが入っていた。
「……」
あまりに突然のことすぎて、瑞稀の頭は真っ白。
何を言っていいかわからず、黙りこくってしまう。
「い、今すぐってわけじゃないんだ。瑞稀が20歳になった時の話で…。だから、返事は焦らないから、ゆっくり考えて。でも、心臓がもちそうにないから、早く教えて欲しいけど、何より…いい返事が欲しくて…。って俺、何言ってるんだろう…」
いつもの晴人では想像もつかない。
いつも余裕があって、冷静な晴人なのに、今は焦ったり、心配そうな表情になったり…。
一人百面相のようだ。
「一番言いたいのは、俺との未来を考えて欲しいってことで…」
恥ずかしそうに晴人は頭を掻き、そして瑞稀を見つめた。
「………」
瑞稀はただ晴人を見つめるだけで、微動だにしない。
「瑞…稀…?」
不安そうに晴人が覗き込むと、瑞稀の瞳からはポロポロと大粒の涙が流れた。
「え?え?瑞稀…?大丈夫?痛いところとかあるのか?」
ぶんぶんと瑞稀は大きく首を振る。
「泣くほど嫌だったのか?ごめん。瑞稀を泣かせるつもりはなかったんだ…。本当にごめん…」
眉を寄せ、今度は晴人が苦しそうな表情になる。
するとまた瑞稀を横に振る。
「じゃあ……」
涙声で瑞稀はこくんと大きく頷いた。
「?」
瑞稀が何に対して頷いたのか?晴瑞稀が泣いているか?晴人には理由がわからない。
「瑞稀…?」
不安そうに晴人が瑞稀を見ると、
「はい!僕、晴人さんとずっと一緒にいたいです!」
涙をポロポロ流しながら、瑞稀は晴人に抱きついた。
「僕、晴人さんと番になりたいです!」
不安そうだった晴人の顔は、みるみるうちに紅葉し、喜びが満ち溢れてくる。
「それって…」
「はい!僕、晴人さんと結婚したいです!」
抱きついたまま、瑞稀は晴人を見上げた。
「瑞稀、本当に?本当にか?」
「はい!」
「本当に俺と結婚してくれるのか?」
「はい!晴人さんと結婚したいです」
「これからずっと一緒だよ。それでも?」
「ずっと一緒にいたいです」
まだ信じられないっと言うように、晴人は何度も何度も確認する。
「もう瑞稀を手放してやれないよ」
「手放すつもりだったんですか?」
「!!絶対にない!!」
「よかった。僕も晴人さんの隣、ずっといますから」
瑞稀の瞳から涙が溢れる。
先ほどのような不安で悲しい涙ではなく、嬉しくて幸せすぎての涙が。
「晴人さん、愛しています」
晴人を抱きしめる力を強くし、瑞稀は晴人を見上げると、頬を涙が伝う。
「俺も…、俺も愛してる…」
上から覆いかぶさるように、晴人は瑞稀に優しくキスをした。
誓いのようなキスを。
ゆっくりと惜しむように二人は見つめ合いながら唇を離す。
晴人はシルバーのリングを取り出し、
「少し早いけど…」
と、瑞稀の左手の薬指にリングをはめた。
「瑞稀。俺は瑞稀のことを一生愛し続けるよ…」
リングの上からキスを落とした。
「僕も、一生晴人さんを愛し続けます」
リングを右手の指で、宝物に触るように瑞稀は触れた。
晴人はポケットから掌サイズの箱を取り出し、震えた手で瑞稀に差し出す。
「え…?」
今、晴人が何と言ったか理解ができない。
「俺と結婚してください」
晴人が箱をぱかっと開けると、そこにはシンプルなシルバーのリングが入っていた。
「……」
あまりに突然のことすぎて、瑞稀の頭は真っ白。
何を言っていいかわからず、黙りこくってしまう。
「い、今すぐってわけじゃないんだ。瑞稀が20歳になった時の話で…。だから、返事は焦らないから、ゆっくり考えて。でも、心臓がもちそうにないから、早く教えて欲しいけど、何より…いい返事が欲しくて…。って俺、何言ってるんだろう…」
いつもの晴人では想像もつかない。
いつも余裕があって、冷静な晴人なのに、今は焦ったり、心配そうな表情になったり…。
一人百面相のようだ。
「一番言いたいのは、俺との未来を考えて欲しいってことで…」
恥ずかしそうに晴人は頭を掻き、そして瑞稀を見つめた。
「………」
瑞稀はただ晴人を見つめるだけで、微動だにしない。
「瑞…稀…?」
不安そうに晴人が覗き込むと、瑞稀の瞳からはポロポロと大粒の涙が流れた。
「え?え?瑞稀…?大丈夫?痛いところとかあるのか?」
ぶんぶんと瑞稀は大きく首を振る。
「泣くほど嫌だったのか?ごめん。瑞稀を泣かせるつもりはなかったんだ…。本当にごめん…」
眉を寄せ、今度は晴人が苦しそうな表情になる。
するとまた瑞稀を横に振る。
「じゃあ……」
涙声で瑞稀はこくんと大きく頷いた。
「?」
瑞稀が何に対して頷いたのか?晴瑞稀が泣いているか?晴人には理由がわからない。
「瑞稀…?」
不安そうに晴人が瑞稀を見ると、
「はい!僕、晴人さんとずっと一緒にいたいです!」
涙をポロポロ流しながら、瑞稀は晴人に抱きついた。
「僕、晴人さんと番になりたいです!」
不安そうだった晴人の顔は、みるみるうちに紅葉し、喜びが満ち溢れてくる。
「それって…」
「はい!僕、晴人さんと結婚したいです!」
抱きついたまま、瑞稀は晴人を見上げた。
「瑞稀、本当に?本当にか?」
「はい!」
「本当に俺と結婚してくれるのか?」
「はい!晴人さんと結婚したいです」
「これからずっと一緒だよ。それでも?」
「ずっと一緒にいたいです」
まだ信じられないっと言うように、晴人は何度も何度も確認する。
「もう瑞稀を手放してやれないよ」
「手放すつもりだったんですか?」
「!!絶対にない!!」
「よかった。僕も晴人さんの隣、ずっといますから」
瑞稀の瞳から涙が溢れる。
先ほどのような不安で悲しい涙ではなく、嬉しくて幸せすぎての涙が。
「晴人さん、愛しています」
晴人を抱きしめる力を強くし、瑞稀は晴人を見上げると、頬を涙が伝う。
「俺も…、俺も愛してる…」
上から覆いかぶさるように、晴人は瑞稀に優しくキスをした。
誓いのようなキスを。
ゆっくりと惜しむように二人は見つめ合いながら唇を離す。
晴人はシルバーのリングを取り出し、
「少し早いけど…」
と、瑞稀の左手の薬指にリングをはめた。
「瑞稀。俺は瑞稀のことを一生愛し続けるよ…」
リングの上からキスを落とした。
「僕も、一生晴人さんを愛し続けます」
リングを右手の指で、宝物に触るように瑞稀は触れた。
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