82 / 171
ーー助言 ① 蒼sideーー
しおりを挟む
「蒼。伊吹くんとはどうするつもりだ」
助手席に蒼を乗せ、和臣自身が運転する車で『菊池オメガ専門病院』に向かう途中、和臣が蒼に尋ねた。
学から伊吹の名前が出たときに鳴った電話は、瑆から。
瑆が電話をかけたちょうどその時、伊吹は『後天性オメガ』だとわかった直後で、フェロモン対策の点滴中だった。
蒼に電話をしたのが伊吹じゃなくて、瑆だった理由。
それは蒼を診察をしたかったから。
蒼自身の体調の変化、そして、伊吹と柚のフェロモンについて。
瑆は伊吹、蒼、柚、3人の今の状況を把握したいとのことだった。
真っ青になり助手席に座る蒼の様子を見て、信号待ちをしているときに、
「心配しなくて大丈夫。『菊池オメガ専門病院』は最先端の設備と医師がいる」
和臣は蒼の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「兄さん…後天性オメガって…なに?伊吹に何があったんですか?伊吹に何かあるかと思うと……」
青ざめたまま、不安で仕方ないという表情で蒼は和臣を見た。
「それは中星先生と菊池先生から詳しい話があると思う」
「…」
「それより蒼………、柚くんの事、伊吹くんに上手く伝えられてないじゃないか?」
助手席に蒼を乗せ、和臣自身が運転する車で『菊池オメガ専門病院』に向かう途中、和臣が蒼に尋ねた。
学から伊吹の名前が出たときに鳴った電話は、瑆から。
瑆が電話をかけたちょうどその時、伊吹は『後天性オメガ』だとわかった直後で、フェロモン対策の点滴中だった。
蒼に電話をしたのが伊吹じゃなくて、瑆だった理由。
それは蒼を診察をしたかったから。
蒼自身の体調の変化、そして、伊吹と柚のフェロモンについて。
瑆は伊吹、蒼、柚、3人の今の状況を把握したいとのことだった。
真っ青になり助手席に座る蒼の様子を見て、信号待ちをしているときに、
「心配しなくて大丈夫。『菊池オメガ専門病院』は最先端の設備と医師がいる」
和臣は蒼の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「兄さん…後天性オメガって…なに?伊吹に何があったんですか?伊吹に何かあるかと思うと……」
青ざめたまま、不安で仕方ないという表情で蒼は和臣を見た。
「それは中星先生と菊池先生から詳しい話があると思う」
「…」
「それより蒼………、柚くんの事、伊吹くんに上手く伝えられてないじゃないか?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
560
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる