5 / 12
洗濯槽のワガシキンツバ
しおりを挟む
人と暮らすと色々な感性の違いというものが生じる。
一番大きいのは掃除というか衛生観念だと思う。
私は特にきれい好きだとか潔癖だとか思ったことはないし普通くらいだと思っている。
衛生観念みたいなものは数値化しづらいので中々すり合わせが難しいところであるが、先日掃除に関する事件が一つ起こった。
ルームシェアする前、各メンバーは既に一人暮らしをしていたのが大半であったので家電とか食器の類を持ち寄っている。
その一つに洗濯機がある。
私は近所のコインランドリーを利用する生活だったので、洗濯機は同居人の一人である「川上」のを設置することとなった。
私は掃除やお手入れの類が好きではないので(汚いのはもっと好きではないので、やるけど)、出来るならそういった労力はなるべく行わない生活を至上としている。
机や床に物を置かなければ拭き掃除はすぐ終わるし、食器を持たなければキッチンの手入れも皿洗いも短時間で終わるというような生活が理想だ。
なので洗濯機もコインランドリー利用が最高だと思っている。
しかし四人暮らしだとそうもいかないので、実家を出て以来はじめての洗濯機のある生活だった。
その洗濯機だがなんか臭うのだ。
私自身、臭いに関して敏感な部分もあるのだが、それにしたって何だかヘドロっぽい臭いがする。
早急に手を打たねばと清掃を行うことにした。
さて、上でも先に述べたように家電や道具というのには必ずお手入れが必要となる。
みなさまは洗濯機の清掃や手入れは行っていますでしょうか。
メーカーや清掃業者によると洗濯槽は一、二か月に一回、ゴミ取りフィルターは週に一回が推奨されているようだ。
私としては、こういった家電や道具のメーカーが推奨しているお手入れ頻度を超えたら綺麗好き、メーカーの言う通りの頻度で行っていたら普通、それ以下がズボラだと判断している。
我が家に来た洗濯機について持ち主の川上に聴取をしてみると、洗濯槽に関しては先月一度洗濯槽クリーナーを使用しているという。
カビ臭いのではなくヘドロっぽい臭いなので洗濯槽ではなさそうだと、ゴミ取りフィルターを開けてみた。
いたわ、犯人。
プラスチック製のゴミ取りフィルターから感じるずっしりとした重み。
何か詰まっているのが分かる。
開けてみると中にパンパンにゴミが詰まっている。
ほこりやティッシュのカスのような物達が、圧縮されにされ塊となっていた。
まるで和紙を作ったときのように、繊維達が押し固められて一つの物体と化している。
ケースから外すと個体だが、触るとボロボロと崩れる。モシャリとした感触。
喩えるならば和菓子の「きんつば」である。
しばらく「きんつば」は食べたくないと、掃除を終えて思った次第である。(臭いは取れました)
一番大きいのは掃除というか衛生観念だと思う。
私は特にきれい好きだとか潔癖だとか思ったことはないし普通くらいだと思っている。
衛生観念みたいなものは数値化しづらいので中々すり合わせが難しいところであるが、先日掃除に関する事件が一つ起こった。
ルームシェアする前、各メンバーは既に一人暮らしをしていたのが大半であったので家電とか食器の類を持ち寄っている。
その一つに洗濯機がある。
私は近所のコインランドリーを利用する生活だったので、洗濯機は同居人の一人である「川上」のを設置することとなった。
私は掃除やお手入れの類が好きではないので(汚いのはもっと好きではないので、やるけど)、出来るならそういった労力はなるべく行わない生活を至上としている。
机や床に物を置かなければ拭き掃除はすぐ終わるし、食器を持たなければキッチンの手入れも皿洗いも短時間で終わるというような生活が理想だ。
なので洗濯機もコインランドリー利用が最高だと思っている。
しかし四人暮らしだとそうもいかないので、実家を出て以来はじめての洗濯機のある生活だった。
その洗濯機だがなんか臭うのだ。
私自身、臭いに関して敏感な部分もあるのだが、それにしたって何だかヘドロっぽい臭いがする。
早急に手を打たねばと清掃を行うことにした。
さて、上でも先に述べたように家電や道具というのには必ずお手入れが必要となる。
みなさまは洗濯機の清掃や手入れは行っていますでしょうか。
メーカーや清掃業者によると洗濯槽は一、二か月に一回、ゴミ取りフィルターは週に一回が推奨されているようだ。
私としては、こういった家電や道具のメーカーが推奨しているお手入れ頻度を超えたら綺麗好き、メーカーの言う通りの頻度で行っていたら普通、それ以下がズボラだと判断している。
我が家に来た洗濯機について持ち主の川上に聴取をしてみると、洗濯槽に関しては先月一度洗濯槽クリーナーを使用しているという。
カビ臭いのではなくヘドロっぽい臭いなので洗濯槽ではなさそうだと、ゴミ取りフィルターを開けてみた。
いたわ、犯人。
プラスチック製のゴミ取りフィルターから感じるずっしりとした重み。
何か詰まっているのが分かる。
開けてみると中にパンパンにゴミが詰まっている。
ほこりやティッシュのカスのような物達が、圧縮されにされ塊となっていた。
まるで和紙を作ったときのように、繊維達が押し固められて一つの物体と化している。
ケースから外すと個体だが、触るとボロボロと崩れる。モシャリとした感触。
喩えるならば和菓子の「きんつば」である。
しばらく「きんつば」は食べたくないと、掃除を終えて思った次第である。(臭いは取れました)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる