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第四章 偽りの象徴。偽りの信仰。そして偽りの神
第二十話 母なる海の悪夢(2)
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先制攻撃を仕掛けたのは、やはり射程で勝る大型砲台。
耳を塞いでいなければ鼓膜が破れるほどの轟音が鳴り響く。
「命中!」
「敵大型船を一隻撃沈!」
砲手と観測主の頼もしい報告が響く。
その声の直後に敵は動き始めた。
一列に並んでいた全ての船が前進を開始。
船は全て帆船。そして風は微風。
ゆえに風任せでは遅い。
なので全ての船がオールを装備していた。
海を漕ぎ(こぎ)、その力で前進する。
ゆえに、重量の軽い小型船が自然と速く前に出る。
が、前に突出しているのはそれだけでは無かった。
小型船よりも速い。あっという間にそれは最前に躍り出た。
それは海中を進んでいた。
大きく、白い。
ゆえにそれを見た兵士達は次々と叫んだ。
「なんだあれは?!」
「白い魚!?」
そのざわめきを押さえつけるかのように、直後にシャロンが声を上げた。
「大型船と護衛船は後退開始! 引き撃ちに徹して!」
シャロンは周囲を見渡しながら、さらに続けて叫んだ。
「遊撃船と精霊は前進! 突撃してくる敵を食い止めて!!」
その声に、大型船の周囲に配置されていた小型船の半分が動き始めた。
ドラゴンなどの精霊も前に進み始める。
しばらくして、最前列が接触した。
「来るぞ!」
ある小型船に乗っていた兵士の一人が声を上げる。
その声が示す先には、海中から突っ込んでくる白い影があった。
速い。もう目の前。
何人かがその白い何かに向かって銃を構えたが、引き金が引かれるよりも早く、それは海中から飛び出してきた。
「っ!」「ぅわぁ!」
兵士の表現は正しかった。
それはまさしく白い魚だった。
光魔法の魔力をたっぷりと体内に蓄えた魚。
人間よりも大きい巨体。
ゆえに白いサメだと、誰かが思った。
そしてその白いサメは巨体を見せつけながら兵士達の頭上を飛び越え、帆に食らいついた。
「「「!」」」
炸裂音と共に場が閃光に包ま、視界が白に染まる。
そして視界が回復すると同時にある兵士が叫んだ。
「帆をやられたぞ!」
「すぐに張り替え……ぅおぉっ!?」
突然の大きな揺れに、張り替えを指示しようとした兵士は舌を噛みそうになった。
海中からの直接攻撃。
一撃では無い。連続で三発。
衝撃に船が大きく揺れる。
その揺れの中で兵士の一人が叫んだ。
「船底に穴を開けられたぞ!」
その声に対しての対処法の声はあがらなかった。
ゆえになすすべも無かった。
次々と海中から白サメが飛び出し、兵士に食らいついてくる。
「うわあぁ!」「ぐぁっ!」「ぎゃあ!」
それは酷い光景であった。
海面に撒き散らすように、白いサメどもは食らいつくしていった。
耳を塞いでいなければ鼓膜が破れるほどの轟音が鳴り響く。
「命中!」
「敵大型船を一隻撃沈!」
砲手と観測主の頼もしい報告が響く。
その声の直後に敵は動き始めた。
一列に並んでいた全ての船が前進を開始。
船は全て帆船。そして風は微風。
ゆえに風任せでは遅い。
なので全ての船がオールを装備していた。
海を漕ぎ(こぎ)、その力で前進する。
ゆえに、重量の軽い小型船が自然と速く前に出る。
が、前に突出しているのはそれだけでは無かった。
小型船よりも速い。あっという間にそれは最前に躍り出た。
それは海中を進んでいた。
大きく、白い。
ゆえにそれを見た兵士達は次々と叫んだ。
「なんだあれは?!」
「白い魚!?」
そのざわめきを押さえつけるかのように、直後にシャロンが声を上げた。
「大型船と護衛船は後退開始! 引き撃ちに徹して!」
シャロンは周囲を見渡しながら、さらに続けて叫んだ。
「遊撃船と精霊は前進! 突撃してくる敵を食い止めて!!」
その声に、大型船の周囲に配置されていた小型船の半分が動き始めた。
ドラゴンなどの精霊も前に進み始める。
しばらくして、最前列が接触した。
「来るぞ!」
ある小型船に乗っていた兵士の一人が声を上げる。
その声が示す先には、海中から突っ込んでくる白い影があった。
速い。もう目の前。
何人かがその白い何かに向かって銃を構えたが、引き金が引かれるよりも早く、それは海中から飛び出してきた。
「っ!」「ぅわぁ!」
兵士の表現は正しかった。
それはまさしく白い魚だった。
光魔法の魔力をたっぷりと体内に蓄えた魚。
人間よりも大きい巨体。
ゆえに白いサメだと、誰かが思った。
そしてその白いサメは巨体を見せつけながら兵士達の頭上を飛び越え、帆に食らいついた。
「「「!」」」
炸裂音と共に場が閃光に包ま、視界が白に染まる。
そして視界が回復すると同時にある兵士が叫んだ。
「帆をやられたぞ!」
「すぐに張り替え……ぅおぉっ!?」
突然の大きな揺れに、張り替えを指示しようとした兵士は舌を噛みそうになった。
海中からの直接攻撃。
一撃では無い。連続で三発。
衝撃に船が大きく揺れる。
その揺れの中で兵士の一人が叫んだ。
「船底に穴を開けられたぞ!」
その声に対しての対処法の声はあがらなかった。
ゆえになすすべも無かった。
次々と海中から白サメが飛び出し、兵士に食らいついてくる。
「うわあぁ!」「ぐぁっ!」「ぎゃあ!」
それは酷い光景であった。
海面に撒き散らすように、白いサメどもは食らいつくしていった。
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