Closed castle ー閉ざされた城ー

ー AKIRA ー

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存在の意義

無知な二人 5

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「アンタの横で浮いてるソレ!
 私だと思うけど、私じゃない。
 魂までは作り出せなかったようね」

"パリン……!"

 安西が跳んだ時には魔女の隣の水槽が割れ、浮かんでいた《安西》の喉元をひと突きした。

"バシャン!"

 大量の水が辺りに流れ出す。
エメラルドグリーンの液に混じって、赤い液が時折流れた。
刺されても尚、ぐったりと微動だにしない。

「これ……」

 水槽の中にいた《安西》の記憶が体に流れ込んだ。
記憶の中には、同じ水槽に浮かぶ《桐生》の姿もあった。

「本当に、生きてたんだ」

 まだ信じられずにいた。
エメラルドグリーンの液に漂う《桐生》の姿が、目の前にいるかのように感じる。
今まで戦ってた《桐生》とは思えないほど、穏やかな表情を見せていた。

「まるで、私の知ってる桐生と変わらない」

 涙が止めどなく溢れ出た。
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