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本当に欲しいのは

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 意識が飛びかけるものの、その度に口のナカの熱いモノが喉を抉って起こされる。激しく口の中でピストンされて、ごぽりと白濁液が流れ出た。それをごくりごくりと飲んでいると、彼は俺の頭を撫でた。そして全部飲み尽くした後にやっとモノを引き抜く。

「っ、あ、ぁ、……♡」
「良い子だ……そのまま、感じていろ」
「ひっ、ぁ、あ~~ッ♡♡」

 プラグをぐりぐりと動かされると、もうダメだった。

「またイったな……?ああ、本当に感じやすいなルークは」
「あ、ぁ、おくっ、ほし、♡」
「ッ、」

 彼はその言葉を聞いた瞬間に玩具をナカから引き抜き、自分のモノを奥までごつん、と挿れた。

「ぁあ゛っ♡ぅ、らいの、♡すき♡♡」
「っ、手加減して、やらねえぞ」

 ごつっ、ごつんっ、と叩きつけるような律動にナカがきゅんきゅんと疼く。まるで孕ませるかのようなその行為に、ただ喘ぐしかなかった。

「ぁっ、あ゛っ♡はっ、ん♡あっ、あっ、ぁ♡」

 貫かれる時に声が漏れて、きもちよくて仕方がない。突起はずっとぐりぐりと刺激され続けていて、そのまま奥まで貫かれている。

「イきっぱなし、つら、ぁ♡あっ、あっ、~~~♡♡」
「そのままずっとイってろっ、ほら、ここまで入ってる」
「ひ、っ♡」

 腹をこつこつと上から叩かれて、ナカを強く締めてしまう。それで彼はイって白濁液をナカに注いできた。

「もっとだ、っ」
「ああっ♡ひぅ、あっ、ぁっ♡♡」

 びくびくと反応する体を止めることができない。ごりごりと前立腺を抉られ続け、奥を貫かれて激しくピストンされていると気持ちが良すぎておかしくなりそうだ。いや、事実もうおかしくなっているのかもしれない。彼の白濁液を受け止めることに悦びを覚えてしまっているのだから。

「あっ、あぁ、あっ、~~~~♡♡♡」


~*~


「ぅ……」
「起きたか、ルーク」
「ん、……っ!けほ、ケホッ」

 喉が酷く痛む。腰も痛いし身体がだるい。

「大丈夫か、水を」
「っ、ぐ……」

 起き上がろうにも腰が、と思っているとぐい、と引き寄せられて口付けられた。

「んっ、ふ……」

 水が口の中に流れ込んできて、それを何回か繰り返された。いつのまにか手錠と足枷が取れている。

「っは、ぁ……」
「もういいか?」
「いい……。……あの、兄さん…どうして、俺を」
「……お前が好きだからだ。お前が、他のやつとセックスしてるのは我慢ならない。俺のものにしたいんだ」
「……」

 向き合おうとして、ぐらりと傾く。すかさず兄さんが俺を支えてくれた。体力が結構持っていかれたらしい。

「悪い、やりすぎた」
「……ん……」
「なぁ、ルーク。俺を選んでくれ」
「……考え、させて」
「ああ。……なあ、お前また飯食べてないだろ?細すぎる」
「食べる気が起こらない、から」
「……今日はゆっくりしよう。だが飯は食わせるからな?その体で襲われたくなければしっかり食えよ」

 なんだかんだ、優しい。その言葉に、俺はゆっくりと頷いた。


~*~


 あのあと、本当に兄さんは俺に触れてこなかった。別に嫌ではなかったし、ハードなプレイを強要されて痕を残されたやつが相手のときに比べればダメージもない。だが、そろそろ、魔力が足りなくなってきて、辛い。

「ぁ、あ、っ」

 はぁ、はぁ、と熱い吐息が漏れる。魔力が足りなくて、発情してきているのがわかる。震える体を抱いて、きゅんきゅんと楔を求める腹を押さえた。もうすぐ、風呂だと兄さんが呼びに来る時間だろう。しかし、バレるのは……少し、恥ずかしい。

「ルーク、そろそろ。風呂が沸くから──、ルーク?どうした、様子が…」
「う、ん……大丈夫……。そろそろ、魔力、が……たりなく……て、つらい、だけ……」
「……処置は?」
「ん、……ぅ……」

 ベッドに座り込んでいた俺に近寄ると、兄さんはくい、と俺の顎を指であげてきた。そしてそのまま、優しく口付けられて押し倒される。唾液を流すように押し入れられて、それを抵抗せずに飲み込むと頭を撫でられた。昔、辛い時はこうして処置をしてもらったんだっけ、と思い出す。

「ん、これで少しは楽になったか?」
「ぁ、……うん、……大丈夫。ありがとう、兄さん」
「いや。……ルーク、今は兄として聞くが、供給はどうする?お前、が、したいと言うなら、他のやつのところまで、送る」
「……は、……」

 確かに俺宛てに、いつでも供給できるという手紙やメッセージは割と多く届いている。だが、……俺は、……。

「兄さん、俺は……、」

 辛そうに唇を噛んでいた兄さん──いや、ライに向けて、俺は口付けた。

「ライが、して」
「っ──」
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