影なら一つになるだろう〜抱いて、抱かれて、喰べられて〜

Laxia

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2章. 消えた一族

11. 何度でも ※

「はー……。俺も限界に近いんだが……まだ入らないな。もう少し、頑張ってくれ」
「ぅ、……はぁ、はっ……うう」

 カレルが感じる場所は大体わかったから、あとはそこを辛くない程度に刺激しつつ、3本目の指を少しだけ挿れていく。これくらいの質量になると、そろそろ苦しいだろうな。

「大丈夫、3本目はこれ以上挿れない。解すだけだ」
「ん、……んっ、いたく、ないので……きにしな、っ、あ!」

 くっ、と指を曲げるようにして前立腺を押すと、先程イったのにも関わらずまたゆるく彼の熱が勃ってきた。気持ち良いみたいだな。それに集中してくれているうちに、3本目の指で入り口辺りをマッサージするようにゆっくりと丁寧に解した。

「く……、もう、いいか」

 ……頑張ったと思う、本当に。カレルもだが、俺も。完全に勃ってしまった自分のものが鬱陶しくなってきたし、そろそろ挿れられるだろうからズボンと下着を同時に脱いで、ばさりと寝台の下に落とした。

「ぁ、るいす……、」
「……そんな物欲しそうな目で視るな。本当にいいんだな? 挿れて」
「……ぅ、ん……」
「気持ち良くはするが、最初はどうしても苦しいし痛いぞ」
「ふふ……」
「……何笑ってるんだ」

 近くに置いてあったコンドームを取りながら、彼が笑っている理由がわからなくて問いかける。彼のせいでもないのに、ほぼ初対面の男とセックスしなくてはいけなくなった現状で何を笑ってるんだ?

「やさしいな、って」
「……だから言ったろう。俺は無理矢理犯されてたことがあるんだよ、男に。だから……無理には、したくないんだ。出来るだけ苦しい思いも痛い思いも、して欲しくない」

 自分で言っておいて、過去を思い出しかけて気分が萎えそうになる。でも、目の前の彼があまりにも穏やかに笑うものだから、目の前に映りかけていた嫌な過去が、溶けて消えたように視えなくなった。

「るいすなら、いいよ。あなたは……、だいじょうぶ……おれを、ぜんぶ、あずけます」
「っ……、煽るな」
「? あと、たぶんそれ、いらないきがします」

 それ、とカレルが指差したのは俺が持っていたコンドームだ。彼によると、俺は気づいていなかったようだが、後片付けの時互いに出した精液が全て消えていたらしい。恐らく精力の塊みたいなものだから、吸収されたんじゃないかということだ。……、……何だそれは。そんなものがカレルの影に吸収されるなんて、恥ずかしいったらないんだが。

「つ、まり、中出し、しろと……?」
「はい。そのほうが、るいすが……きもちいいでしょうし。……ほら、るいす……もうおれも……」

 まてない、と引き寄せられて、覚悟を決めた。はあ、中出しはしたことないぞ今まで。何だか知らないが緊張するんだが……? くそ、童貞か俺は。

「……わかった。……挿れるぞ」
「ん、……っ、ぅ……!」

 ぐ、と入り口に自分の熱を押し付けて挿れ込むと、カレルが俺の肩にしがみ付くようにして腕に力を入れた。あやすように一度軽く口付けて、そのままゆっくり、ぐち、ぐちゅ、と音を立てながら進めていく。

「一旦、止まる」
「は、っ……は、……」
「ゆっくり、息を。大丈夫だ、少し慣らそう」

 丁寧に解しはしたが、それでも苦しいんだろう。呼吸が浅くなっているし、痛むのか彼のものが萎えかけている。しかし、挿れたまま何度か触れるだけのキスと深いキスを繰り返していると、彼の目に段々と快楽が滲んできた。

「ぁ……、もう……」
「大丈夫そうだな。じゃあ、もう少し奥へ」
「んっ、ぁ、……!」

 指と比べ物にならない程の質量に身体を開かれる感覚にまだ慣れていないのだろう、カレルががり、と俺の背中に爪を立てた気がする。別に大して痛くもないから俺はいいんだが、後で彼が気にしないことを願う。

「……ん、感じるところ。ここだな、カレル?」
「あっ?! ……え、あっ! あ、あっ……! ぅ、……っ? ……?」

 気持ち良すぎて訳がわからない、という顔をしているカレルを見て小さく笑う。ここを太い熱でいじめられる気持ち良さは、俺はよく知ってる。ここで得られる尋常じゃないくらいの快感を彼に教え込むようにして、何度も前立腺をノックした。……はあ、俺もちょっと気持ちが良い。彼の中はとても熱くて、きつくて、そして俺の熱を離さないように何度も締め付けてくる。

「あ、あっ、……ひ、っ……! ぁ、……はいって、……っ、きもち、いっ……」
「ああ、入ってるよ。カレルの中はあたたかいな。……まあ、まだ半分くらいだが」
「あっ! はん、ぶん……っ? そ、っ……、あっ、……ここ、へん、……!」
「きゅ、って疼くだろ。そこに何度でもとんとんって押し込んで、何度でも気持ち良いのを教え込んでやるから……中イキ、頑張ろうな?」

 言いながら、俺自身の快楽よりもカレルを優先して気持ち良くさせる動きをしていく。これから何度もするなら、これは絶対急いではいけない工程だ。もしカレルが抱かれるのが嫌になってしまったら、俺ばっかりやられることになるんだもんな。俺は男だ、抱かれるだけなのは俺の気が済まない。……絶対に、抱かれる時の快感を忘れないように教え込んで、また何度でも抱いてやるからな。

「ん、んっ……! ぁ、ちかちか、する……っ」
「良かったな、イけそうってことだ、それは」
「うそ、……だっておれ、あっ、まだぜんぜん、……っ、けいけん、ない、のにっ……!」
「嘘じゃない。俺と貴方の相性が良かったんだよ。あと俺の抱き方が上手い」
「っ、あ! なに、これっ……、あ、ゃ、きもちい、るいす、……っ! たす、け」
「わかった」

 控えめにしていた刺激をもっと彼の中に広げるように、ぐり、ぐり、と熱を彼の弱いところに押し付けて揺さぶる。ぎ、ぎ、と音を立てる寝台に呼応するように、カレルは絶え間なく声を上げていた。

「あ、……あっ、……? いっ、ぁ、……あ! い、イきそ、……っ、ううっ、……」
「イけ。何度でもイかせてやるから」
「っ、……ひ、……っ! ~~っ、るい、す──」
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