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運命の出会い
神への挑戦状
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「君はヒロトに会うだけでいいの?この世界に帰すとか君が望めばなんだってするよ。例えばヒロトの恋心とかね」
不気味に笑う小さき少年。最高神たるものユーピテルと自称しているが、私は半信半疑だった。
「いいよ、それだけで」
「欲がない人だなー」
拍子抜けした顔で宙に浮かぶユーピテル。この人には何もわかってない。自分の意志だけを優先して手に入れたもの。それはないとも言えるものだから。
「君は止まることなく自分の欲望に素直でそれに従い突き進む人だと思っていたけどな」
「残念ながら私はそういう人ではないのよ」
「あえて停滞することを望むのか。それも悪くはないね」
「そもそもあなたの話が本当かもわからないしね」
顔の表情、声のトーン、何からとっても全然読めない心。
「心外だね、本当に僕は神なんだよ」
「それは分かってる」
「ああ、僕がやすやすと君自身の言うことだけを聞くことが怪しく感じられるのか」
「そうよ」
こうして話しているにも関わらず心の声が聞こえない。まるで何を考えているのか分からない不思議いや不気味な少年。
「確かに僕は無償で君に力を貸すわけがない」
大気中の空気が微かに震えた。ようやく本音を話そうとも思われる。そんな気がする。
「君がヒロトと会うまではただ傍観している、何もしなければ何もしない。ただ本題はその後だ」
それまで陽気な表情で語っていた少年の顔つきはまるで初めて人ならぬ物に会ったような感情にさせた。いうなればそれは
畏怖
その二文字に尽きる。
「それなりの代償は覚悟していてくれよ、冬花さん」
「さぁ!覚悟の準備はできたのか」
どこからともなく現れた神ユーピテル。この状況を理解出来ているのは現状冬花ただ一人だった。
「覚悟?何のことだユーピテル」
「今君には興味はないよ」
そう素っ気なくヒロトを言葉で突き飛ばすことに対して腹ただしいほどの怒りが抑えきらないほど高まった。
「あんたが用があるのは私でしょ!」
そうやって上から私たちを見下し、あまつさえ私たちの人生まで狂わせた。こいつが神なんて許せない!
「あんたの思いどおりにはならないよ」
空間を司れることができる私はスキルで周辺半径10キロの時間を止めようとした。
しかし、それをしようとする前に身体が燃えるように熱く、身体を無数の針が突き通す感覚に襲われた。
「ああああああああああぁぁぁぁぁ一ー!!熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い!」
「どうしたんだ冬花!」
にやにやと笑うユーピテル。俺はすぐにこの状況について察した。多分他も同じだろう。
「お前か、おまえがやったんだな!」
怒り狂うほどの憤怒。
すずのが攻撃パラメーターを上昇させたティアの一撃 “インドラの矢” 凄まじい速度で空間を切り裂く。
かつてこの技で一国を消滅させたという。
「だめだよ、スキル創ったのは僕なんだから」
その一言を言うとティアの矢は跡形もなく突如消えた。
「君たちは僕の駒でしかない、駒が僕に歯向かうことが出来るか?」
ひたすらに立ち尽くす。諦めなのか・・・
とうとう冬花が悲鳴さえもあげなくなった。辺りは静寂に包まれた。
「安心して、僕はもう彼女に危害を加えていない」
「それじゃあ、ゲームスタート」
ここまでの話はまだ物語のプロローグでしかない
不気味に笑う小さき少年。最高神たるものユーピテルと自称しているが、私は半信半疑だった。
「いいよ、それだけで」
「欲がない人だなー」
拍子抜けした顔で宙に浮かぶユーピテル。この人には何もわかってない。自分の意志だけを優先して手に入れたもの。それはないとも言えるものだから。
「君は止まることなく自分の欲望に素直でそれに従い突き進む人だと思っていたけどな」
「残念ながら私はそういう人ではないのよ」
「あえて停滞することを望むのか。それも悪くはないね」
「そもそもあなたの話が本当かもわからないしね」
顔の表情、声のトーン、何からとっても全然読めない心。
「心外だね、本当に僕は神なんだよ」
「それは分かってる」
「ああ、僕がやすやすと君自身の言うことだけを聞くことが怪しく感じられるのか」
「そうよ」
こうして話しているにも関わらず心の声が聞こえない。まるで何を考えているのか分からない不思議いや不気味な少年。
「確かに僕は無償で君に力を貸すわけがない」
大気中の空気が微かに震えた。ようやく本音を話そうとも思われる。そんな気がする。
「君がヒロトと会うまではただ傍観している、何もしなければ何もしない。ただ本題はその後だ」
それまで陽気な表情で語っていた少年の顔つきはまるで初めて人ならぬ物に会ったような感情にさせた。いうなればそれは
畏怖
その二文字に尽きる。
「それなりの代償は覚悟していてくれよ、冬花さん」
「さぁ!覚悟の準備はできたのか」
どこからともなく現れた神ユーピテル。この状況を理解出来ているのは現状冬花ただ一人だった。
「覚悟?何のことだユーピテル」
「今君には興味はないよ」
そう素っ気なくヒロトを言葉で突き飛ばすことに対して腹ただしいほどの怒りが抑えきらないほど高まった。
「あんたが用があるのは私でしょ!」
そうやって上から私たちを見下し、あまつさえ私たちの人生まで狂わせた。こいつが神なんて許せない!
「あんたの思いどおりにはならないよ」
空間を司れることができる私はスキルで周辺半径10キロの時間を止めようとした。
しかし、それをしようとする前に身体が燃えるように熱く、身体を無数の針が突き通す感覚に襲われた。
「ああああああああああぁぁぁぁぁ一ー!!熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い!」
「どうしたんだ冬花!」
にやにやと笑うユーピテル。俺はすぐにこの状況について察した。多分他も同じだろう。
「お前か、おまえがやったんだな!」
怒り狂うほどの憤怒。
すずのが攻撃パラメーターを上昇させたティアの一撃 “インドラの矢” 凄まじい速度で空間を切り裂く。
かつてこの技で一国を消滅させたという。
「だめだよ、スキル創ったのは僕なんだから」
その一言を言うとティアの矢は跡形もなく突如消えた。
「君たちは僕の駒でしかない、駒が僕に歯向かうことが出来るか?」
ひたすらに立ち尽くす。諦めなのか・・・
とうとう冬花が悲鳴さえもあげなくなった。辺りは静寂に包まれた。
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