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まだプロローグにすぎない
約束の場所で
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「来ると思ってましたよ」
「遅くはなったけどな」
昨日決心がついた。やはり行くことにした。心細ない剣一本にたいした防御力も付与されないコート、さらにレベル1でスキルもない。ここにくるまでにモンスターと極力戦闘を避けながら来たら、出発したのが昼の十二時だったのにもう日が沈み始めている。
「それではコレで手合わせお願いします」
そう言って剣を構えた。初めて見た剣だ。そもそもシャロンは剣なんかではなく素手でモンスターを倒している。
「シャロン、持ち前の格闘スキルはどうしたんだ?」
「先日剣技スキルを獲得したので」
理由はそれだけではなさそう。おもむろに俺も心細ない剣を構える。
シャロンは正中線に構えるのに対し、俺は体勢をやや低くし剣を横に構えた。
「それではまいります」
刹那、力が入った上段斬りが俺の左肩に向かってくるのを右に半身ずらし素早く後ろに下がった。
「腕は落ちてないようですね」
「前と比べ敏捷力が上がったな」
さらに5分の戦闘が続いた。シャロンは俺が一撃を与えれば瀕死になる程度のダメージは与えられる。しかし、当たるどころかかすりもしない。一方俺はシャロンの攻撃がところどころかすったりしてHPがもう半分も削られていた。
「いつに・・・なったら・・・終わりなんだ!?」
息を切らしながら言葉を発する。
「安心してください。蘇生薬なら準備してあるので」
あまり息は上がってないようだ。勝負はもう決したとも言ってもいいだろう。しかしシャロンのためにも俺は最後までやり遂げる。
「剣と剣でしか分からないことだってあります。例えばヒロトが剣に魂が入っているかとか、ヒロトは何をしたいのかとか」
鍔迫り合いになった時だった。確かに剣と剣でしか分からないこともある。俺はいったい何がしたいのか・・・
そして目一杯力で叩き込むがそれはシャロンも同じなようで、二人とも反動で後ろにとばされた。
「俺のしたいこと?」
「遅くはなったけどな」
昨日決心がついた。やはり行くことにした。心細ない剣一本にたいした防御力も付与されないコート、さらにレベル1でスキルもない。ここにくるまでにモンスターと極力戦闘を避けながら来たら、出発したのが昼の十二時だったのにもう日が沈み始めている。
「それではコレで手合わせお願いします」
そう言って剣を構えた。初めて見た剣だ。そもそもシャロンは剣なんかではなく素手でモンスターを倒している。
「シャロン、持ち前の格闘スキルはどうしたんだ?」
「先日剣技スキルを獲得したので」
理由はそれだけではなさそう。おもむろに俺も心細ない剣を構える。
シャロンは正中線に構えるのに対し、俺は体勢をやや低くし剣を横に構えた。
「それではまいります」
刹那、力が入った上段斬りが俺の左肩に向かってくるのを右に半身ずらし素早く後ろに下がった。
「腕は落ちてないようですね」
「前と比べ敏捷力が上がったな」
さらに5分の戦闘が続いた。シャロンは俺が一撃を与えれば瀕死になる程度のダメージは与えられる。しかし、当たるどころかかすりもしない。一方俺はシャロンの攻撃がところどころかすったりしてHPがもう半分も削られていた。
「いつに・・・なったら・・・終わりなんだ!?」
息を切らしながら言葉を発する。
「安心してください。蘇生薬なら準備してあるので」
あまり息は上がってないようだ。勝負はもう決したとも言ってもいいだろう。しかしシャロンのためにも俺は最後までやり遂げる。
「剣と剣でしか分からないことだってあります。例えばヒロトが剣に魂が入っているかとか、ヒロトは何をしたいのかとか」
鍔迫り合いになった時だった。確かに剣と剣でしか分からないこともある。俺はいったい何がしたいのか・・・
そして目一杯力で叩き込むがそれはシャロンも同じなようで、二人とも反動で後ろにとばされた。
「俺のしたいこと?」
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