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由衣の頭の中は思考の限界を迎えて全てを翔太に委ね受け入れるようにもたれかかると、駅に到着するというアナウンスが入った。
すると翔太はその手を引き抜くと由衣のスカートを丁寧に整えて由衣の頭をポンポンとして撫でた。
電車から降りて足元が若干おぼつかない由衣の手を翔太はしっかりと握って人の流れに流されないようにしてくれていたが、由衣はいまだ翔太の顔が見られない。
「ちょっとトイレ」
由衣はたまらずトイレに駆け込んだ。
下着を下ろすとべったりと付いたそれが生々しく翔太の触れる感覚を再び呼び起こしそうになるがぐっと堪えて淡々とトイレットペーパーで拭って拭き取った。
それもこれもきっかけは由衣自身ではあるけれど、そこから先は翔太に反撃をされてしまったからこうなったのであって、何も自分が恥ずかしがる必要は無いんじゃ…?と冷静さを取り戻しつつある由衣は気付いて恥ずかしさは一気に吹っ飛んだ。
そんな境地に至った由衣は、「よし!」と小声で気合いを入れるとトイレを後にした。
「お待たせ!」
「おう、行こっか」
駅を出てしばらく歩くと通りは歩行者天国になっていて多くの人が行き交っていた。
「お天気も良いからみんなお買い物したり賑やかだね」
「人混みが得意じゃないオレとしては通販最強かも」
「えーせっかく来たのになにその残念な感じ!」
「今日は特別だ」
「特別??」
由衣が聞き返しても翔太は何も答えなかった
「ついた」
ようやく翔太が口を開くと由衣が好きなブランドの店に来ていた。
「あれ?翔太くんのタイピン買うんじゃなかったっけ?」
翔太はまたもスルーすると上の階に上がり、店員に声をかけている。
そんな由衣はショーケースの中に並ぶアクセサリーのチェックに余念がない。
翔太と話していた店員が裏に行くと、由衣は翔太を引っ張ってあちこち見ては目を輝かせていた。
「そう言えば限定のやつまだあるかな?」
「限定のやつ?」
「前に話したの覚えてないかな、すっごく可愛いクローバーがモチーフの…」
「んー…?」
「やっぱり翔太くんは90%オフってのは本当だったのね!」
「むしろここで蒸し返してくるなんて、オレの適当な話しをしっかり聞いて覚えてることに驚きだよ」
「佐々木様、お待たせ致しました。」
裏に行っていた店員が戻って来ると翔太に声をかけた。
そしてその店員が持ってきたアイテムを見て、由衣は思わず「あっ!」と声を漏らし目を大きく見開いた。
「いちいちリアクションデカくない?」
「え?いや、だって…どうしたのこれ」
「うちの愛犬にちゃんと首輪が必要だと思ってさ」
「え、翔太くん犬飼ってたの?!」
「知らなかった?賢いはずなんだけどいつも墓穴掘っててさ、ほっとけないんだよね」
「うそー!私まだ会わせてもらったことないんだけど!!」
「由衣さん?まだ続ける?それともフツーに通じてない?店員のお姉さんが困ってる。」
「え?なに?どういうこと?」
「佐々木様よりプレゼントをなさりたいと申しつかりまして、ご用意させて頂きました。クローバーとチェーンはPt950製で1枚の葉には0.5ctのダイヤが埋め込まれ、デザインの可愛らしさとダイヤの輝きが大人っぽさを演出するお品でございますのでお客様にはとてもお似合いかと存じます。早速おつけ致しましょうか?」
業を煮やした店員さんが察しの悪すぎる由衣に丁寧に説明するとつけようか?というダメ押しまで入れてくれた。
「えっ?えっ?ほんとに…?いいんですか?!」
「もちろんでございます。」
「お願いします」と由衣はペコリと頭を下げた。
「いかがでしょうか。」
店員さんはネックレスをつけた由衣の感想を翔太に求めた。
「良いものを身に着けるとやはり違いますね」
「ありがとうございます。ではお申しつけの通りラッピングなどして参ります」というとネックレスを取り再び店員は裏へと入って行った。
「私って犬だった…?」
「はい、お手」
由衣は素直に手を差し出した。
「めっちゃ忠犬じゃん笑」
「うぅ…そんなぁ。翔太くんもはい、お手」
翔太は何言ってんの?お前。と言った感じで由衣を見つめた。
「ねぇーえー!私ばっかりじゃん!」
翔太は由衣の頭を撫でて誤魔化そうとしたが、由衣は髪が乱れる…!と言う風に頭を振った。
じゃれてる2人をいつしか戻って来ていた店員さんがみつめつつ間を伺っていた。ようやく2人が気付くと
「お待たせ致しました。ご用意が出来ました。」
と、2人を入り口まで見送った。
「いまの気まずすぎたね」
「由衣がふざけるから恥かいたわ」
「うっそ、私!?完全に遊ばれてたよね私…」
翔太は大笑いして「そうかそうか、由衣も大変だな」とまるで他人ごとだ。
「じゃあタイピン見に行こ!」と由衣は翔太を誘った。
「いやいや2人してそういうプレゼントっぽいもん付け始めたら明らかに社内恋愛説流れんだろ」
「えー?やなの?」
「やだ」
「首輪するのに?」
「…ったく。変な虫が付かないように防虫剤みたいなもんだからな。ノミ取り用の首輪あるじゃん?それと同じ」
「だったら私も翔太くんに悪い虫が付かないように翔太くんにノミ取り付けなきゃダメじゃない??」
「オレに寄ってくる虫は跳ね除けるし、むしろ自分から取りに行く虫しか興味ないから」
「へぇ~そっか。もし浮気したら今のセリフ百万回リピート再生だからね!」
「今どきの針千本かよ笑」
「ってか!気付いちゃったんだけど、虫ってなに!?私は夏休みの少年が無邪気にカブトムシやらクワガタとったぜー!みたいな虫!?犬ですらなくなっちゃったの!?」
「細かいこと気にし始めるとストレス溜まるぞ?」
「いやいやいや、気にしたらストレスになることをそもそもしちゃダメでしょ!」
「確かに。由衣天才じゃね?」
「あのね?翔太くんさ、とりあえず大げさに言っておけばなんとかなると思ってるでしょ!」
「うん。」
「ほらー!最近分かってきたんだよ。翔太くんの話しを真に受けたらいけないって。十中八九踊らされるだけなんだもん」
「それが心地よさそうなのにな」
「そんなことないもん」
「そうだった。犬だったんだわ」
「ワン」
「由衣のそういうとこほんと好き。でも残念ながら虫になったんだよな」
「ねーえー!虫はヤダって!!虫は首輪つけないじゃん!」
「首輪は受け入れたん?」
「だからぁ…!!まぁ…あのネックレスすっごく可愛いでしょ?しかも誰しも欲しくなるのにもう一生欲しくてもゲット出来ないんだから。背に腹は代えられない…っていうかさ…」
「そんなに気に入ったんなら嬉しいわ」
中身のない雑多な話しをしながらブランドの店やギャラリーなどを巡っているうちにあっという間に陽が傾いていた。
「そろそろ腹減らん?」
「そうだね。ランチそっちのけで歩き回っちゃったから腹ペコです」
大通りから一本裏に入った道を行くと翔太は階段を降り扉をくぐった。
カウンターには産地ごとのオイスターが無数に並び、他の海鮮食材も色とりどり並んでいて店に入るなり2人は目を輝かせた。
「ねぇ、翔太くんヤバいね。」
「語彙力笑」
「今夜は腹パン食おうな」
「幸せすぎ!」
産地別のオイスターは産地ごとにさっぱりとした味から濃厚ミルキーなものまで同じオイスターでも産地が違うだけでこれほどまでの味の差が出るものなのかという驚きと、シャンパンが由衣をより饒舌にさせた。
「翔太くん、今日はなんでこんなに豪華デーなの??」
「ん?チョコのお礼」
「うそうそうそ…」
「あれはトリュフっていうの?若干不格好ではあったけどさ、飾りまでかなり大変そうだったし美味かったよ。基本的に人の手作りって食べられないのに由衣のはなんの嫌悪感もなく平気だったからオレは由衣のこと好きなんだって気付いた訳でさ」
「頑張って良かった…そのおかげでいま翔太くんといられるんだもんね」
「つーか、勝手に感極まってウルウルしないで笑」
「だって…嬉しいんだもん。これ、開けていい?」
「もちろん。着けて帰る?」
「当然!」
由衣はブランドの紙袋からキレイに包装されたケースを取り出すと丁寧に開けて翔太に着けてもらった。
「どうどう?可愛い?」
「馬子にも衣装」
「馬子にも衣装だな」
「ほら、被った笑 翔太くん絶対そういうと思ったんだよねぇ~!翔太くんの思考が読めて楽しい笑」
「…ダルい。」
「照れる翔太くんも可愛いねぇ」
「早く帰ろうぜ、イジメたい。」
「おまわりさん!DVです!!」
「間違えたわ。たっぷり可愛がりたい」
「おまわりさん!やっぱりDVです!」
「なんでだよ!」
「翔太くんが素直によしよしって可愛がるなんてことないもん。逆に私が可愛がってあげよっか?」
「おまわりさん!DVです!」
「えぇ…ヒドい。あんなに気持ちよさそうな顔してるのにDVなんて言っちゃうんだぁ…へぇ~」
「まてまて、公衆の面前で何を言ってんの?」
由衣はハッとして周りを見わすと、恥ずかしくなって手で顔を覆った。
そんな由衣を見て翔太は満足げに笑みを浮かべるとウェイターに声を掛けて会計を済ませた。
「帰りも混んでそうだな」
翔太が由衣に声を掛けるが由衣は何も答えなかった。
そんな由衣を見て翔太は由衣の耳元で「朝のこと、思い出してんの?」と囁き後ろから抱きしめると頭を撫でた。
電車に乗り込んでもそのまま翔太はじっと由衣を抱きしめたままじっとしていたが、由衣からするとさっきの言葉で朝のことを思い出してしまいいつ翔太が動き出すかとずっと気が気ではなかった。
しかし、杞憂で何事もなく駅に到着すると由衣は「はぁーっ」と息を大きく吐いた。
「どうした?」
「ううん、何でもないよ」
「襲われないかずっと気にしてたんだろ笑」
「そういうこと言う翔太くんきらーい!」
由衣は走り出すと、翔太もすかさず走り出して由衣の腕を掴んで引き寄せた。
「正直、めっちゃ我慢してた。」
と言うと家までの途中にある建設中のまま工事が中断しているのか中止になったのか、コンクリートで固められた外壁だけ出来た状態で放置されていた建物に翔太は由衣を引き入れた。
「限界」と呟いた翔太は由衣を抱き寄せると由衣の唇を貪り空いた手で由衣の手を股間に導いた。
「お家まで…もうちょっと我慢しよ…?」
由衣は懇願するように言うものの翔太の耳には届かない。
外からの視線は完全に遮られているとはいえ、外でこんな事をしていることに由衣の心臓は頭がクラクラするほどに高鳴った。
翔太は唇を重ねたまま器用にブラウスのボタンを外してブラをずらすと指を滑らせ胸を包み込むともう片方でスカートの裾からそのまま由衣のお尻を撫でた。
「ほんと…にダメ…誰か来ちゃうって…!」
翔太は由衣の言葉を無視して由衣を壁際に押しやって自分のチャックを下げ、怒張した陰茎をなんとか引っ張り出すと由衣のスカートをめくり上げて下着をずらして先端を押し当てた。
「ヤダ…こんな所でしちゃ……」
由衣は言葉では抵抗しているが、翔太のなすがままに従って尻を突き出すとそのまま既に受け入れる準備が出来ていたかのように湿ったそこに翔太を受け入れた。
必死に声を押し殺しているが、ただ射精するためだけに突くような翔太の乱暴な動きに耐えきれず声を漏らした。
その声が反響して外まで漏れないか由衣は気が気ではない。
だけども既に由衣にもこの快感に抗う術はなく、この快感に浸ることだけを考えるように流されるままに受け入れた。
翔太はその動きを早めると不意に引き抜き由衣を振り向かせるとその口の中に押し込み間髪入れずに大量に吐き出した。
由衣もまた慣れたように飲み干すと、キレイにするようにしっかりと舐め取り立ち上がってキスをした。
翔太は自分の「味」がするキスにうろたえたが由衣は逆に満足げだ。
「もう…強引なんだから!」
「いやマジで今日の由衣が可愛すぎるのが悪いんだって」
「でたでた!そう言っておけば許されると思ってさ~」
「今日は結構マジで。朝着替えてきてそこからずっと我慢してたんだわ」
「そんなに?」
由衣はくるっと回ってスカートをはためかした。
「電車降りてそのままどこか連れ込みたかったレベルだし、よくあそこで理性復活出来たオレさすがじゃない?」
「いやいやいや、外では理性保とうよ笑」
「そんな由衣さんもいつも以上にキツキツヌレヌレだったじゃん?」
「もー!知らない!!早く帰るよ!」
由衣は翔太の手を引いて家へと急いだ。
すると翔太はその手を引き抜くと由衣のスカートを丁寧に整えて由衣の頭をポンポンとして撫でた。
電車から降りて足元が若干おぼつかない由衣の手を翔太はしっかりと握って人の流れに流されないようにしてくれていたが、由衣はいまだ翔太の顔が見られない。
「ちょっとトイレ」
由衣はたまらずトイレに駆け込んだ。
下着を下ろすとべったりと付いたそれが生々しく翔太の触れる感覚を再び呼び起こしそうになるがぐっと堪えて淡々とトイレットペーパーで拭って拭き取った。
それもこれもきっかけは由衣自身ではあるけれど、そこから先は翔太に反撃をされてしまったからこうなったのであって、何も自分が恥ずかしがる必要は無いんじゃ…?と冷静さを取り戻しつつある由衣は気付いて恥ずかしさは一気に吹っ飛んだ。
そんな境地に至った由衣は、「よし!」と小声で気合いを入れるとトイレを後にした。
「お待たせ!」
「おう、行こっか」
駅を出てしばらく歩くと通りは歩行者天国になっていて多くの人が行き交っていた。
「お天気も良いからみんなお買い物したり賑やかだね」
「人混みが得意じゃないオレとしては通販最強かも」
「えーせっかく来たのになにその残念な感じ!」
「今日は特別だ」
「特別??」
由衣が聞き返しても翔太は何も答えなかった
「ついた」
ようやく翔太が口を開くと由衣が好きなブランドの店に来ていた。
「あれ?翔太くんのタイピン買うんじゃなかったっけ?」
翔太はまたもスルーすると上の階に上がり、店員に声をかけている。
そんな由衣はショーケースの中に並ぶアクセサリーのチェックに余念がない。
翔太と話していた店員が裏に行くと、由衣は翔太を引っ張ってあちこち見ては目を輝かせていた。
「そう言えば限定のやつまだあるかな?」
「限定のやつ?」
「前に話したの覚えてないかな、すっごく可愛いクローバーがモチーフの…」
「んー…?」
「やっぱり翔太くんは90%オフってのは本当だったのね!」
「むしろここで蒸し返してくるなんて、オレの適当な話しをしっかり聞いて覚えてることに驚きだよ」
「佐々木様、お待たせ致しました。」
裏に行っていた店員が戻って来ると翔太に声をかけた。
そしてその店員が持ってきたアイテムを見て、由衣は思わず「あっ!」と声を漏らし目を大きく見開いた。
「いちいちリアクションデカくない?」
「え?いや、だって…どうしたのこれ」
「うちの愛犬にちゃんと首輪が必要だと思ってさ」
「え、翔太くん犬飼ってたの?!」
「知らなかった?賢いはずなんだけどいつも墓穴掘っててさ、ほっとけないんだよね」
「うそー!私まだ会わせてもらったことないんだけど!!」
「由衣さん?まだ続ける?それともフツーに通じてない?店員のお姉さんが困ってる。」
「え?なに?どういうこと?」
「佐々木様よりプレゼントをなさりたいと申しつかりまして、ご用意させて頂きました。クローバーとチェーンはPt950製で1枚の葉には0.5ctのダイヤが埋め込まれ、デザインの可愛らしさとダイヤの輝きが大人っぽさを演出するお品でございますのでお客様にはとてもお似合いかと存じます。早速おつけ致しましょうか?」
業を煮やした店員さんが察しの悪すぎる由衣に丁寧に説明するとつけようか?というダメ押しまで入れてくれた。
「えっ?えっ?ほんとに…?いいんですか?!」
「もちろんでございます。」
「お願いします」と由衣はペコリと頭を下げた。
「いかがでしょうか。」
店員さんはネックレスをつけた由衣の感想を翔太に求めた。
「良いものを身に着けるとやはり違いますね」
「ありがとうございます。ではお申しつけの通りラッピングなどして参ります」というとネックレスを取り再び店員は裏へと入って行った。
「私って犬だった…?」
「はい、お手」
由衣は素直に手を差し出した。
「めっちゃ忠犬じゃん笑」
「うぅ…そんなぁ。翔太くんもはい、お手」
翔太は何言ってんの?お前。と言った感じで由衣を見つめた。
「ねぇーえー!私ばっかりじゃん!」
翔太は由衣の頭を撫でて誤魔化そうとしたが、由衣は髪が乱れる…!と言う風に頭を振った。
じゃれてる2人をいつしか戻って来ていた店員さんがみつめつつ間を伺っていた。ようやく2人が気付くと
「お待たせ致しました。ご用意が出来ました。」
と、2人を入り口まで見送った。
「いまの気まずすぎたね」
「由衣がふざけるから恥かいたわ」
「うっそ、私!?完全に遊ばれてたよね私…」
翔太は大笑いして「そうかそうか、由衣も大変だな」とまるで他人ごとだ。
「じゃあタイピン見に行こ!」と由衣は翔太を誘った。
「いやいや2人してそういうプレゼントっぽいもん付け始めたら明らかに社内恋愛説流れんだろ」
「えー?やなの?」
「やだ」
「首輪するのに?」
「…ったく。変な虫が付かないように防虫剤みたいなもんだからな。ノミ取り用の首輪あるじゃん?それと同じ」
「だったら私も翔太くんに悪い虫が付かないように翔太くんにノミ取り付けなきゃダメじゃない??」
「オレに寄ってくる虫は跳ね除けるし、むしろ自分から取りに行く虫しか興味ないから」
「へぇ~そっか。もし浮気したら今のセリフ百万回リピート再生だからね!」
「今どきの針千本かよ笑」
「ってか!気付いちゃったんだけど、虫ってなに!?私は夏休みの少年が無邪気にカブトムシやらクワガタとったぜー!みたいな虫!?犬ですらなくなっちゃったの!?」
「細かいこと気にし始めるとストレス溜まるぞ?」
「いやいやいや、気にしたらストレスになることをそもそもしちゃダメでしょ!」
「確かに。由衣天才じゃね?」
「あのね?翔太くんさ、とりあえず大げさに言っておけばなんとかなると思ってるでしょ!」
「うん。」
「ほらー!最近分かってきたんだよ。翔太くんの話しを真に受けたらいけないって。十中八九踊らされるだけなんだもん」
「それが心地よさそうなのにな」
「そんなことないもん」
「そうだった。犬だったんだわ」
「ワン」
「由衣のそういうとこほんと好き。でも残念ながら虫になったんだよな」
「ねーえー!虫はヤダって!!虫は首輪つけないじゃん!」
「首輪は受け入れたん?」
「だからぁ…!!まぁ…あのネックレスすっごく可愛いでしょ?しかも誰しも欲しくなるのにもう一生欲しくてもゲット出来ないんだから。背に腹は代えられない…っていうかさ…」
「そんなに気に入ったんなら嬉しいわ」
中身のない雑多な話しをしながらブランドの店やギャラリーなどを巡っているうちにあっという間に陽が傾いていた。
「そろそろ腹減らん?」
「そうだね。ランチそっちのけで歩き回っちゃったから腹ペコです」
大通りから一本裏に入った道を行くと翔太は階段を降り扉をくぐった。
カウンターには産地ごとのオイスターが無数に並び、他の海鮮食材も色とりどり並んでいて店に入るなり2人は目を輝かせた。
「ねぇ、翔太くんヤバいね。」
「語彙力笑」
「今夜は腹パン食おうな」
「幸せすぎ!」
産地別のオイスターは産地ごとにさっぱりとした味から濃厚ミルキーなものまで同じオイスターでも産地が違うだけでこれほどまでの味の差が出るものなのかという驚きと、シャンパンが由衣をより饒舌にさせた。
「翔太くん、今日はなんでこんなに豪華デーなの??」
「ん?チョコのお礼」
「うそうそうそ…」
「あれはトリュフっていうの?若干不格好ではあったけどさ、飾りまでかなり大変そうだったし美味かったよ。基本的に人の手作りって食べられないのに由衣のはなんの嫌悪感もなく平気だったからオレは由衣のこと好きなんだって気付いた訳でさ」
「頑張って良かった…そのおかげでいま翔太くんといられるんだもんね」
「つーか、勝手に感極まってウルウルしないで笑」
「だって…嬉しいんだもん。これ、開けていい?」
「もちろん。着けて帰る?」
「当然!」
由衣はブランドの紙袋からキレイに包装されたケースを取り出すと丁寧に開けて翔太に着けてもらった。
「どうどう?可愛い?」
「馬子にも衣装」
「馬子にも衣装だな」
「ほら、被った笑 翔太くん絶対そういうと思ったんだよねぇ~!翔太くんの思考が読めて楽しい笑」
「…ダルい。」
「照れる翔太くんも可愛いねぇ」
「早く帰ろうぜ、イジメたい。」
「おまわりさん!DVです!!」
「間違えたわ。たっぷり可愛がりたい」
「おまわりさん!やっぱりDVです!」
「なんでだよ!」
「翔太くんが素直によしよしって可愛がるなんてことないもん。逆に私が可愛がってあげよっか?」
「おまわりさん!DVです!」
「えぇ…ヒドい。あんなに気持ちよさそうな顔してるのにDVなんて言っちゃうんだぁ…へぇ~」
「まてまて、公衆の面前で何を言ってんの?」
由衣はハッとして周りを見わすと、恥ずかしくなって手で顔を覆った。
そんな由衣を見て翔太は満足げに笑みを浮かべるとウェイターに声を掛けて会計を済ませた。
「帰りも混んでそうだな」
翔太が由衣に声を掛けるが由衣は何も答えなかった。
そんな由衣を見て翔太は由衣の耳元で「朝のこと、思い出してんの?」と囁き後ろから抱きしめると頭を撫でた。
電車に乗り込んでもそのまま翔太はじっと由衣を抱きしめたままじっとしていたが、由衣からするとさっきの言葉で朝のことを思い出してしまいいつ翔太が動き出すかとずっと気が気ではなかった。
しかし、杞憂で何事もなく駅に到着すると由衣は「はぁーっ」と息を大きく吐いた。
「どうした?」
「ううん、何でもないよ」
「襲われないかずっと気にしてたんだろ笑」
「そういうこと言う翔太くんきらーい!」
由衣は走り出すと、翔太もすかさず走り出して由衣の腕を掴んで引き寄せた。
「正直、めっちゃ我慢してた。」
と言うと家までの途中にある建設中のまま工事が中断しているのか中止になったのか、コンクリートで固められた外壁だけ出来た状態で放置されていた建物に翔太は由衣を引き入れた。
「限界」と呟いた翔太は由衣を抱き寄せると由衣の唇を貪り空いた手で由衣の手を股間に導いた。
「お家まで…もうちょっと我慢しよ…?」
由衣は懇願するように言うものの翔太の耳には届かない。
外からの視線は完全に遮られているとはいえ、外でこんな事をしていることに由衣の心臓は頭がクラクラするほどに高鳴った。
翔太は唇を重ねたまま器用にブラウスのボタンを外してブラをずらすと指を滑らせ胸を包み込むともう片方でスカートの裾からそのまま由衣のお尻を撫でた。
「ほんと…にダメ…誰か来ちゃうって…!」
翔太は由衣の言葉を無視して由衣を壁際に押しやって自分のチャックを下げ、怒張した陰茎をなんとか引っ張り出すと由衣のスカートをめくり上げて下着をずらして先端を押し当てた。
「ヤダ…こんな所でしちゃ……」
由衣は言葉では抵抗しているが、翔太のなすがままに従って尻を突き出すとそのまま既に受け入れる準備が出来ていたかのように湿ったそこに翔太を受け入れた。
必死に声を押し殺しているが、ただ射精するためだけに突くような翔太の乱暴な動きに耐えきれず声を漏らした。
その声が反響して外まで漏れないか由衣は気が気ではない。
だけども既に由衣にもこの快感に抗う術はなく、この快感に浸ることだけを考えるように流されるままに受け入れた。
翔太はその動きを早めると不意に引き抜き由衣を振り向かせるとその口の中に押し込み間髪入れずに大量に吐き出した。
由衣もまた慣れたように飲み干すと、キレイにするようにしっかりと舐め取り立ち上がってキスをした。
翔太は自分の「味」がするキスにうろたえたが由衣は逆に満足げだ。
「もう…強引なんだから!」
「いやマジで今日の由衣が可愛すぎるのが悪いんだって」
「でたでた!そう言っておけば許されると思ってさ~」
「今日は結構マジで。朝着替えてきてそこからずっと我慢してたんだわ」
「そんなに?」
由衣はくるっと回ってスカートをはためかした。
「電車降りてそのままどこか連れ込みたかったレベルだし、よくあそこで理性復活出来たオレさすがじゃない?」
「いやいやいや、外では理性保とうよ笑」
「そんな由衣さんもいつも以上にキツキツヌレヌレだったじゃん?」
「もー!知らない!!早く帰るよ!」
由衣は翔太の手を引いて家へと急いだ。
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