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8,キスしたい人
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翌日から、シオンはサンカが任務で不在の時はレイニーかシャウア、どちらかのそばにいるようになった。シオンのトラウマな年代のふたりだが、保有者の血縁なのもあってか、すぐになついていた。
「これはな、こうして、こうだな」
ある日。レイニーは自室でシオンの宿題を見てやっていた。椅子に座るシオンに後ろから覆いかぶさり、算数の問題の解き方を教える。
「そうなの?」
「ほら、答え合ってるだろ?」
「…うーん」
学校で習ったやり方と違う気がして、シオンは首をかしげる。
「よし、終わったな!遊ぶか、シオン!」
と、レイニーは強引にノートを閉じる。
「うんっ、何して遊ぶの?」
勉強がさほど好きではないシオンは早く終わるに越したことはなく、言われるがまま鉛筆を置く。
「そうだなー。街まで行って、ケーキ買って…」
にこにことかわいらしい顔を向けてくるシオンのほほを、デレデレしてなでていると
「甘やかし過ぎだぞ、レイニー」
「おわっ?!」
いつの間にか部屋に入ってきていた双子の弟に驚いて飛び上がる。
「おやつばかり食べさせるな。シオンの健康に悪い」
「気配消してくるな!んなの、わかってるわ!」
シャウアの苦言に、怒鳴り返す。
「シオン、宿題は終わったのか?」
レイニーに構わず、シャウアはテーブル上のノートを開く。
「うん」
「えらいな」
うなずくシオンの頭をなでるが、宿題のページを見てピタと動きを止める。
「…レイニー」
「…はい」
静かに名を呼ばれ、レイニーはギクリとして返事をする。
「何で毎回いい加減な教え方するんだ?」
「答えは合ってるだろ!」
「過程が間違ってたら意味がないだろう。シオン、おいで。ちゃんと教えてやる」
シャウアは椅子に座り、シオンを手招く。
「うんっ」
シオンは素直にうなずき、シャウアの膝にちょこんと座る。
「かわいいな、お前は。後で欲しがっていたゲームを買ってやろうな」
「甘やかしてるのは誰だって?!」
デレデレとシオンの頭をなでまわすシャウアを、レイニーはジロッとにらんだ。
ふたりはシオンがかわいくて仕方がなかった。金眼保有者の血縁者は他人の保有者に対しても守りたいという意思があるが、それ以上に、本当の弟かのように大切に接した。
それから、自室と食堂への行き来くらいしかしていなかったシオンを、ふたりは城内の様々な場所へ連れて行った。そこで働く使用人たちと顔なじみになり、皆、シオンを我が子か弟かのようにかわいがるようになった。そのおかげでシオンはどこにいても誰かの目が届き、心ない者に暴行されるような心配はなくなった。
サンカはそんな弟を見て、ふたりに任せて良かったと思った。自分では彼らのような対応も気遣いも出来ない。心配することが減り、サンカは心おきなく護衛任務に集中し、『目的』のために動くようになっていた。
それから、2年。
13歳になり、中等部に入ったシオンとクラウド。相変わらず放課後はクラウドの自宅で遊び、特に進展なくクラスメートで友達という関係のままだった。
「ね、クラウド」
「ん?待ったナシだぞ」
ある日の放課後。クラウド宅でボードゲームをしながら、シオンは話を切り出す。
「キスしたいって思う人、いる?」
「ぶふぉっ?!」
クラウドは口をつけたお茶を激しく吹き出す。
「んな、なんて…っ?!」
思春期真っ盛りな質問に驚き過ぎて、むせながら聞き返す。
「キスしたい人。クラウドはいるのかなって」
シオンは大丈夫?と、むせるクラウドの背をさする。
「お、お前はどうなんだよ?」
「いるよ」
「!」
ためらいのない肯定に、クラウドはドキリと心臓が跳ねる。
「俺も知ってる人…?」
「うん、サンカだよ。小さい頃から好きだけど、最近はキスも…したいなぁって」
こんなに近くにいるのに、シオンのひとつしかない目はクラウドを越えてその人を見ているようで。クラウドはそれを認めたくなくてシオンから目を反らす。
最近になってやっと、シオンの兄に敵対心があった理由がわかった。シオンは誰に対しても笑顔を向けてくれるが、彼に向けるものとは違うのだ。兄に向けるのは愛しい者への、心からの笑顔。シオンは兄が、サンカが兄弟としてではなく、好きなのだ。
「…」
「あは…変、だよね。兄弟なのに」
黙ってしまったクラウドに気づき、シオンは照れ笑いする。
「血のつながりないんだろ」
「そうだけど…」
サンカとシオンが本当の兄弟でないことはクラウドも知っている。もじもじとうつむくシオンの様は、ただ純粋に想い人との口づけを夢見る少年。きっと血縁があろうと、紙面上だけだろうと関係ないのだ。
それでも、わかっているけれど、クラウドはシオンへの思いを諦められない。
「シオン!俺は…っ」
シオンの顔を見つめ、それを伝えようとした時
「クラウドー」
「ぅおっ?!」
ドアがノックもなく開き、クラウドは焦ってシオンから飛び離れる。
「そろそろシオン君送っていかないと」
「わ、わかってるよ!」
おっとりと声をかけるのはクラウドの母親。クラウドは真っ赤になった顔を反らし、言い返す。
「いつもありがとうございます」
「いいのよ、気にしないで。おばさんに出来ることがあれば、何でも言ってちょうだい」
にこりと礼を言うシオンに、母親は優しく笑いかける。彼女も金眼の保有者。今は失っているとはいえシオンを他人とは思えず、家族のように接している。
「ありがとう、クラウド。また明日」
シオンはいつものように城周りの森まで母親の自家用車で送ってもらい、一緒に乗ってきたクラウドに手を振る。
「なぁ、シオン」
クラウドも車を降り、運転席の母親から見えない位置へシオンを押す。
「何?」
「…っ」
コテンと首をかしげるシオンのかわいらしさに、クラウドはやっぱりこいつが好きだと思う。
「お…俺は、お前としたい…っ」
「え?」
意を決して言うと、きょとんとしているシオンの唇の端にちゅっと口づけた。
「じ、じゃあなっ!また明日!」
そして、ささっと離れると素早く母親の車に乗り込んだ。
「…うん」
シオンは何が起こったのかわからないまま、発進する車を見送った。
「~っっ!!」
ついに言ってしまった、やってしまった、明日どんな顔して会えばいいんだと、車内のクラウドは真っ赤な顔を覆ってジタバタ悶える。
「クラウド、大丈夫かな」
しかし、肝心のシオンには伝わっておらず、様子のおかしい友達を心配していた。
裏口からウェア城に入ると、何やら城内が騒がしい。使用人だけでなく、護衛たちや国務大臣までが焦った様子で足早に行き来している。何があったのかと思いながら、シオンは廊下を歩いていると
「お帰り、シオン!」
「ただいま、レイニーさん」
走って来たレイニーにあいさつを返す。すると、廊下の先から、黒コートの護衛に連れられた者たちがぞろぞろとやってくる。外国人であろう彼らは後ろ手に手錠を付け、どこかしらに怪我を負い、ぐったりと疲れきった様子だ。20人ほど、シオンとレイニーの横を通り過ぎ、地下牢の方へ向かって行く。
「サンカのお手柄だ!陛下を襲おうとした奴らを返り討ちにしてやったってよ!」
レイニーは興奮して、自分の手柄かのように話す。
「お帰り、シオン」
「ただいま、シャウアさん」
そこへ、シャウアも歩いて来て横に並ぶ。
「何年も潜んで狙っていたらしいがな。そばにいたのがお前の兄では運が悪い」
「ははっ!本当にな」
どうやら、外国人らは王の金眼を狙う犯罪組織の構成員で、王国の監視を逃れて密入国し、どこかに潜んでいたらしい。そして、何年もかけてウェア王の行動を調べ、時々城を抜け出していることを知ったのだ。満を持して今日、ウェア王を拉致しようとしたが、そばについていた王室護衛、サンカによって失敗に終わった。
今まではひとりで無断外出していた王だが、最近はサンカを連れて行くことが増え、優秀な護衛がついているのならと大臣たちも外出を大目に見ていた矢先のことだった。
「で、そのサンカは?」
「医務室で手当てをしているはずだ」
レイニーが聞くと、シャウアは医務室の方を指す。
「サンカ、怪我したの?!」
それを聞いたシオンはさぁっと顔色を変え、医務室に向かって走り出す。
「シオン?」
「あっ!おい、シオン!」
双子が声をかけるのも聞こえず、大好きな兄の元へ向かった。
「サンカ!!」
「シオン」
シオンが医務室に入ると、医師に手当てを受けているサンカが顔を向ける。
「大丈夫?!怪我、したって…!」
「ああ、大したことねぇ」
椅子に座るサンカの前に膝をつき、身体を見回す。戦闘能力の高いサンカでも、武器を持った20人以上を相手にしたのだから、無傷でとはいかなかった。唇は切れ、ほほも赤く腫れ、裸の上半身には深い裂傷がいくつも出来ている。
「…血が、こんなに出て…っ」
「こんなの、怪我のうちに入らねぇよ」
サンカはそう言って笑うが、シオンから見ればあまりに痛々しくて。
「でも、でも…っぅ、うえぇ…っ」
「シオン?」
膝にすがり泣き出してしまった弟に、ぎょっとする。
「あ~あ、泣かしちゃったよ」
「今回の手柄と相殺だな。いや、泣かせた罪の方が重い」
シオンを追ってきたレイニーとシャウアがそれを見て、サンカを責める。
「ふざけんなお前ら。シオン、泣くなって」
サンカは顔を引きつらせ、泣きじゃくるシオンの頭をなでた。
「これはな、こうして、こうだな」
ある日。レイニーは自室でシオンの宿題を見てやっていた。椅子に座るシオンに後ろから覆いかぶさり、算数の問題の解き方を教える。
「そうなの?」
「ほら、答え合ってるだろ?」
「…うーん」
学校で習ったやり方と違う気がして、シオンは首をかしげる。
「よし、終わったな!遊ぶか、シオン!」
と、レイニーは強引にノートを閉じる。
「うんっ、何して遊ぶの?」
勉強がさほど好きではないシオンは早く終わるに越したことはなく、言われるがまま鉛筆を置く。
「そうだなー。街まで行って、ケーキ買って…」
にこにことかわいらしい顔を向けてくるシオンのほほを、デレデレしてなでていると
「甘やかし過ぎだぞ、レイニー」
「おわっ?!」
いつの間にか部屋に入ってきていた双子の弟に驚いて飛び上がる。
「おやつばかり食べさせるな。シオンの健康に悪い」
「気配消してくるな!んなの、わかってるわ!」
シャウアの苦言に、怒鳴り返す。
「シオン、宿題は終わったのか?」
レイニーに構わず、シャウアはテーブル上のノートを開く。
「うん」
「えらいな」
うなずくシオンの頭をなでるが、宿題のページを見てピタと動きを止める。
「…レイニー」
「…はい」
静かに名を呼ばれ、レイニーはギクリとして返事をする。
「何で毎回いい加減な教え方するんだ?」
「答えは合ってるだろ!」
「過程が間違ってたら意味がないだろう。シオン、おいで。ちゃんと教えてやる」
シャウアは椅子に座り、シオンを手招く。
「うんっ」
シオンは素直にうなずき、シャウアの膝にちょこんと座る。
「かわいいな、お前は。後で欲しがっていたゲームを買ってやろうな」
「甘やかしてるのは誰だって?!」
デレデレとシオンの頭をなでまわすシャウアを、レイニーはジロッとにらんだ。
ふたりはシオンがかわいくて仕方がなかった。金眼保有者の血縁者は他人の保有者に対しても守りたいという意思があるが、それ以上に、本当の弟かのように大切に接した。
それから、自室と食堂への行き来くらいしかしていなかったシオンを、ふたりは城内の様々な場所へ連れて行った。そこで働く使用人たちと顔なじみになり、皆、シオンを我が子か弟かのようにかわいがるようになった。そのおかげでシオンはどこにいても誰かの目が届き、心ない者に暴行されるような心配はなくなった。
サンカはそんな弟を見て、ふたりに任せて良かったと思った。自分では彼らのような対応も気遣いも出来ない。心配することが減り、サンカは心おきなく護衛任務に集中し、『目的』のために動くようになっていた。
それから、2年。
13歳になり、中等部に入ったシオンとクラウド。相変わらず放課後はクラウドの自宅で遊び、特に進展なくクラスメートで友達という関係のままだった。
「ね、クラウド」
「ん?待ったナシだぞ」
ある日の放課後。クラウド宅でボードゲームをしながら、シオンは話を切り出す。
「キスしたいって思う人、いる?」
「ぶふぉっ?!」
クラウドは口をつけたお茶を激しく吹き出す。
「んな、なんて…っ?!」
思春期真っ盛りな質問に驚き過ぎて、むせながら聞き返す。
「キスしたい人。クラウドはいるのかなって」
シオンは大丈夫?と、むせるクラウドの背をさする。
「お、お前はどうなんだよ?」
「いるよ」
「!」
ためらいのない肯定に、クラウドはドキリと心臓が跳ねる。
「俺も知ってる人…?」
「うん、サンカだよ。小さい頃から好きだけど、最近はキスも…したいなぁって」
こんなに近くにいるのに、シオンのひとつしかない目はクラウドを越えてその人を見ているようで。クラウドはそれを認めたくなくてシオンから目を反らす。
最近になってやっと、シオンの兄に敵対心があった理由がわかった。シオンは誰に対しても笑顔を向けてくれるが、彼に向けるものとは違うのだ。兄に向けるのは愛しい者への、心からの笑顔。シオンは兄が、サンカが兄弟としてではなく、好きなのだ。
「…」
「あは…変、だよね。兄弟なのに」
黙ってしまったクラウドに気づき、シオンは照れ笑いする。
「血のつながりないんだろ」
「そうだけど…」
サンカとシオンが本当の兄弟でないことはクラウドも知っている。もじもじとうつむくシオンの様は、ただ純粋に想い人との口づけを夢見る少年。きっと血縁があろうと、紙面上だけだろうと関係ないのだ。
それでも、わかっているけれど、クラウドはシオンへの思いを諦められない。
「シオン!俺は…っ」
シオンの顔を見つめ、それを伝えようとした時
「クラウドー」
「ぅおっ?!」
ドアがノックもなく開き、クラウドは焦ってシオンから飛び離れる。
「そろそろシオン君送っていかないと」
「わ、わかってるよ!」
おっとりと声をかけるのはクラウドの母親。クラウドは真っ赤になった顔を反らし、言い返す。
「いつもありがとうございます」
「いいのよ、気にしないで。おばさんに出来ることがあれば、何でも言ってちょうだい」
にこりと礼を言うシオンに、母親は優しく笑いかける。彼女も金眼の保有者。今は失っているとはいえシオンを他人とは思えず、家族のように接している。
「ありがとう、クラウド。また明日」
シオンはいつものように城周りの森まで母親の自家用車で送ってもらい、一緒に乗ってきたクラウドに手を振る。
「なぁ、シオン」
クラウドも車を降り、運転席の母親から見えない位置へシオンを押す。
「何?」
「…っ」
コテンと首をかしげるシオンのかわいらしさに、クラウドはやっぱりこいつが好きだと思う。
「お…俺は、お前としたい…っ」
「え?」
意を決して言うと、きょとんとしているシオンの唇の端にちゅっと口づけた。
「じ、じゃあなっ!また明日!」
そして、ささっと離れると素早く母親の車に乗り込んだ。
「…うん」
シオンは何が起こったのかわからないまま、発進する車を見送った。
「~っっ!!」
ついに言ってしまった、やってしまった、明日どんな顔して会えばいいんだと、車内のクラウドは真っ赤な顔を覆ってジタバタ悶える。
「クラウド、大丈夫かな」
しかし、肝心のシオンには伝わっておらず、様子のおかしい友達を心配していた。
裏口からウェア城に入ると、何やら城内が騒がしい。使用人だけでなく、護衛たちや国務大臣までが焦った様子で足早に行き来している。何があったのかと思いながら、シオンは廊下を歩いていると
「お帰り、シオン!」
「ただいま、レイニーさん」
走って来たレイニーにあいさつを返す。すると、廊下の先から、黒コートの護衛に連れられた者たちがぞろぞろとやってくる。外国人であろう彼らは後ろ手に手錠を付け、どこかしらに怪我を負い、ぐったりと疲れきった様子だ。20人ほど、シオンとレイニーの横を通り過ぎ、地下牢の方へ向かって行く。
「サンカのお手柄だ!陛下を襲おうとした奴らを返り討ちにしてやったってよ!」
レイニーは興奮して、自分の手柄かのように話す。
「お帰り、シオン」
「ただいま、シャウアさん」
そこへ、シャウアも歩いて来て横に並ぶ。
「何年も潜んで狙っていたらしいがな。そばにいたのがお前の兄では運が悪い」
「ははっ!本当にな」
どうやら、外国人らは王の金眼を狙う犯罪組織の構成員で、王国の監視を逃れて密入国し、どこかに潜んでいたらしい。そして、何年もかけてウェア王の行動を調べ、時々城を抜け出していることを知ったのだ。満を持して今日、ウェア王を拉致しようとしたが、そばについていた王室護衛、サンカによって失敗に終わった。
今まではひとりで無断外出していた王だが、最近はサンカを連れて行くことが増え、優秀な護衛がついているのならと大臣たちも外出を大目に見ていた矢先のことだった。
「で、そのサンカは?」
「医務室で手当てをしているはずだ」
レイニーが聞くと、シャウアは医務室の方を指す。
「サンカ、怪我したの?!」
それを聞いたシオンはさぁっと顔色を変え、医務室に向かって走り出す。
「シオン?」
「あっ!おい、シオン!」
双子が声をかけるのも聞こえず、大好きな兄の元へ向かった。
「サンカ!!」
「シオン」
シオンが医務室に入ると、医師に手当てを受けているサンカが顔を向ける。
「大丈夫?!怪我、したって…!」
「ああ、大したことねぇ」
椅子に座るサンカの前に膝をつき、身体を見回す。戦闘能力の高いサンカでも、武器を持った20人以上を相手にしたのだから、無傷でとはいかなかった。唇は切れ、ほほも赤く腫れ、裸の上半身には深い裂傷がいくつも出来ている。
「…血が、こんなに出て…っ」
「こんなの、怪我のうちに入らねぇよ」
サンカはそう言って笑うが、シオンから見ればあまりに痛々しくて。
「でも、でも…っぅ、うえぇ…っ」
「シオン?」
膝にすがり泣き出してしまった弟に、ぎょっとする。
「あ~あ、泣かしちゃったよ」
「今回の手柄と相殺だな。いや、泣かせた罪の方が重い」
シオンを追ってきたレイニーとシャウアがそれを見て、サンカを責める。
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