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28,ケンカ
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翌日。
「クラウド」
「はい?」
名を呼ばれ、クラウドはあからさまに嫌そうな顔で返事する。前方に先輩護衛フブキが穏やかな表情で立っていた。
「話がある。ついて来い」
「嫌です」
ためらいなく拒否し、横を通り過ぎて行こうとするが
「っ!!」
すれ違いざまに首をつかまれ、そのまま壁に叩きつけられる。体格はフブキの方が良くはあるが、クラウドもそれなりに鍛えられた身体。フブキは片手でその首を押さえ、クラウドの足は宙に浮く。
「ふざけるな。今ここで死にたいのか?」
「ぐ…」
ギリギリと絞まる首。穏やかだった表情は怒りに歪み、本気で殺すつもりだとわかる。クラウドはうなずくしかなかった。
「何の用ですか?」
連れてこられたのは離れの闘技場。クラウドは痛む首をさすりながら聞く。
「お前はシオンと幼なじみというだけで、やけに馴れ馴れしくしているな」
「はぁ?」
「少しは身の程を知れ。お前のような下っ端はシオンの視界に入ることも許されない」
「えーと…どうしろって言うんです?」
「金輪際、シオンに近づくなと言っているんだ」
この人もシオンとの関係を勘違いしているのかとげんなりする。
「…はぁ~っ!何なんですか?!ナツさんも、あんたもっ!」
大げさにため息をつき、天を仰ぐ。
「あいつに惚れるのは勝手ですけど、やめておいた方が身のためですよ。わからないんですか?まったく相手にされていないって」
「…何だと?」
ぴくっとフブキの口元が引きつる。
「あいつが見ているのはあの人だけです。あんたも知っているんじゃないですか?どれだけがんばっても、あんただって、あいつの視界に入れませんよ」
「黙れ…!」
シオンの兄、サンカのことはフブキも知っている。握った拳が抑えきれない怒りでブルブルと震えだす。
「ああ、あんたは自意識過剰だから言ってもわかりませんよね」
クラウドはここぞとばかりにあざ笑う。ほとんどの先輩を敬う気のないクラウドだが、特にフブキは嫌いだった。戦闘能力が高いのをいいことに、それに劣る護衛や使用人に対して態度が横暴で、何でも自分の思い通りになると思っている。そのくせ、国務大臣や戦闘能力が勝る護衛の前ではおとなしくなるからだ。
「黙れぇぇえっ!!!」
フブキは怒鳴ると覇気を高め、クラウドのほほを思い切り殴った。怒るということは彼の発言を認めるようなもので、抑えたかったが無理だった。
「がはっ!!」
クラウドは床に叩きつけられ、転がって壁に激突する。
「この…っ弱い、クズの分際で…っ!俺を侮辱するとは…っ調子に、乗りやがって!!」
「っが…?!ぐふっ!!」
起き上がれないクラウドの腹を頭を容赦なく蹴りつける。フブキは元々生意気なクラウドが気に入らなかった。シオンとの関係も腹立たしく、さらにそれを逆なでされて怒りに拍車をかけた。
「二度とナメた口をきけないようにしてやる…!!」
フブキの表情は怒りのあまり狂気じみ、その攻撃に手加減などない。ただでさえ、フブキとクラウドの戦闘能力はかなりの差がある。クラウドは何の抵抗も出来ず、頭からの出血で意識が朦朧とし、視界も狭まってくる。本当に殺されるかもと、思い始めた時
「!!」
クラウドの前に別の影が割り込み、来るはずだった痛みを感じない。
「…っそこまでだ、フブキ」
「トージ…!」
フブキの足を両腕で受け止めていたのは護衛長、トージだ。まさかの同期の登場に、フブキは我に返る。
「…ぅ、トージ、さん…?」
クラウドはやっと顔を上げ、護衛長の背中を見つめる。
「よく、止めたな」
戦闘能力はフブキの方がはるかに高い。その手加減のない蹴りを受け止められるとは、フブキは内心驚いて足をどける。
「俺は護衛長だぞ。毎日鍛錬しているからな。お前と違って」
「…ふん」
笑顔で返すトージから、顔を背ける。
同期のふたり。次期護衛長は戦闘能力で考えるとフブキではないかと噂されていたが、レイニーとシャウアが認めなかった。裏表のある高慢な性格を見抜き、護衛長の器でないと判断されたのだ。実際のところ、シオンを狙っていたのが主な原因だが。
「理由はなんとなくわかるが、やり過ぎだ。お前ともあろう者が殺す気だったのか?」
シャレにならないぞとトージは苦言する。殺人犯はいかなる理由があろうと極刑だ。
「やっぱり、陛下のご心配どおりになってしまったな」
ため息をつきながらしゃがみ、起き上がろうとしているクラウドに手を差し出す。
「クラウド、陛下はお前のことを気にかけていらしたぞ」
「陛下、が…?」
「お前はシオンと仲良く見えるから、妬まれているかもしれない。気をつけてやれとおっしゃっていた」
ウェア王が護衛のひとりでしかない自分を心配してくれていたとは。クラウドは感激のあまり目頭に熱いものがこみ上げる。
「あ…ありがとう、ございます…」
クラウドはトージの肩を借りてヨロヨロ片膝をつき、頭を下げる。こぼれた涙が血と一緒に床へ落ちた。
「フブキ」
トージは泣くクラウドを支えながら、黙っているフブキを見上げる。
「お前がシオンに手を出そうとしていることを陛下はご存知だ。もうクラウドに突っかかるなよ。ナツにも、他の者にもだ」
「…っ」
絶対的な君主から釘を刺されては、もはやシオンにアプローチすることも出来なくなる。フブキは口を開くが何も言えず、うつむく。
「あと、護衛同士の私闘は禁止。本当なら、解雇処分だぞ。まぁ、今回はただのケンカってことで収めるよ。謹慎1週間だ」
護衛長といえど、同期で戦闘能力も下のトージからの命令はいつもなら我慢ならないが、甘い処分になったことで従わざるをえない。しかし、シオンが自分に落ちていれば、クラウドがいなければ、護衛長になっていれば。思い通りにならなかったことがぐるぐる頭の中で渦巻く。
「ん?」
トージをにらみつけると、「文句あるか?」と言わんばかりの笑顔で返される。
「…わかった」
フブキは脱力し、それだけ言うと闘技場を出て行った。トージはふっと息を吐き、その背を見送る。
「クラウドもだぞ。まぁその怪我じゃ、どのみちしばらくおとなしくしているようだな」
「はい…」
まだ泣いているクラウドに肩を貸して立たせる。
「フブキをあそこまで怒らせるなんてな。お前のことだ、余計なこと言ったんだろう?」
「すみませんでした…」
素直に謝る彼を「珍しい…」と思いながら、闘技場を後にした。
「フブキとクラウドが?」
「マジかよ…!」
あっという間にふたりのイザコザは護衛たちに広まっていた。最中の闘技場前にたまたま来た使用人が数人おり、護衛たちに伝えたためだ。ちなみにトージにも彼らが知らせた。
「クラウドがどうかしたのですか」
ふたりの話をする護衛たちの会話が耳に入り、シオンが話しかける。
「シオン」
寄ってくるシオンに彼らはパッと笑顔になる。
「フブキとケンカしたらしくて、ふたりとも謹慎だってよ」
「クラウドの奴、フブキに嫌われてるもんな」
「生意気だからなー。いつかやられると思ってたよ」
彼らはトラブルが起こって当然だと口々に話す。
「そうですか。クラウドはどこにいますか」
「ああ、トージさんと医務室じゃないか?」
「ありがとうございます」
シオンは口調変わらず頭を下げると、医務室に向かった。
「失礼します」
「!」
医務室に入ってきたシオンに気づき、クラウドは顔を向ける。
「お疲れ、シオン」
「お疲れ様です」
医師に治療を受けているクラウドに付き添うトージに、シオンはサッと頭を下げる。
「ひどい怪我ではないですか。何故ケンカなどしたのですか」
包帯まみれになりつつあるクラウドを見て、思った以上の重傷だと面食らう。
「…」
「…」
クラウドはじとっとトージに目を向けると、無言で首を振られる。シオンにどう詫びさせてやろうかと思っていたのだが、トージに口止めされているのだ。ケンカの原因が自分だと知れば、責任感のあるシオンは自分も謹慎するだ何だと言い出して面倒なことになるからと。もちろん不服だったが「食事をおごるから」と、なだめられていた。
「し…っ仕方ないだろ…。あの人が因縁つけてきたんだから」
クラウドはモゴモゴ言いながら、目を反らす。
「だから、いつも言っているのですよ。少しは先輩方に敬意を払ってください」
「あんな人に敬意なんか持てるかよ」
「そうですか」
仏頂面で言い返すクラウドに、こんな大怪我をしても改めないのかとシオンは呆れる。
「王子があなたと遊びたいとご要望ですが、その怪我では無理ですね」
「な…っ?!無理な訳ないだろ!行くぞ!」
王子の名にクラウドはバッと顔を上げ、医師の手を払って立ち上がる。
「コラ、クラウド!おとなしくしてろと言っただろ?!」
「あんたと食事より、王子の方が何万倍も大事なんだよ!!」
「はあ?!いや、そうだろうけど傷つくなオイ!!」
シオンは怒鳴り合う護衛長と同級生に呆れながら、あっけにとられている医師に「申し訳ありません」と頭を下げた。
「クラウド」
「はい?」
名を呼ばれ、クラウドはあからさまに嫌そうな顔で返事する。前方に先輩護衛フブキが穏やかな表情で立っていた。
「話がある。ついて来い」
「嫌です」
ためらいなく拒否し、横を通り過ぎて行こうとするが
「っ!!」
すれ違いざまに首をつかまれ、そのまま壁に叩きつけられる。体格はフブキの方が良くはあるが、クラウドもそれなりに鍛えられた身体。フブキは片手でその首を押さえ、クラウドの足は宙に浮く。
「ふざけるな。今ここで死にたいのか?」
「ぐ…」
ギリギリと絞まる首。穏やかだった表情は怒りに歪み、本気で殺すつもりだとわかる。クラウドはうなずくしかなかった。
「何の用ですか?」
連れてこられたのは離れの闘技場。クラウドは痛む首をさすりながら聞く。
「お前はシオンと幼なじみというだけで、やけに馴れ馴れしくしているな」
「はぁ?」
「少しは身の程を知れ。お前のような下っ端はシオンの視界に入ることも許されない」
「えーと…どうしろって言うんです?」
「金輪際、シオンに近づくなと言っているんだ」
この人もシオンとの関係を勘違いしているのかとげんなりする。
「…はぁ~っ!何なんですか?!ナツさんも、あんたもっ!」
大げさにため息をつき、天を仰ぐ。
「あいつに惚れるのは勝手ですけど、やめておいた方が身のためですよ。わからないんですか?まったく相手にされていないって」
「…何だと?」
ぴくっとフブキの口元が引きつる。
「あいつが見ているのはあの人だけです。あんたも知っているんじゃないですか?どれだけがんばっても、あんただって、あいつの視界に入れませんよ」
「黙れ…!」
シオンの兄、サンカのことはフブキも知っている。握った拳が抑えきれない怒りでブルブルと震えだす。
「ああ、あんたは自意識過剰だから言ってもわかりませんよね」
クラウドはここぞとばかりにあざ笑う。ほとんどの先輩を敬う気のないクラウドだが、特にフブキは嫌いだった。戦闘能力が高いのをいいことに、それに劣る護衛や使用人に対して態度が横暴で、何でも自分の思い通りになると思っている。そのくせ、国務大臣や戦闘能力が勝る護衛の前ではおとなしくなるからだ。
「黙れぇぇえっ!!!」
フブキは怒鳴ると覇気を高め、クラウドのほほを思い切り殴った。怒るということは彼の発言を認めるようなもので、抑えたかったが無理だった。
「がはっ!!」
クラウドは床に叩きつけられ、転がって壁に激突する。
「この…っ弱い、クズの分際で…っ!俺を侮辱するとは…っ調子に、乗りやがって!!」
「っが…?!ぐふっ!!」
起き上がれないクラウドの腹を頭を容赦なく蹴りつける。フブキは元々生意気なクラウドが気に入らなかった。シオンとの関係も腹立たしく、さらにそれを逆なでされて怒りに拍車をかけた。
「二度とナメた口をきけないようにしてやる…!!」
フブキの表情は怒りのあまり狂気じみ、その攻撃に手加減などない。ただでさえ、フブキとクラウドの戦闘能力はかなりの差がある。クラウドは何の抵抗も出来ず、頭からの出血で意識が朦朧とし、視界も狭まってくる。本当に殺されるかもと、思い始めた時
「!!」
クラウドの前に別の影が割り込み、来るはずだった痛みを感じない。
「…っそこまでだ、フブキ」
「トージ…!」
フブキの足を両腕で受け止めていたのは護衛長、トージだ。まさかの同期の登場に、フブキは我に返る。
「…ぅ、トージ、さん…?」
クラウドはやっと顔を上げ、護衛長の背中を見つめる。
「よく、止めたな」
戦闘能力はフブキの方がはるかに高い。その手加減のない蹴りを受け止められるとは、フブキは内心驚いて足をどける。
「俺は護衛長だぞ。毎日鍛錬しているからな。お前と違って」
「…ふん」
笑顔で返すトージから、顔を背ける。
同期のふたり。次期護衛長は戦闘能力で考えるとフブキではないかと噂されていたが、レイニーとシャウアが認めなかった。裏表のある高慢な性格を見抜き、護衛長の器でないと判断されたのだ。実際のところ、シオンを狙っていたのが主な原因だが。
「理由はなんとなくわかるが、やり過ぎだ。お前ともあろう者が殺す気だったのか?」
シャレにならないぞとトージは苦言する。殺人犯はいかなる理由があろうと極刑だ。
「やっぱり、陛下のご心配どおりになってしまったな」
ため息をつきながらしゃがみ、起き上がろうとしているクラウドに手を差し出す。
「クラウド、陛下はお前のことを気にかけていらしたぞ」
「陛下、が…?」
「お前はシオンと仲良く見えるから、妬まれているかもしれない。気をつけてやれとおっしゃっていた」
ウェア王が護衛のひとりでしかない自分を心配してくれていたとは。クラウドは感激のあまり目頭に熱いものがこみ上げる。
「あ…ありがとう、ございます…」
クラウドはトージの肩を借りてヨロヨロ片膝をつき、頭を下げる。こぼれた涙が血と一緒に床へ落ちた。
「フブキ」
トージは泣くクラウドを支えながら、黙っているフブキを見上げる。
「お前がシオンに手を出そうとしていることを陛下はご存知だ。もうクラウドに突っかかるなよ。ナツにも、他の者にもだ」
「…っ」
絶対的な君主から釘を刺されては、もはやシオンにアプローチすることも出来なくなる。フブキは口を開くが何も言えず、うつむく。
「あと、護衛同士の私闘は禁止。本当なら、解雇処分だぞ。まぁ、今回はただのケンカってことで収めるよ。謹慎1週間だ」
護衛長といえど、同期で戦闘能力も下のトージからの命令はいつもなら我慢ならないが、甘い処分になったことで従わざるをえない。しかし、シオンが自分に落ちていれば、クラウドがいなければ、護衛長になっていれば。思い通りにならなかったことがぐるぐる頭の中で渦巻く。
「ん?」
トージをにらみつけると、「文句あるか?」と言わんばかりの笑顔で返される。
「…わかった」
フブキは脱力し、それだけ言うと闘技場を出て行った。トージはふっと息を吐き、その背を見送る。
「クラウドもだぞ。まぁその怪我じゃ、どのみちしばらくおとなしくしているようだな」
「はい…」
まだ泣いているクラウドに肩を貸して立たせる。
「フブキをあそこまで怒らせるなんてな。お前のことだ、余計なこと言ったんだろう?」
「すみませんでした…」
素直に謝る彼を「珍しい…」と思いながら、闘技場を後にした。
「フブキとクラウドが?」
「マジかよ…!」
あっという間にふたりのイザコザは護衛たちに広まっていた。最中の闘技場前にたまたま来た使用人が数人おり、護衛たちに伝えたためだ。ちなみにトージにも彼らが知らせた。
「クラウドがどうかしたのですか」
ふたりの話をする護衛たちの会話が耳に入り、シオンが話しかける。
「シオン」
寄ってくるシオンに彼らはパッと笑顔になる。
「フブキとケンカしたらしくて、ふたりとも謹慎だってよ」
「クラウドの奴、フブキに嫌われてるもんな」
「生意気だからなー。いつかやられると思ってたよ」
彼らはトラブルが起こって当然だと口々に話す。
「そうですか。クラウドはどこにいますか」
「ああ、トージさんと医務室じゃないか?」
「ありがとうございます」
シオンは口調変わらず頭を下げると、医務室に向かった。
「失礼します」
「!」
医務室に入ってきたシオンに気づき、クラウドは顔を向ける。
「お疲れ、シオン」
「お疲れ様です」
医師に治療を受けているクラウドに付き添うトージに、シオンはサッと頭を下げる。
「ひどい怪我ではないですか。何故ケンカなどしたのですか」
包帯まみれになりつつあるクラウドを見て、思った以上の重傷だと面食らう。
「…」
「…」
クラウドはじとっとトージに目を向けると、無言で首を振られる。シオンにどう詫びさせてやろうかと思っていたのだが、トージに口止めされているのだ。ケンカの原因が自分だと知れば、責任感のあるシオンは自分も謹慎するだ何だと言い出して面倒なことになるからと。もちろん不服だったが「食事をおごるから」と、なだめられていた。
「し…っ仕方ないだろ…。あの人が因縁つけてきたんだから」
クラウドはモゴモゴ言いながら、目を反らす。
「だから、いつも言っているのですよ。少しは先輩方に敬意を払ってください」
「あんな人に敬意なんか持てるかよ」
「そうですか」
仏頂面で言い返すクラウドに、こんな大怪我をしても改めないのかとシオンは呆れる。
「王子があなたと遊びたいとご要望ですが、その怪我では無理ですね」
「な…っ?!無理な訳ないだろ!行くぞ!」
王子の名にクラウドはバッと顔を上げ、医師の手を払って立ち上がる。
「コラ、クラウド!おとなしくしてろと言っただろ?!」
「あんたと食事より、王子の方が何万倍も大事なんだよ!!」
「はあ?!いや、そうだろうけど傷つくなオイ!!」
シオンは怒鳴り合う護衛長と同級生に呆れながら、あっけにとられている医師に「申し訳ありません」と頭を下げた。
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