39 / 53
39,探知機
しおりを挟む
「レン様、もっと腕を上げて」
城内にある応接室。テーブルに並べられたいくつもの食器類を前に、蓮は披露宴でのマナー講義を受けていた。先ほどから、グラスを手に乾杯の仕方を外部のマナー講師に教わっているのだが。
「上がんねーよ」
窮屈な王子の衣装では上がる腕も上がらない。
「上がります!」
「いっ!?」
強引に腕を上げさせられ、蓮はまた肩が外れるかと思う。
「そして、このように優雅に!」
「意味わかんねーよ」
抽象的に言われるのが一番困る。この調子で続くのかと、ナルシスト気味な彼女を見ながらうんざりした。
「お疲れさまでした、レン」
マナー講義をようやく終え、付き添っていたシオンが蓮を労う。
「アレ、やんなきゃいけねーことか…?」
蓮はぐったりして窮屈な上着を脱ぎ、シオンに手渡す。
「はい。あなたと王子の違いは仕草だけですから、少しでも近づけるには必要なことです」
「あ、そ…」
それは確かで、言い返す言葉がない。
「レン、私はこれから別の任務がありますのでおそばを離れますが…」
「護衛長、レン様、お疲れさまです!」
シオンが蓮に言いながら廊下に出ると、非番の護衛たちがふたりにかけ寄り、片膝をつく。
「レン様のご公務は終わったのですかっ?」
「はい」
「では、これからお手合わせをお願いしてもよろしいですか!」
蓮と戦闘訓練をしたくて待っていたらしい。蓮が許可を得ようと見上げると、シオンは口角を上げてうなずく。なるべく蓮を単独行動させたくない。これから離れなければならない自分に代わり、護衛たちと過ごすなら好都合だと思った。
「構いませんよ。よろしくお願いします」
「ありがとうございますっ!」
「参りましょう、レン様!」
護衛長の許しが出、護衛たちは嬉々として蓮と共に闘技場へと向かった。
2時間後。護衛たちと目一杯戦闘訓練を行い、講義でたまったストレスを発散出来た蓮は機嫌よく廊下を歩いていた。汗もかいたし、風呂に行こうかと考えていると
「ぐ…っ?!」
突然、背後から口をふさがれ、首を腕で絞められる。
「はー…やっとですよ」
新人護衛最強の実力者、ノームだった。
「うっ!んぅ…っ!」
「あれ以来、全っ然ひとりにならないんですもんね」
もがく蓮をものともせず、ぐっと首に回した腕に力を込め、そのまま強引に歩かせる。
「ん、ん…っ!」
「まぁ、誰に何を言われようと襲ってしまってもいいんですが、一応世間体がありますし」
人を拉致しようとしているとは思えない軽い口調で言いながら、蓮が来た道を引き返して行く。また闘技場へ連れ込むつもりなのだ。
「この時間なら、誰も来ないですよね」
ノームは闘技場の扉を背と肘で押し開ける。そこは先ほど蓮と共に訓練をした護衛たちが清掃を終えていて、暗く静まり返っていた。
「んー…っ!!」
中に入り、ノームの腕がやや弛んだ隙に蓮は身体を反らして彼の脇腹へ肘鉄をくらわせる。
「ぐぅっ?!」
「はぁ…っ!はぁっ!」
不意打ちにさすがのノームもうめき、蓮は口を解放されて大きく息を吐く。
「無駄なことをしますね」
「ぅあっ!」
ノームはすっと冷めた表情になると、蓮の後ろ髪をつかんで無理やり身体を反転させる。
「本当に、往生際の悪い…!!」
「がはっ!!」
蓮の頭を押さえたまま、無防備な腹に拳を打ち込む。
「一発は一発ですから」
「ぐ…ぅう…っ」
蓮は上がってきそうな胃液をこらえ、髪をつかまれていて膝もつけず、ただ痛みに耐える。
「床では色気がないですよね。休憩室にしましょうか」
ノームはにこりと笑み、蓮の首を前からつかむ。
「あっ?!が…!」
息が出来ず、ノームの決して太くはない腕をやっとつかみ、蓮は闘技場の奥へと引きずられていった。
「…っう!」
休憩室に入ると、ソファーの上へ乱暴に放り投げられる。
「はっ!あ、はぁっ!はぁっ!」
やっと呼吸ができ、生理的な涙を流して必死に酸素を取り込む。
「もう怪我はしたくないでしょう?素直に犯されてくれれば、乱暴しませんよ?」
と、ノームはソファーの上で身を縮める蓮にまたがる。
「は…っふ、ざけん、な…っ」
「ふう…仕方ないですね」
ノームは大げさにため息をつき、黒コートのポケットから革製の手錠を取り出す。
「あなたのために用意したんですよ」
「い…っ?!」
蓮の腕をつかんで後ろ手にすると、それを器用に手首に巻きつけ、ぎゅっと締める。
「これなら、アザが出来るくらいで済みます」
「…っ」
紐や縄と違い、厚みも幅もあって抜くことも千切ることも出来そうにない。
「楽しみましょう?レン様」
ノームは青ざめる蓮に笑み、ズボンのボタンに手をかけた。
「ふ…っあ、ん…!」
先走りで濡れるものをねちねちとしごかれ、後孔に入った2本の指が乱暴に抜き差しされる。
「ほら…イってもいいんですよ?」
「んん…っ」
蓮は歯を食い縛り、首を横に振る。こんな遊び半分で犯されてイキたくない。必死に快感を逃がそうと息を吐き、身体を強ばらせる。
「強情ですね。それはそれでヤリがいがありますが」
ノームはにやっと笑んで唇をなめる。苦しくなってきた下半身をくつろげようとした時
「誰か、いらっしゃるん…でぇえーっ?!!」
「!」
休憩室のドアがそろそろと開き、中をのぞいて叫ぶのは新人護衛、カンパ。ノームは蓮に夢中で彼の気配に気づかなかった。
「の、の、ノームっ?!な、何で君がっ、れ、レン様あぁあっ?!」
実力も人間性も優秀な同志が敬うべき特別な護衛を裸にし、組み敷いている。カンパは意味がわからない光景に混乱し、また叫ぶ。
「はぁー…またあんた?そういう探知機でも付いてんの?」
ノームは盛大にため息をつき、素の口調になってカンパを見る。
「…ま、また…?まさか、以前にレン様がお怪我をされた時も君が…?」
ノームの台詞でカンパははっとする。まさか同志が犯人だとは思いもしなかった。
「そうだよ。気づかなかったの?」
ノームは悪びれることなく、くすりと笑う。
「な、何故…っ?!」
「ああ、あんたは知らないもんね。僕みたいな実力ある護衛は、レン様にこういうことするのが許されているんだよ」
「う…っ」
びくびく震える蓮を無理やり抱き起こし、赤く染まるほほをつうっとなめる。
「あんた、この人にずいぶん入れ込んでるよね。どう?今なら憧れのレン様を抱けるまたとない機会だよ?」
「ん、ぁ…っ」
呆然とつっ立っているカンパに見せつけるように蓮の尖った乳首をなで、太ももを押さえてひくつく後孔をあらわにする。蓮の姿にカンパがごくりとのどを鳴らしたのがわかり、ノームは不敵に笑む。
「ふ…っふざけるなぁっ!!」
だが、カンパは握った拳を震わせ、一気に覇気を高めて怒鳴った。
「いくら許されたことであっても、お怪我をさせてまでしていい訳がない!!レン様を離せ!!」
「チッ」
飛びかかってきたカンパに舌打ちし、ノームは突き出された手を避ける。
「ぐぅっ!」
「あ…レン様っ?!」
その拍子に蓮がソファーから床へ転げ落ち、カンパはあわてて走り寄る。
「馬鹿だとは思っていたけど、ここまでとはね!」
「ぐはっ!!」
蓮を抱き起こそうとしたカンパの顔を、ノームは思い切り蹴りあげた。カンパは勢いよく飛ばされ、壁に背を打ちつける。
「せっかく誘ってやったのに、普通断る?」
「うぐぁっ?!」
ふたりの戦闘の力量の差は歴然。一撃で動けなくなり、床に倒れこんだカンパの腹を更に蹴りつける。
「…っおい、そいつ、関係ねーだろ…っ」
彼を巻き込むのは不本意で、蓮はやっと顔を上げてノームに訴える。
「れ、レン様…!ご心配なく…っ!」
カンパはよろよろと身体を起こすと、這いずるように蓮に近づく。
「私は王室護衛ですから…!あなたを、お守りします…っ」
そして、蓮の身体の上に覆い被さった。
「な…っ?!」
「…!」
彼の行動にノームも蓮も驚く。
「何考えてんだあんた?!どけよ!」
「が…っ!ぐぅっ!どかない…っ!」
「どけ!弱いくせに!」
ノームは頭に血がのぼり、狂ったようにカンパの背や腹を何度も蹴る。カンパはその衝撃と痛みにうめきながら、蓮の上から動くまいと踏ん張る。
「も、やめろ…っ!お前、俺にかまうな!何されてもいーんだよ、俺は…っ」
このままではノームは彼を殺しかねない。蓮は身体をよじらせ、カンパに怒鳴る。
「ぐ…っ!そ、そんなことっ、おっしゃらないでください…っう!レン様は、この国にとって、大切なお方です…っ!」
「…っ」
「それに…っ私は、あなたを王子以上にお慕い、していま…がふっ!あなたの傷ついたお姿など…っ見たくあり、ません…っ」
顔をゆがませるカンパの目からこぼれた涙が、蓮のほほに落ちる。
「マジで…バカじゃねーの…」
蓮は見ていられず顔を伏せ、どうしようも出来ない状況に唇を噛んだ。
城内にある応接室。テーブルに並べられたいくつもの食器類を前に、蓮は披露宴でのマナー講義を受けていた。先ほどから、グラスを手に乾杯の仕方を外部のマナー講師に教わっているのだが。
「上がんねーよ」
窮屈な王子の衣装では上がる腕も上がらない。
「上がります!」
「いっ!?」
強引に腕を上げさせられ、蓮はまた肩が外れるかと思う。
「そして、このように優雅に!」
「意味わかんねーよ」
抽象的に言われるのが一番困る。この調子で続くのかと、ナルシスト気味な彼女を見ながらうんざりした。
「お疲れさまでした、レン」
マナー講義をようやく終え、付き添っていたシオンが蓮を労う。
「アレ、やんなきゃいけねーことか…?」
蓮はぐったりして窮屈な上着を脱ぎ、シオンに手渡す。
「はい。あなたと王子の違いは仕草だけですから、少しでも近づけるには必要なことです」
「あ、そ…」
それは確かで、言い返す言葉がない。
「レン、私はこれから別の任務がありますのでおそばを離れますが…」
「護衛長、レン様、お疲れさまです!」
シオンが蓮に言いながら廊下に出ると、非番の護衛たちがふたりにかけ寄り、片膝をつく。
「レン様のご公務は終わったのですかっ?」
「はい」
「では、これからお手合わせをお願いしてもよろしいですか!」
蓮と戦闘訓練をしたくて待っていたらしい。蓮が許可を得ようと見上げると、シオンは口角を上げてうなずく。なるべく蓮を単独行動させたくない。これから離れなければならない自分に代わり、護衛たちと過ごすなら好都合だと思った。
「構いませんよ。よろしくお願いします」
「ありがとうございますっ!」
「参りましょう、レン様!」
護衛長の許しが出、護衛たちは嬉々として蓮と共に闘技場へと向かった。
2時間後。護衛たちと目一杯戦闘訓練を行い、講義でたまったストレスを発散出来た蓮は機嫌よく廊下を歩いていた。汗もかいたし、風呂に行こうかと考えていると
「ぐ…っ?!」
突然、背後から口をふさがれ、首を腕で絞められる。
「はー…やっとですよ」
新人護衛最強の実力者、ノームだった。
「うっ!んぅ…っ!」
「あれ以来、全っ然ひとりにならないんですもんね」
もがく蓮をものともせず、ぐっと首に回した腕に力を込め、そのまま強引に歩かせる。
「ん、ん…っ!」
「まぁ、誰に何を言われようと襲ってしまってもいいんですが、一応世間体がありますし」
人を拉致しようとしているとは思えない軽い口調で言いながら、蓮が来た道を引き返して行く。また闘技場へ連れ込むつもりなのだ。
「この時間なら、誰も来ないですよね」
ノームは闘技場の扉を背と肘で押し開ける。そこは先ほど蓮と共に訓練をした護衛たちが清掃を終えていて、暗く静まり返っていた。
「んー…っ!!」
中に入り、ノームの腕がやや弛んだ隙に蓮は身体を反らして彼の脇腹へ肘鉄をくらわせる。
「ぐぅっ?!」
「はぁ…っ!はぁっ!」
不意打ちにさすがのノームもうめき、蓮は口を解放されて大きく息を吐く。
「無駄なことをしますね」
「ぅあっ!」
ノームはすっと冷めた表情になると、蓮の後ろ髪をつかんで無理やり身体を反転させる。
「本当に、往生際の悪い…!!」
「がはっ!!」
蓮の頭を押さえたまま、無防備な腹に拳を打ち込む。
「一発は一発ですから」
「ぐ…ぅう…っ」
蓮は上がってきそうな胃液をこらえ、髪をつかまれていて膝もつけず、ただ痛みに耐える。
「床では色気がないですよね。休憩室にしましょうか」
ノームはにこりと笑み、蓮の首を前からつかむ。
「あっ?!が…!」
息が出来ず、ノームの決して太くはない腕をやっとつかみ、蓮は闘技場の奥へと引きずられていった。
「…っう!」
休憩室に入ると、ソファーの上へ乱暴に放り投げられる。
「はっ!あ、はぁっ!はぁっ!」
やっと呼吸ができ、生理的な涙を流して必死に酸素を取り込む。
「もう怪我はしたくないでしょう?素直に犯されてくれれば、乱暴しませんよ?」
と、ノームはソファーの上で身を縮める蓮にまたがる。
「は…っふ、ざけん、な…っ」
「ふう…仕方ないですね」
ノームは大げさにため息をつき、黒コートのポケットから革製の手錠を取り出す。
「あなたのために用意したんですよ」
「い…っ?!」
蓮の腕をつかんで後ろ手にすると、それを器用に手首に巻きつけ、ぎゅっと締める。
「これなら、アザが出来るくらいで済みます」
「…っ」
紐や縄と違い、厚みも幅もあって抜くことも千切ることも出来そうにない。
「楽しみましょう?レン様」
ノームは青ざめる蓮に笑み、ズボンのボタンに手をかけた。
「ふ…っあ、ん…!」
先走りで濡れるものをねちねちとしごかれ、後孔に入った2本の指が乱暴に抜き差しされる。
「ほら…イってもいいんですよ?」
「んん…っ」
蓮は歯を食い縛り、首を横に振る。こんな遊び半分で犯されてイキたくない。必死に快感を逃がそうと息を吐き、身体を強ばらせる。
「強情ですね。それはそれでヤリがいがありますが」
ノームはにやっと笑んで唇をなめる。苦しくなってきた下半身をくつろげようとした時
「誰か、いらっしゃるん…でぇえーっ?!!」
「!」
休憩室のドアがそろそろと開き、中をのぞいて叫ぶのは新人護衛、カンパ。ノームは蓮に夢中で彼の気配に気づかなかった。
「の、の、ノームっ?!な、何で君がっ、れ、レン様あぁあっ?!」
実力も人間性も優秀な同志が敬うべき特別な護衛を裸にし、組み敷いている。カンパは意味がわからない光景に混乱し、また叫ぶ。
「はぁー…またあんた?そういう探知機でも付いてんの?」
ノームは盛大にため息をつき、素の口調になってカンパを見る。
「…ま、また…?まさか、以前にレン様がお怪我をされた時も君が…?」
ノームの台詞でカンパははっとする。まさか同志が犯人だとは思いもしなかった。
「そうだよ。気づかなかったの?」
ノームは悪びれることなく、くすりと笑う。
「な、何故…っ?!」
「ああ、あんたは知らないもんね。僕みたいな実力ある護衛は、レン様にこういうことするのが許されているんだよ」
「う…っ」
びくびく震える蓮を無理やり抱き起こし、赤く染まるほほをつうっとなめる。
「あんた、この人にずいぶん入れ込んでるよね。どう?今なら憧れのレン様を抱けるまたとない機会だよ?」
「ん、ぁ…っ」
呆然とつっ立っているカンパに見せつけるように蓮の尖った乳首をなで、太ももを押さえてひくつく後孔をあらわにする。蓮の姿にカンパがごくりとのどを鳴らしたのがわかり、ノームは不敵に笑む。
「ふ…っふざけるなぁっ!!」
だが、カンパは握った拳を震わせ、一気に覇気を高めて怒鳴った。
「いくら許されたことであっても、お怪我をさせてまでしていい訳がない!!レン様を離せ!!」
「チッ」
飛びかかってきたカンパに舌打ちし、ノームは突き出された手を避ける。
「ぐぅっ!」
「あ…レン様っ?!」
その拍子に蓮がソファーから床へ転げ落ち、カンパはあわてて走り寄る。
「馬鹿だとは思っていたけど、ここまでとはね!」
「ぐはっ!!」
蓮を抱き起こそうとしたカンパの顔を、ノームは思い切り蹴りあげた。カンパは勢いよく飛ばされ、壁に背を打ちつける。
「せっかく誘ってやったのに、普通断る?」
「うぐぁっ?!」
ふたりの戦闘の力量の差は歴然。一撃で動けなくなり、床に倒れこんだカンパの腹を更に蹴りつける。
「…っおい、そいつ、関係ねーだろ…っ」
彼を巻き込むのは不本意で、蓮はやっと顔を上げてノームに訴える。
「れ、レン様…!ご心配なく…っ!」
カンパはよろよろと身体を起こすと、這いずるように蓮に近づく。
「私は王室護衛ですから…!あなたを、お守りします…っ」
そして、蓮の身体の上に覆い被さった。
「な…っ?!」
「…!」
彼の行動にノームも蓮も驚く。
「何考えてんだあんた?!どけよ!」
「が…っ!ぐぅっ!どかない…っ!」
「どけ!弱いくせに!」
ノームは頭に血がのぼり、狂ったようにカンパの背や腹を何度も蹴る。カンパはその衝撃と痛みにうめきながら、蓮の上から動くまいと踏ん張る。
「も、やめろ…っ!お前、俺にかまうな!何されてもいーんだよ、俺は…っ」
このままではノームは彼を殺しかねない。蓮は身体をよじらせ、カンパに怒鳴る。
「ぐ…っ!そ、そんなことっ、おっしゃらないでください…っう!レン様は、この国にとって、大切なお方です…っ!」
「…っ」
「それに…っ私は、あなたを王子以上にお慕い、していま…がふっ!あなたの傷ついたお姿など…っ見たくあり、ません…っ」
顔をゆがませるカンパの目からこぼれた涙が、蓮のほほに落ちる。
「マジで…バカじゃねーの…」
蓮は見ていられず顔を伏せ、どうしようも出来ない状況に唇を噛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる