41 / 53
41,恋敵
しおりを挟む
唯一の女性王室護衛、ライカは小さな紙袋を持ち、城の廊下を歩いていた。袋には料理下手な彼女なりに一生懸命作った焼き菓子が入っている。4階に着き、ドアの数を数える。先輩護衛に教えてもらった護衛長シオンの部屋を確認し、ぽっとほほを染めた。
ライカはシオンに恋心を抱いていた。今まで弟を守ることに全力を注ぎ、人並みの恋愛に興味のなかった彼女にとって、初めての恋。
護衛長という権威をひけらかすことなく、進んで任務にいそしむ姿。別格な強さを鼻にかけない優しさ。そして、数日前に見た端正な顔立ちときれいな笑顔。シオンを思うだけで胸が高鳴ってしまう。
護衛という職務に就きながら、恋愛にうつつをぬかしている場合ではないかもしれないが、初めての感情を抑えられないのだ。告白するつもりはないが、自分の不注意でぶつかってしまったお詫びを渡し、少しでも気にかけてもらえたらと思っていた。
「!」
そのシオンの自室ドアが開き、ライカは思わず柱の陰に隠れる。出てきたのは部屋主のシオンと…何故か蓮。
「…?」
まだ日勤の時間にもならない早い時間。シオンが蓮の世話役であるとはいえ、普通自室に泊まらせたりはしないだろうと疑問に思う。
「…朝食なら私がお持ちしますよ。食堂では落ち着かないでしょう」
「お前に見られて食う方が落ち着かねーし」
「私はあなたを見ていると落ち着きます」
「キモい」
聴こえてきた会話も何かおかしい。妙に馴れ馴れしくて、先日の説明会でのふたりの様子とだいぶ違う。ライカは食堂に向かうシオンと蓮の後をこっそりとついて行った。
「え?シオンさんとレン様の関係?」
ライカに聞かれ、先輩護衛たちは何故と思いつつ答える。
「シオンさんはレン様の世話役で…」
「仲いいですよね。お互いを信頼しているというか」
「ああ、無口なレン様もシオンさんとはよくお話しされているよな」
ふたりのほほえましい様を思い出して、皆うなずく。
「おい、待て。おふたりの話をしていると、あの人が…っ」
先輩護衛のひとりがはっとして口を挟むと
「シオンとレンが何だって?」
いつの間にかやって来たクラウドが彼の肩にぽんと手をおく。
「く、クラウドさん?!」
「さすが、地獄耳…っ」
「はぁ?!何だと?!」
クラウドは口が滑った彼に怒鳴り、黒コートの胸元をつかみ上げる。
「ぐぇっ?!す、すみません…っ!」
「お前ら、新人に変なこと吹き込むなよ!レンは『俺と』仲がいいんだよ!!」
あわてて謝る護衛たちに更に怒鳴りつける。シオンと蓮の仲を話されるのは腹が立つし、自分との特別な仲を周知のものにしたいのだ。
「みんなわかっていますよー。クラウドさんとレン様の仲がいいのは」
クラウドの性格を知る彼らはうんうんと同意する。
「だろ?!おい、聞いたかライカ…っあれ?」
クラウドは笑顔になって振り向くが、ライカはすでにいなかった。
あの人は何か嫌。
ライカはその場を離れ、廊下を歩いていた。クラウドのような兄貴肌のがさつな男が苦手なのだ。
話を聞いてわかったのは、蓮が王室護衛ナンバー1と2に気に入られているということ。蓮に対して、ライカはいい印象を持っていない。王子と同じ容姿でかわいらしく、『身代わり』という重要な任務を担っている特別な人物なのはわかる。しかし、目付きも態度も悪く、やる気も王室への忠誠心も感じられず、戦闘の力量も疑わしい。何故、シオンもクラウドも先輩護衛たちも必要以上に彼を気にかけ、敬うのか理解出来ないでいた。
「レン様、今からお手合わせを願えますか」
ライカは蓮に戦闘訓練を申し込むことにした。手合わせをすれば、蓮の戦闘の力量を見極められ、圧倒して負かすことで彼の不誠実さを露呈させることが出来るはず。そして、先輩護衛たち…特にシオンに、彼への好意は間違っていたと目を覚ましてもらうのだ。
「…ああ」
ライカに鼻息荒く誘われ、蓮は引きつつも断る理由もないのでうなずく。
「…」
ずんずんと闘技場へ向かうライカについて行きながら、今日の彼女の動向を思い出していた。
今朝、シオンと食堂に行った時、ライカの殺気だつ視線をずっと感じていた。何なんだと思っていたら、数人の護衛たちからシオンとの関係を彼女にたずねられたと聞かされた。そして、今、訓練に誘ってきたにも関わらず、あからさまな敵意を向けられている。確信したのは、彼女はシオンにほれているということ。俺は恋敵ってか。蓮はわかりやすいヤツだなと苦笑いした。
闘技場に入り、蓮とライカは軽く準備運動をしてから向き合う。ふたりが手合わせするという話はあっという間に護衛たちに広まり、10人以上のギャラリーがすでに集まっていた。
「では、お願いいたします!」
「ああ」
ライカは深く礼をしてから構え、蓮も構える。彼女の覇気は戦闘訓練というより、命をかけた決闘を始めるかのようだった。
「ヤァっ!!」
新人護衛最速のスピードを発揮し、ライカはすぐに間を詰めて攻撃を繰り出す。蓮はさすが速ぇと感心しながら、その攻撃を避ける。間髪入れず飛んでくるお手本のようなライカの打撃を、蓮はすべて寸前で避けていく。
「何故…っ攻撃しないのですか…っ!!」
ライカは攻撃を続けながら聞く。
「あ?」
「女だからと、手加減は無用ですっ!!」
「お…っ!」
顔を狙った渾身の回し蹴りに意表をつかれ、蓮は腕で防御する。
「っつー…痺れた」
思ったより重い蹴りで、受け止めた腕をさする。
「ふざけているのですか?!それとも、私では訓練相手にならないとでも思っているのですか!!」
「るせーな。攻撃したら終わっちまうだろ」
怒鳴るライカに、蓮はうっとうしげに言う。
「やはり、そうなのですね…!本当に終わるかどうか試してくださいっ!!」
「チッ…」
そうじゃないと思いながら、聞く耳を持たないであろう彼女の拳を舌打ちして避ける。そのままライカの背に回ると、肩をつかんで膝裏を蹴る。
「ぅあっ?!」
こらえられずに膝をついた彼女の腕を取り、ギリッと関節をきめた。
「あ…っ?!あぁ…!」
その痛みで動けず、ライカは肩を押さえてうめく。金眼の血縁である彼女の方が蓮よりスピードも力も上だが、素人相手が多かった彼女に比べ、蓮はプロとの実戦の場数が圧倒的に多い。実戦形式の手合わせならば、蓮の方が上手なのだ。
「参ったか」
「く…ま、参りません…っ」
「折るぞ」
「わ、私は王室護衛です…!この位で降参なんか…っ」
蓮のおどしにもライカは屈しない。
「ふーん…」
「あ、ああぁっ!!」
更に腕を締め上げられ、激痛に悲鳴があがる。見学している護衛たちは蓮がライカの腕を折ってしまうのかと、息を飲んで見守る。しかし
「参った」
蓮はふっとため息をつくと手を離した。
「え?!な、何で…っ?!」
まさかの蓮からの投了に、ライカは驚く。
「だって、お前降参しねーし、マジ折るワケにいかねーし」
「ば…っ馬鹿にしているのですか?!そんな情けをかけるなんて…っ!」
きめられていた腕を押さえ、怒りをぶつける。
「ああ、バカだろ」
「…っ!」
蓮の目付きが真剣なものに変わり、はっとして言葉に詰まる。
「しなくていいケガして、お前、王子を守る気あんのか?胸張って王室護衛だって言うなら、王子を守ることを一番に考えろよ、バーカ」
王室護衛であるなら、万全の体調で君主を守れるよう努めるべき。蔑みの対象だった蓮に得意の戦闘で負かすどころか手加減された上、逆に正論を諭され、自分の不甲斐なさを思い知る。
「ぅ…う…っ」
ライカは悔しくて情けなくて立ち上がれず、ぽろぽろと涙をこぼした。
「おい、コイツ医務室連れてけ」
「…は、はいっ!」
蓮は呆然とふたりを見ている周りのギャラリーに命令し、数人の護衛たちがあわててライカにかけ寄る。
「…」
護衛たちに付き添われて闘技場を出る彼女を、蓮はため息をついて見送った。
「お優しいですね」
と、蓮の隣に並ぶのはシオン。いつの間にかやって来て、蓮とライカの手合わせの一部始終を見ていたらしい。
「だろ?」
イヤミかと思いつつ、蓮も嫌みっぽく同意してやる。
「彼女は真面目過ぎて護衛のあり方を見誤っていました。いい薬になったでしょう」
「あ、そ」
「お見舞いに行かれてはどうですか」
興味なさげな蓮に、シオンは口角を上げて提案する。
「俺より、お前が行った方がいーんじゃね」
蓮はからかい気味に言い返す。
「何故ですか」
シオンはその意味に気づいていないようで、コイツ意外に鈍感かと蓮は思う。
「いいから行って来いよ。で、伝えろ」
「はい…」
何をさせたいのかと疑問に思いながら、シオンは蓮の伝言を聞いた。
「腕の筋を少し痛めていますが、心配ないでしょう。2、3日で完治しますよ」
「はい…ありがとうございました」
医務室で医師に腕をテーピングしてもらい、ライカは頭を下げる。先輩護衛たちには戻ってほしいと伝え、付き添いはいない。いつもきびきびしている彼女の態度も声も今は張がなく、腕より心の方が重症のようだった。
ライカはシオンに恋心を抱いていた。今まで弟を守ることに全力を注ぎ、人並みの恋愛に興味のなかった彼女にとって、初めての恋。
護衛長という権威をひけらかすことなく、進んで任務にいそしむ姿。別格な強さを鼻にかけない優しさ。そして、数日前に見た端正な顔立ちときれいな笑顔。シオンを思うだけで胸が高鳴ってしまう。
護衛という職務に就きながら、恋愛にうつつをぬかしている場合ではないかもしれないが、初めての感情を抑えられないのだ。告白するつもりはないが、自分の不注意でぶつかってしまったお詫びを渡し、少しでも気にかけてもらえたらと思っていた。
「!」
そのシオンの自室ドアが開き、ライカは思わず柱の陰に隠れる。出てきたのは部屋主のシオンと…何故か蓮。
「…?」
まだ日勤の時間にもならない早い時間。シオンが蓮の世話役であるとはいえ、普通自室に泊まらせたりはしないだろうと疑問に思う。
「…朝食なら私がお持ちしますよ。食堂では落ち着かないでしょう」
「お前に見られて食う方が落ち着かねーし」
「私はあなたを見ていると落ち着きます」
「キモい」
聴こえてきた会話も何かおかしい。妙に馴れ馴れしくて、先日の説明会でのふたりの様子とだいぶ違う。ライカは食堂に向かうシオンと蓮の後をこっそりとついて行った。
「え?シオンさんとレン様の関係?」
ライカに聞かれ、先輩護衛たちは何故と思いつつ答える。
「シオンさんはレン様の世話役で…」
「仲いいですよね。お互いを信頼しているというか」
「ああ、無口なレン様もシオンさんとはよくお話しされているよな」
ふたりのほほえましい様を思い出して、皆うなずく。
「おい、待て。おふたりの話をしていると、あの人が…っ」
先輩護衛のひとりがはっとして口を挟むと
「シオンとレンが何だって?」
いつの間にかやって来たクラウドが彼の肩にぽんと手をおく。
「く、クラウドさん?!」
「さすが、地獄耳…っ」
「はぁ?!何だと?!」
クラウドは口が滑った彼に怒鳴り、黒コートの胸元をつかみ上げる。
「ぐぇっ?!す、すみません…っ!」
「お前ら、新人に変なこと吹き込むなよ!レンは『俺と』仲がいいんだよ!!」
あわてて謝る護衛たちに更に怒鳴りつける。シオンと蓮の仲を話されるのは腹が立つし、自分との特別な仲を周知のものにしたいのだ。
「みんなわかっていますよー。クラウドさんとレン様の仲がいいのは」
クラウドの性格を知る彼らはうんうんと同意する。
「だろ?!おい、聞いたかライカ…っあれ?」
クラウドは笑顔になって振り向くが、ライカはすでにいなかった。
あの人は何か嫌。
ライカはその場を離れ、廊下を歩いていた。クラウドのような兄貴肌のがさつな男が苦手なのだ。
話を聞いてわかったのは、蓮が王室護衛ナンバー1と2に気に入られているということ。蓮に対して、ライカはいい印象を持っていない。王子と同じ容姿でかわいらしく、『身代わり』という重要な任務を担っている特別な人物なのはわかる。しかし、目付きも態度も悪く、やる気も王室への忠誠心も感じられず、戦闘の力量も疑わしい。何故、シオンもクラウドも先輩護衛たちも必要以上に彼を気にかけ、敬うのか理解出来ないでいた。
「レン様、今からお手合わせを願えますか」
ライカは蓮に戦闘訓練を申し込むことにした。手合わせをすれば、蓮の戦闘の力量を見極められ、圧倒して負かすことで彼の不誠実さを露呈させることが出来るはず。そして、先輩護衛たち…特にシオンに、彼への好意は間違っていたと目を覚ましてもらうのだ。
「…ああ」
ライカに鼻息荒く誘われ、蓮は引きつつも断る理由もないのでうなずく。
「…」
ずんずんと闘技場へ向かうライカについて行きながら、今日の彼女の動向を思い出していた。
今朝、シオンと食堂に行った時、ライカの殺気だつ視線をずっと感じていた。何なんだと思っていたら、数人の護衛たちからシオンとの関係を彼女にたずねられたと聞かされた。そして、今、訓練に誘ってきたにも関わらず、あからさまな敵意を向けられている。確信したのは、彼女はシオンにほれているということ。俺は恋敵ってか。蓮はわかりやすいヤツだなと苦笑いした。
闘技場に入り、蓮とライカは軽く準備運動をしてから向き合う。ふたりが手合わせするという話はあっという間に護衛たちに広まり、10人以上のギャラリーがすでに集まっていた。
「では、お願いいたします!」
「ああ」
ライカは深く礼をしてから構え、蓮も構える。彼女の覇気は戦闘訓練というより、命をかけた決闘を始めるかのようだった。
「ヤァっ!!」
新人護衛最速のスピードを発揮し、ライカはすぐに間を詰めて攻撃を繰り出す。蓮はさすが速ぇと感心しながら、その攻撃を避ける。間髪入れず飛んでくるお手本のようなライカの打撃を、蓮はすべて寸前で避けていく。
「何故…っ攻撃しないのですか…っ!!」
ライカは攻撃を続けながら聞く。
「あ?」
「女だからと、手加減は無用ですっ!!」
「お…っ!」
顔を狙った渾身の回し蹴りに意表をつかれ、蓮は腕で防御する。
「っつー…痺れた」
思ったより重い蹴りで、受け止めた腕をさする。
「ふざけているのですか?!それとも、私では訓練相手にならないとでも思っているのですか!!」
「るせーな。攻撃したら終わっちまうだろ」
怒鳴るライカに、蓮はうっとうしげに言う。
「やはり、そうなのですね…!本当に終わるかどうか試してくださいっ!!」
「チッ…」
そうじゃないと思いながら、聞く耳を持たないであろう彼女の拳を舌打ちして避ける。そのままライカの背に回ると、肩をつかんで膝裏を蹴る。
「ぅあっ?!」
こらえられずに膝をついた彼女の腕を取り、ギリッと関節をきめた。
「あ…っ?!あぁ…!」
その痛みで動けず、ライカは肩を押さえてうめく。金眼の血縁である彼女の方が蓮よりスピードも力も上だが、素人相手が多かった彼女に比べ、蓮はプロとの実戦の場数が圧倒的に多い。実戦形式の手合わせならば、蓮の方が上手なのだ。
「参ったか」
「く…ま、参りません…っ」
「折るぞ」
「わ、私は王室護衛です…!この位で降参なんか…っ」
蓮のおどしにもライカは屈しない。
「ふーん…」
「あ、ああぁっ!!」
更に腕を締め上げられ、激痛に悲鳴があがる。見学している護衛たちは蓮がライカの腕を折ってしまうのかと、息を飲んで見守る。しかし
「参った」
蓮はふっとため息をつくと手を離した。
「え?!な、何で…っ?!」
まさかの蓮からの投了に、ライカは驚く。
「だって、お前降参しねーし、マジ折るワケにいかねーし」
「ば…っ馬鹿にしているのですか?!そんな情けをかけるなんて…っ!」
きめられていた腕を押さえ、怒りをぶつける。
「ああ、バカだろ」
「…っ!」
蓮の目付きが真剣なものに変わり、はっとして言葉に詰まる。
「しなくていいケガして、お前、王子を守る気あんのか?胸張って王室護衛だって言うなら、王子を守ることを一番に考えろよ、バーカ」
王室護衛であるなら、万全の体調で君主を守れるよう努めるべき。蔑みの対象だった蓮に得意の戦闘で負かすどころか手加減された上、逆に正論を諭され、自分の不甲斐なさを思い知る。
「ぅ…う…っ」
ライカは悔しくて情けなくて立ち上がれず、ぽろぽろと涙をこぼした。
「おい、コイツ医務室連れてけ」
「…は、はいっ!」
蓮は呆然とふたりを見ている周りのギャラリーに命令し、数人の護衛たちがあわててライカにかけ寄る。
「…」
護衛たちに付き添われて闘技場を出る彼女を、蓮はため息をついて見送った。
「お優しいですね」
と、蓮の隣に並ぶのはシオン。いつの間にかやって来て、蓮とライカの手合わせの一部始終を見ていたらしい。
「だろ?」
イヤミかと思いつつ、蓮も嫌みっぽく同意してやる。
「彼女は真面目過ぎて護衛のあり方を見誤っていました。いい薬になったでしょう」
「あ、そ」
「お見舞いに行かれてはどうですか」
興味なさげな蓮に、シオンは口角を上げて提案する。
「俺より、お前が行った方がいーんじゃね」
蓮はからかい気味に言い返す。
「何故ですか」
シオンはその意味に気づいていないようで、コイツ意外に鈍感かと蓮は思う。
「いいから行って来いよ。で、伝えろ」
「はい…」
何をさせたいのかと疑問に思いながら、シオンは蓮の伝言を聞いた。
「腕の筋を少し痛めていますが、心配ないでしょう。2、3日で完治しますよ」
「はい…ありがとうございました」
医務室で医師に腕をテーピングしてもらい、ライカは頭を下げる。先輩護衛たちには戻ってほしいと伝え、付き添いはいない。いつもきびきびしている彼女の態度も声も今は張がなく、腕より心の方が重症のようだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる