婚約破棄が成立しない悪役令嬢～ヒロインの勘違い～

付録

豆知識

　
★　主人公

☆　エリザベート・ノイス・ティル・リルフレア
【転生】梅田屋静香「うめだや・しずか」（25歳）
【年齢】18歳
【身長】170cm
【胸部】推定Cカップ
【髪型】柔らかなロングストレートヘア
【髪色】金色
【瞳色】緑色
【特徴】バルトガイン帝国の侯爵令嬢・リルフレア公国の大公令嬢
・乙女ゲームでは、リルフレア魔法学院の生徒会役員として名前のみが出てくる。
・この世界では、乙女ゲームにて明かされていない情勢となるバルトガイン帝国皇帝を選出する七つある帝国侯爵家の後継者となる。
　乙女ゲームの制作時に、母親の胎内で育っていた彼女へ神々が名前を贈っているという事実は、誰より彼女が世界の主役であると思わずにはいられない。

　ちなみに、乙女ゲームは年下キャラが登場していないけど、好きな声優さんが参加という情報からコンプリートまで遊んでいる。

　ちなみに因みに、魔法学院の副学院長は別名のエリザベート・フィオ・アリステラ帝国伯爵を名乗ることで活動している。
　魔法学院の学院長は、実務を担当するため学術都市の行政長官が兼務になる。爵位で言い負かされないよう、君主一族の誰かが補佐として副学院長に任命されるのだ。


★　友好的

☆　アイリーン・アーガイン
【転生】小矢松沙苗「こやまつ・さなえ」（30歳）
【年齢】18歳
【身長】168cm
【胸部】推定Dカップ
【髪型】さらさらのロングストレートヘア
【髪色】黒色
【瞳色】黒色
【特徴】リグレット王国の侯爵令嬢
・乙女ゲームでは、リルフレア魔法学院の生徒会役員として名前のみが出てくる。
　嫌味を言う侯爵令嬢という立場になっていた可能性もありそうだ。
・この世界では、幼少期に意気投合したエリザベートの従兄弟と婚約しており、リルフレア公国に嫁いで領地経営の補佐官へ進む。事務職をしていたので資料作成や資金計算はお手の物だ。

　ちなみに、元々は紛れ込んだ悪しき魂が宿っており、悪役令嬢らしい成長を見せていたかもしれない。乳児期に高熱を出して弱り切っていたところへ、健全な転生者の魂を押し込んだことから生き延びたという経緯が隠されている。


☆　ノクトクール・ロンドベルト
【年齢】16歳
【身長】175cm
【髪型】さらさらの長髪
【髪色】金色
【瞳色】青紫色
【特徴】リグレット王国の第四王子
・乙女ゲームでは、一切の登場や描写の記録なし。
・この世界では、エリザベートが見初めた婚約者であり、リルフレア公国へ婿入りする予定である。
　成績は優秀だけど統治関係に余計な口出しをせず、趣味にしている絵画を続けたいと考えている。他国へ婿入りしなければ、前線で指揮を執らされていたかもしれないから、顔合わせから逃げ出した馬鹿兄には感謝している。要領の悪さに辟易しているけれど、放蕩兄には感謝している。
　将来、息子や娘の枚数と比べるため、こっそりと数えている妻の後ろ姿を見付けてしまう、かもしれない。

　ちなみに、知的な印象で最終場面などに登場させようかと名前を決めていたのに、その名前がちょっと登場するだけになった可哀想な王子様です。でも、名前まで消えちゃうと勘違い部分が繋がらないから踏み留まったのだ。


★　敵対的

☆　メアリー・プリア
【転生】丸川楠葉「まるかわ・くすは」（19歳）
【年齢】18歳
【身長】155cm
【胸部】推定Fカップ
【髪型】ゆるふわのロングウェーブヘア
【髪色】桃色
【瞳色】青色
【特徴】リグレット王国の男爵令嬢
・乙女ゲームでは、学院生として、聖女候補として、能力値を高める過程で攻略対象者と交流を深めていく。
・この世界では、神託を受けられるほどの聖女の資質ありとされ、魔法学院へ通わせてもらった。王国から支援が入っていることは、勘違いを助長させた要因の可能性はある。

　ちなみに、18歳の誕生日を祝われて以降に、教会から聖女として認定された女性は過去に存在していない。その身体や精神で神々を受け入れられるほど、常識を越える奇跡を望めるほど成長する余白がなくなったと判断されるから。
　一発逆転を狙えるはずの聖女制度ですら、彼女は非常に認識が甘かったと言わざるを得ない。

　ちなみに因みに、あの場で問題を起こさなかったとしても、ちょろっと回復魔法が使える程度では、投入された資金の返済を迫られるほどの怠慢と見做されていたはずだ。目を背けたくなる生活態度が報告されていたのだから、前線の城塞で扱き使われていた未来はさほど変わらなかったかもしれない。


☆　アルフォンス・ロンドベルト
【年齢】18歳
【身長】179cm
【髪型】無造作ふわふわ
【髪色】金色
【瞳色】青色
【特徴】リグレット王国の第三王子
・乙女ゲームでは、攻略対象者として登場している。物腰の柔らかな王子様、というキャラだったはずなのに。
・この世界では、リグレット王国の残念王子として認知度は高かった。
　婚約者が決まっておらず、メアリーと恋人関係にあった。自分だけだと思い込んでいたくらいに、他人の胡麻擂りに持ち上げられやすい短慮な性格となってしまった。
　知識の吸収がないから、我が儘な子供のまま身体だけが大きくなっていたわけだ。

　ちなみに、言葉の応酬や物語の深み的なところが足りないかも。もっと落とし込めるようになりたいものだと、改めて反省しているところです。お馬鹿キャラって話が進まなくなってもいけないから難しい……