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第一章【出会い編】
29.ラブレターが届きました
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早朝――。
早起きなマクレーンは先程、宿屋の店主から渡されたものを見ながら固まっていた。
部屋の入り口で佇むマクレーンにようやく起きてきたアランが声をかける。
「お~おはようマクレーン、どうしたんだ?」
ふああ~と大きな欠伸をしながら、立ったまま固まっているマクレーンの手元を覗くと、一通の手紙を握り締めていた。
アランは寝癖のついた頭を掻きながら「なんだこれ?」とマクレーンの手の中から、ひょいとそれを取り上げる。
すると、今の今まで固まっていたマクレーンが声を上げた。
「か、返してください!!」
慌てて手紙を取り返そうとするが、身長差があるためアランの腕まで手が届かない。
それをいいことに、アランはにやりと不適な笑みを作ると、手紙の内容を声に出して読みあげ始めた。
「どれどれ、――親愛なるあなたへ 大風車でお待ちしています―― て……おお♪これラブレターじゃないか!」
「違いますよ!」
にやにやと見下ろしてくるアランに、マクレーンは手紙を取り返しながらムスッとした表情で言い返す。
「もちろん会いに行くんだろ?」
「さあ。」
面白そうだと、瞳をキラキラさせながら聞いてくるアランに、マクレーンは素っ気無く応えた。
「おいおいおい、まさか無視するわけじゃないよな?」
「…………アランさん、今日は別行動しましょう。」
「へ?」
アランの言葉にマクレーンは溜息を吐くと、突然突き放すように言ってきた。
突然の提案にアランは、鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をする。
「そういう事なので、あ、夕飯までには戻りますね。」
驚いて固まるアランを他所に、マクレーンはそう言うと、さっさと部屋を出て行ってしまった。
少年の意外な行動力に、アランは一瞬呆然と見送りそうになっていたが、はっと我に返ると慌てて部屋を飛び出した。
飛び出した先の廊下にはマクレーンの姿は無く、階下を見ると丁度宿屋の外に出るところだった。
「ちょっ、待てって!!」
アランは血相を変えながら階段を駆け下りていくのだった。
「はあ、はあ、はあ……撒けた、かな?」
宿屋を出た後マクレーンは、全速力で走って逃げた。
もちろん後を追ってくるであろう、アランからでである。
走り出してすぐ、宿屋の出入り口でアランが外に出てくるのが見えたときは慌てたが、どうやら上手く逃げられたようだ。
辺りを見回し、アランに似た人物がいないことを確認すると、マクレーンは深呼吸した。
「ふぅ。」
朝の清涼な空気が肺に染み渡って気持ちがいい。
息切れをしていた呼吸を整えると、マクレーンは休む事無く早足で歩き出した。
目的地がばれている以上、アランさんより先に着かなくては。
マクレーンは、きっと追いかけてくるであろうアランを懸念して、大風車まで急ぐのだった。
「くそっ、見失った!」
アランは息も絶え絶えに悔しそうに地団駄を踏んでいた。
宿屋を出てすぐに追いつくと思っていたアランは、思いのほか逃げ足の速いマクレーンに、見事撒かれてしまったのだった。
まあいい、行き先はわかっているんだからなぁ~♪
アランはにやりと不適に笑うと、余裕の足取りで目的地に向かうのだった。
早起きなマクレーンは先程、宿屋の店主から渡されたものを見ながら固まっていた。
部屋の入り口で佇むマクレーンにようやく起きてきたアランが声をかける。
「お~おはようマクレーン、どうしたんだ?」
ふああ~と大きな欠伸をしながら、立ったまま固まっているマクレーンの手元を覗くと、一通の手紙を握り締めていた。
アランは寝癖のついた頭を掻きながら「なんだこれ?」とマクレーンの手の中から、ひょいとそれを取り上げる。
すると、今の今まで固まっていたマクレーンが声を上げた。
「か、返してください!!」
慌てて手紙を取り返そうとするが、身長差があるためアランの腕まで手が届かない。
それをいいことに、アランはにやりと不適な笑みを作ると、手紙の内容を声に出して読みあげ始めた。
「どれどれ、――親愛なるあなたへ 大風車でお待ちしています―― て……おお♪これラブレターじゃないか!」
「違いますよ!」
にやにやと見下ろしてくるアランに、マクレーンは手紙を取り返しながらムスッとした表情で言い返す。
「もちろん会いに行くんだろ?」
「さあ。」
面白そうだと、瞳をキラキラさせながら聞いてくるアランに、マクレーンは素っ気無く応えた。
「おいおいおい、まさか無視するわけじゃないよな?」
「…………アランさん、今日は別行動しましょう。」
「へ?」
アランの言葉にマクレーンは溜息を吐くと、突然突き放すように言ってきた。
突然の提案にアランは、鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をする。
「そういう事なので、あ、夕飯までには戻りますね。」
驚いて固まるアランを他所に、マクレーンはそう言うと、さっさと部屋を出て行ってしまった。
少年の意外な行動力に、アランは一瞬呆然と見送りそうになっていたが、はっと我に返ると慌てて部屋を飛び出した。
飛び出した先の廊下にはマクレーンの姿は無く、階下を見ると丁度宿屋の外に出るところだった。
「ちょっ、待てって!!」
アランは血相を変えながら階段を駆け下りていくのだった。
「はあ、はあ、はあ……撒けた、かな?」
宿屋を出た後マクレーンは、全速力で走って逃げた。
もちろん後を追ってくるであろう、アランからでである。
走り出してすぐ、宿屋の出入り口でアランが外に出てくるのが見えたときは慌てたが、どうやら上手く逃げられたようだ。
辺りを見回し、アランに似た人物がいないことを確認すると、マクレーンは深呼吸した。
「ふぅ。」
朝の清涼な空気が肺に染み渡って気持ちがいい。
息切れをしていた呼吸を整えると、マクレーンは休む事無く早足で歩き出した。
目的地がばれている以上、アランさんより先に着かなくては。
マクレーンは、きっと追いかけてくるであろうアランを懸念して、大風車まで急ぐのだった。
「くそっ、見失った!」
アランは息も絶え絶えに悔しそうに地団駄を踏んでいた。
宿屋を出てすぐに追いつくと思っていたアランは、思いのほか逃げ足の速いマクレーンに、見事撒かれてしまったのだった。
まあいい、行き先はわかっているんだからなぁ~♪
アランはにやりと不適に笑うと、余裕の足取りで目的地に向かうのだった。
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