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第一章【出会い編】
56.鉱夫の街バラック
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本当に新種の宝石が出たとなれば今鉱山は大騒ぎになっているはず……。
マクレーンは数日前の姉とのやり取りを思い出しながら街へと続く一本道を見た。
バラックまでは半日ほどで着く。
しかもウイッチブレイク――浮島――では街と呼べる場所はそこしかなかった。
どっちにしろあそこに行かないと目的地には行けないからなぁ。
マクレーンは胸中で溜息を吐くと二人の旅の同行者に声をかけバラックへと向かうのであった。
なんというか……噂通りの所だなここは……。
マクレーンは目の前の光景に率直な感想を脳裏に浮かべた。
乾いた大地に土煙が舞い。
古びた木材などを寄せ集めて作った掘っ立て小屋が転々と並ぶ。
申し訳程度に建てられた街の門には小さな字で『バラック』と書いてあった。
この規模で『街』とはよく言ったものである。
それもここが鉱山だけで成り立っている場所だから通じる単語なのだ。
ここ以外の場所で主張したらそれこそ笑いものになりかねない。
だがそこは荒くれ者共が集う場所。
彼らが街だと主張すれば例え村程度の規模であっても街で通ってしまうのだ。
白を黒、黒を白と主張できる街――それがバラックである。
マクレーンは着くと早速街外れの教会へと向かった。
もちろん今日の泊まる部屋を確保するためだ。
バラックの街の中にも個人経営の宿はあるが、そこはもぐり以外は決して泊まらない。
何故なら泊まったら最後、翌朝には身包み剥がされ良くて宿屋の前に転がされている事になるからだ。
元傭兵のアランがいれば何とかなるだろうが極力争い事は避けたい。
その点、魔女の庇護下にある教会ならば防犯もばっちり、ならず者達も手が出せない。
マクレーンは出来るだけ周りの人たちと目を合わせないように目的地まで急いだ。
「よう、ねーちゃん暇か?」
早足で歩くマクレーンのすぐ背後でそんな声が聞こえて来た。
嫌な予感に冷や汗が流れる。
恐る恐る被っていたローブのフードから背後を見ると、金髪碧眼の美少女がナンパされていた。
もとい、金髪碧眼の美少年ニコルが予想通り髭面の品のなさそうな男達に囲まれていた。
「・・・・・・。」
さすがのマクレーンも声を失って暫し固まってしまった。
「あ~悪いが、こいつは男なんだ。」
引き攣りながらニコルと男達を見ていると、アランが申し訳なさそうに男たちに説明する姿があった。
男たちはアランの話に最初怒った様子を見せていたが、一人の男の手を取るとニコルの胸の辺りを触らせる。
真実に驚愕した表情を見せていた男たちは納得したのか、渋々と退散していく姿が見えた。
「待たせたな。」
ナンパ男たちの夢を木っ端微塵にした男は、爽やかな笑顔でそう言ってきた。
その姿にマクレーンは、どうでも良さそうに頷く。
アランの背後では頬を染めながら涙目になっているニコルが、複雑そうな笑顔をなんとか作っていた。
マクレーンは数日前の姉とのやり取りを思い出しながら街へと続く一本道を見た。
バラックまでは半日ほどで着く。
しかもウイッチブレイク――浮島――では街と呼べる場所はそこしかなかった。
どっちにしろあそこに行かないと目的地には行けないからなぁ。
マクレーンは胸中で溜息を吐くと二人の旅の同行者に声をかけバラックへと向かうのであった。
なんというか……噂通りの所だなここは……。
マクレーンは目の前の光景に率直な感想を脳裏に浮かべた。
乾いた大地に土煙が舞い。
古びた木材などを寄せ集めて作った掘っ立て小屋が転々と並ぶ。
申し訳程度に建てられた街の門には小さな字で『バラック』と書いてあった。
この規模で『街』とはよく言ったものである。
それもここが鉱山だけで成り立っている場所だから通じる単語なのだ。
ここ以外の場所で主張したらそれこそ笑いものになりかねない。
だがそこは荒くれ者共が集う場所。
彼らが街だと主張すれば例え村程度の規模であっても街で通ってしまうのだ。
白を黒、黒を白と主張できる街――それがバラックである。
マクレーンは着くと早速街外れの教会へと向かった。
もちろん今日の泊まる部屋を確保するためだ。
バラックの街の中にも個人経営の宿はあるが、そこはもぐり以外は決して泊まらない。
何故なら泊まったら最後、翌朝には身包み剥がされ良くて宿屋の前に転がされている事になるからだ。
元傭兵のアランがいれば何とかなるだろうが極力争い事は避けたい。
その点、魔女の庇護下にある教会ならば防犯もばっちり、ならず者達も手が出せない。
マクレーンは出来るだけ周りの人たちと目を合わせないように目的地まで急いだ。
「よう、ねーちゃん暇か?」
早足で歩くマクレーンのすぐ背後でそんな声が聞こえて来た。
嫌な予感に冷や汗が流れる。
恐る恐る被っていたローブのフードから背後を見ると、金髪碧眼の美少女がナンパされていた。
もとい、金髪碧眼の美少年ニコルが予想通り髭面の品のなさそうな男達に囲まれていた。
「・・・・・・。」
さすがのマクレーンも声を失って暫し固まってしまった。
「あ~悪いが、こいつは男なんだ。」
引き攣りながらニコルと男達を見ていると、アランが申し訳なさそうに男たちに説明する姿があった。
男たちはアランの話に最初怒った様子を見せていたが、一人の男の手を取るとニコルの胸の辺りを触らせる。
真実に驚愕した表情を見せていた男たちは納得したのか、渋々と退散していく姿が見えた。
「待たせたな。」
ナンパ男たちの夢を木っ端微塵にした男は、爽やかな笑顔でそう言ってきた。
その姿にマクレーンは、どうでも良さそうに頷く。
アランの背後では頬を染めながら涙目になっているニコルが、複雑そうな笑顔をなんとか作っていた。
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