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本編
第二話
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最初何を言われたのかわからなかった。
――え?お飾り?妻?何を言っているの、この人は??
頭の中に疑問符が飛び交う。
今まで我が家にやって来た婚約希望者達は、こんな事を言う人は誰一人としていなかった。
―― なんとお美しい方なのでしょう。 ――
―― 僕と結婚すれば将来安泰ですよ。 ――
――宝石でもドレスでも貴女の欲しい物は何でも買って差し上げます。 ――
―― ですからぜひ!!――
どいつもこいつも、定番中の定番な台詞で心にも無いことばかりを並べ立てる相手ばかりだった。
しかし今はどうだろう。
目の前の婚約希望者は先程の発言を悪びれるどころか、にこにこと相変わらずの秀麗な笑顔を向けてこちらを見ている。
目の前の縁談相手こと、レオナルド・フェルディナード侯爵は、その噂に違わない美貌で蕩けるような笑顔を振りまいていた。
陶器のような白い肌に、すっと通った鼻梁。
鮮やかな空色の瞳が嵌め込まれた、切れ長の少しだけ垂れた双眸。
艶やかで薄い魅惑的な唇。
濃厚な蜂蜜を連想させる黄金色の蜜髪を、後ろで一つに束ねていた。
目の前には完璧な、金髪碧眼の美丈夫が鎮座していた。
――女性よりも綺麗って……うわぁ私よりも肌がきれいだなー。
思わず心の中で棒読みである。
夢見る女性達が思い描く王子様の見本のような男は、その秀麗な顔を綻ばせながら、また口を開いた。
「そんなに警戒しないでください、貴女にも悪い話ではないと思いますよ。」
少し困ったような顔をしながら可愛く首を傾げて言ってくる。
絶対狙ってやっているんだろうなと、相手の仕草に胸中で吐き気を抑えながら相手を見つめる。
そしてふと思い出し、慌てて侯爵の背後を見た。
にこにこと相好を崩さないレオナルドの背後――レンガでできた暖炉――を見つめる。
じっと見つめていたカレンは暫くすると、ほっと胸を撫で下ろした。
――よし、今の発言はセーフだったみたいね。
カレンは、ちらちらと暖炉の辺りを窺いながらレオナルドに視線を戻した。
「あの……お飾りの妻というのは?」
先程聞かされた言葉の真意を聞きだすべく、レオナルドに問いかける。
するとレオナルドは、ぱああっとまるで光が差したように更に笑顔を輝かせると、得意になって説明してきた。
「ええ、実は私には恋人がいるのですが……。訳あって、その恋人とは結婚する事ができないのです。しかし、両親や周囲から早く結婚をするように急かされておりまして。ですから形だけの結婚だけでもしてしまえば、周りも何も言わなくなるかと思い。あなたにお願いにあがったまでです。」
――うん?何言ってるんだこいつは?
レオナルドの話を辛抱強く聞き終わった後の、自分の感想はこれだった。
先程の言葉を、何度も頭の中で反復しても、意味がわからない。
そして、またもやちらりと恐る恐る暖炉を見る。
しかし何も起こらなかった。
カレンは不思議そうな顔をしつつ、またレオナルドを見た。
「えっと……何故、私なのですか?」
恐る恐る聞いてくるカレンに、レオナルドはさも当たり前といったような表情でこう返してきた。
「貴女も、結婚する気がないのでしょう?」
眩しいくらいの笑顔と言葉に、カレンは一瞬言葉に詰まる。
「そ、そのような事は……。」
「ですが貴女は、何度も縁談を断っている、それは、結婚したくないからではありませんか?」
う……、とレオナルドの言葉に冷や汗が垂れた。
レオナルドの言葉は、半分当たっていて半分外れていた。
別に結婚したくないわけではない、ただ結婚できないだけなのだ。
その原因を思い出し眉間に皺を寄せる。
その表情を肯定ととったのか、レオナルドは畳み掛けるように言葉を紡いできた。
「私も貴女に無理なお願いをしていることは、重々承知しております。ですから貴女を悪いようにはしません。社交も出なくて結構ですし、好きなようにしてください。なんなら、恋人を作っていただいても問題ありませんよ。」
レオナルドは、まるで息をするように、すらすらと、とんでもない好条件を並べ立ててきた。
カレンは内心ドキドキする。
別にレオナルドにではない、次に起こるかも知れない惨事を想像してである。
しかし待てども待てども、その時は起こらなかった。
不審に思い暖炉に視線を向けると、昔からある暖炉はなんの変化もなかった。
その事実に、カレンは内心首を傾げる。
――これは……OKしても良いってことなのかしら?
レオナルドの出してきた条件は、カレンにとっても実は魅力的な提案だった。
長い間流されてきた不実な噂が消えるかもしれないし、不躾な好奇の目に晒されることも無くなるかもしれない。
―― 行き遅れのオーディンス伯爵令嬢。 ――
―― 出会って三秒で縁談破棄される憐れな娘。 ――
などなどカレンには不名誉なあだ名がつけられていたのだ。
全て本当ではないが、あながち間違ってはいない噂話に、カレンはどうすることも出来ず最近では縁談話も、めっきり来なくなってきていた。
どのみち縁談が来ても上手くいったためしがない、この機会を逃すと次はないかもしれない……。
カレンは何も起こらないことに不安を覚えつつも暫く考えた後、レオナルドの申し出を受けることにしたのだった。
そして数ヶ月後――
カレンは薔薇の花が舞い散る豪華な式場で、沢山の人々に祝福されながら、レオナルド・フェルディナードとの結婚式を行ったのであった。
――え?お飾り?妻?何を言っているの、この人は??
頭の中に疑問符が飛び交う。
今まで我が家にやって来た婚約希望者達は、こんな事を言う人は誰一人としていなかった。
―― なんとお美しい方なのでしょう。 ――
―― 僕と結婚すれば将来安泰ですよ。 ――
――宝石でもドレスでも貴女の欲しい物は何でも買って差し上げます。 ――
―― ですからぜひ!!――
どいつもこいつも、定番中の定番な台詞で心にも無いことばかりを並べ立てる相手ばかりだった。
しかし今はどうだろう。
目の前の婚約希望者は先程の発言を悪びれるどころか、にこにこと相変わらずの秀麗な笑顔を向けてこちらを見ている。
目の前の縁談相手こと、レオナルド・フェルディナード侯爵は、その噂に違わない美貌で蕩けるような笑顔を振りまいていた。
陶器のような白い肌に、すっと通った鼻梁。
鮮やかな空色の瞳が嵌め込まれた、切れ長の少しだけ垂れた双眸。
艶やかで薄い魅惑的な唇。
濃厚な蜂蜜を連想させる黄金色の蜜髪を、後ろで一つに束ねていた。
目の前には完璧な、金髪碧眼の美丈夫が鎮座していた。
――女性よりも綺麗って……うわぁ私よりも肌がきれいだなー。
思わず心の中で棒読みである。
夢見る女性達が思い描く王子様の見本のような男は、その秀麗な顔を綻ばせながら、また口を開いた。
「そんなに警戒しないでください、貴女にも悪い話ではないと思いますよ。」
少し困ったような顔をしながら可愛く首を傾げて言ってくる。
絶対狙ってやっているんだろうなと、相手の仕草に胸中で吐き気を抑えながら相手を見つめる。
そしてふと思い出し、慌てて侯爵の背後を見た。
にこにこと相好を崩さないレオナルドの背後――レンガでできた暖炉――を見つめる。
じっと見つめていたカレンは暫くすると、ほっと胸を撫で下ろした。
――よし、今の発言はセーフだったみたいね。
カレンは、ちらちらと暖炉の辺りを窺いながらレオナルドに視線を戻した。
「あの……お飾りの妻というのは?」
先程聞かされた言葉の真意を聞きだすべく、レオナルドに問いかける。
するとレオナルドは、ぱああっとまるで光が差したように更に笑顔を輝かせると、得意になって説明してきた。
「ええ、実は私には恋人がいるのですが……。訳あって、その恋人とは結婚する事ができないのです。しかし、両親や周囲から早く結婚をするように急かされておりまして。ですから形だけの結婚だけでもしてしまえば、周りも何も言わなくなるかと思い。あなたにお願いにあがったまでです。」
――うん?何言ってるんだこいつは?
レオナルドの話を辛抱強く聞き終わった後の、自分の感想はこれだった。
先程の言葉を、何度も頭の中で反復しても、意味がわからない。
そして、またもやちらりと恐る恐る暖炉を見る。
しかし何も起こらなかった。
カレンは不思議そうな顔をしつつ、またレオナルドを見た。
「えっと……何故、私なのですか?」
恐る恐る聞いてくるカレンに、レオナルドはさも当たり前といったような表情でこう返してきた。
「貴女も、結婚する気がないのでしょう?」
眩しいくらいの笑顔と言葉に、カレンは一瞬言葉に詰まる。
「そ、そのような事は……。」
「ですが貴女は、何度も縁談を断っている、それは、結婚したくないからではありませんか?」
う……、とレオナルドの言葉に冷や汗が垂れた。
レオナルドの言葉は、半分当たっていて半分外れていた。
別に結婚したくないわけではない、ただ結婚できないだけなのだ。
その原因を思い出し眉間に皺を寄せる。
その表情を肯定ととったのか、レオナルドは畳み掛けるように言葉を紡いできた。
「私も貴女に無理なお願いをしていることは、重々承知しております。ですから貴女を悪いようにはしません。社交も出なくて結構ですし、好きなようにしてください。なんなら、恋人を作っていただいても問題ありませんよ。」
レオナルドは、まるで息をするように、すらすらと、とんでもない好条件を並べ立ててきた。
カレンは内心ドキドキする。
別にレオナルドにではない、次に起こるかも知れない惨事を想像してである。
しかし待てども待てども、その時は起こらなかった。
不審に思い暖炉に視線を向けると、昔からある暖炉はなんの変化もなかった。
その事実に、カレンは内心首を傾げる。
――これは……OKしても良いってことなのかしら?
レオナルドの出してきた条件は、カレンにとっても実は魅力的な提案だった。
長い間流されてきた不実な噂が消えるかもしれないし、不躾な好奇の目に晒されることも無くなるかもしれない。
―― 行き遅れのオーディンス伯爵令嬢。 ――
―― 出会って三秒で縁談破棄される憐れな娘。 ――
などなどカレンには不名誉なあだ名がつけられていたのだ。
全て本当ではないが、あながち間違ってはいない噂話に、カレンはどうすることも出来ず最近では縁談話も、めっきり来なくなってきていた。
どのみち縁談が来ても上手くいったためしがない、この機会を逃すと次はないかもしれない……。
カレンは何も起こらないことに不安を覚えつつも暫く考えた後、レオナルドの申し出を受けることにしたのだった。
そして数ヶ月後――
カレンは薔薇の花が舞い散る豪華な式場で、沢山の人々に祝福されながら、レオナルド・フェルディナードとの結婚式を行ったのであった。
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