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「ようこそ、お越しくださいました。」
「ご招待、ありがとうございます。」
一週間後、夜会に参加したランスロット達は主催である公爵と挨拶を交わしていた。
「そちらが?」
「ええ、私の妻のエレノアです。」
「はじめまして。」
公爵がランスロットの横にいたエレノアの方を見てきたので、すかさずカーテシーをして挨拶をした。
その姿に公爵は満足そうに頷くと、「素敵な奥方だね、今日は楽しんでいってくれたまえ」と言うと、他の参加者の方へ挨拶に向かってしまった。
とりあえず問題なく主催への挨拶を終え、少しだけ肩の力が抜ける。
そんなエレノアを横目で窺いながら、ランスロットはあまり目立たない場所へとさり気なく移動していった。
「とりあえず、来た相手にだけ挨拶してくれればいいから。」
ランスロットの言葉に、エレノアは頷く。
ここへ来る前に、ランスロットから事前に打ち合わせされていたのであった。
今回の夜会は、王族の次に権力のある公爵からの誘いだった為、上位貴族の筆頭である侯爵家には断る選択肢は無いらしい。
しかも公爵は珍しい物好きで、女嫌いで男色である侯爵家の跡取りが妻を娶ったと聞いて好奇心から招待状を出してきたのだというのだ。
迷惑な興味本位から夜会に招待されてしまったエレノアだったが、とりあえず公爵からは気に入られたらしいという説明を受けて、ひとまずホッと胸を撫で下ろしたのだった。
――あとは何事も無く過ごせればいいのだけど……。
エレノアが胸中で呟きながら辺りを見回していると、視界の隅でこちらの様子を窺う集団を見つけた。
思わずピクリと反応してしまう。
慌てて目を合わさないように視線を逸らしながら、ちらりとランスロットを見ると、彼は丁度給仕からグラスを受け取っている所だったので、気づいていないようだった。
「どうしたの?」
そして、給仕から受け取ったグラスを差し出してきたランスロットは、エレノアの視線に気づいて首を傾げてきた。
「い、いいえ。」
エレノアは、平静を装いグラスを受け取りながら首を振ると、先程の集団の方を極力見ないようにしながら会場を眺めるフリをして誤魔化した。
エレノアが、苦肉の策で見た会場は実に煌びやかだった。
さすが公爵家主催の夜会なだけあって、招待された貴族達は皆、上位貴族の中でもリッチな方達のようだ。
彼等が着ている正装もドレスも、キラキラしていて眩しい位だった。
どの貴族達の衣装も派手だったが、特に年配のご婦人になればなる程、ドレスの色も装飾品もびっくりするくらいゴテゴテしたものが多かった。
エレノアは、目の前の煌びやかなドレスたちを見ながら、ランスロットから贈られたドレスに視線を落とした。
ここへ来る前までは派手過ぎると思っていたが、気のせいだったらしい。
しかも、ドレスに合わせて首に着けてきた大粒のダイヤのネックレスも可愛いく見えてしまう程だ。
――初めて見せられた時は、卒倒しそうだったのに……。
エレノアが、今朝の事を思い出しながら苦笑していると、ランスロットの所に誰かが近寄ってきた。
「ご招待、ありがとうございます。」
一週間後、夜会に参加したランスロット達は主催である公爵と挨拶を交わしていた。
「そちらが?」
「ええ、私の妻のエレノアです。」
「はじめまして。」
公爵がランスロットの横にいたエレノアの方を見てきたので、すかさずカーテシーをして挨拶をした。
その姿に公爵は満足そうに頷くと、「素敵な奥方だね、今日は楽しんでいってくれたまえ」と言うと、他の参加者の方へ挨拶に向かってしまった。
とりあえず問題なく主催への挨拶を終え、少しだけ肩の力が抜ける。
そんなエレノアを横目で窺いながら、ランスロットはあまり目立たない場所へとさり気なく移動していった。
「とりあえず、来た相手にだけ挨拶してくれればいいから。」
ランスロットの言葉に、エレノアは頷く。
ここへ来る前に、ランスロットから事前に打ち合わせされていたのであった。
今回の夜会は、王族の次に権力のある公爵からの誘いだった為、上位貴族の筆頭である侯爵家には断る選択肢は無いらしい。
しかも公爵は珍しい物好きで、女嫌いで男色である侯爵家の跡取りが妻を娶ったと聞いて好奇心から招待状を出してきたのだというのだ。
迷惑な興味本位から夜会に招待されてしまったエレノアだったが、とりあえず公爵からは気に入られたらしいという説明を受けて、ひとまずホッと胸を撫で下ろしたのだった。
――あとは何事も無く過ごせればいいのだけど……。
エレノアが胸中で呟きながら辺りを見回していると、視界の隅でこちらの様子を窺う集団を見つけた。
思わずピクリと反応してしまう。
慌てて目を合わさないように視線を逸らしながら、ちらりとランスロットを見ると、彼は丁度給仕からグラスを受け取っている所だったので、気づいていないようだった。
「どうしたの?」
そして、給仕から受け取ったグラスを差し出してきたランスロットは、エレノアの視線に気づいて首を傾げてきた。
「い、いいえ。」
エレノアは、平静を装いグラスを受け取りながら首を振ると、先程の集団の方を極力見ないようにしながら会場を眺めるフリをして誤魔化した。
エレノアが、苦肉の策で見た会場は実に煌びやかだった。
さすが公爵家主催の夜会なだけあって、招待された貴族達は皆、上位貴族の中でもリッチな方達のようだ。
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エレノアは、目の前の煌びやかなドレスたちを見ながら、ランスロットから贈られたドレスに視線を落とした。
ここへ来る前までは派手過ぎると思っていたが、気のせいだったらしい。
しかも、ドレスに合わせて首に着けてきた大粒のダイヤのネックレスも可愛いく見えてしまう程だ。
――初めて見せられた時は、卒倒しそうだったのに……。
エレノアが、今朝の事を思い出しながら苦笑していると、ランスロットの所に誰かが近寄ってきた。
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