裏社会に巻き込まれたらセックスを強要された件

こうたろ

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5章

襲撃者

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 時間を少し戻して、美月とレイチェルの部屋。

「まったく!なんで私があんな目に合わなきゃならないのよ!」

 昼間に悠里の弄ばれたことに対して、美月はかなりイラついていた。
 結局、その場を逃げるように後にした。

 しばらく経ってもイかされた感覚が抜けなかった。
 着替えた後もブラジャーの下で乳首が勃起しており……しっかりとした大きさを持つ美月の胸は歩くたびに揺れて、下着に擦れて身体をビクビクと反応させていた。

 それが落ち着いたのはつい先ほどだ。

「申し訳ありません。私が不甲斐ないばかりに……」

 謝罪したのはレイチェル。
 伊集院悠里という格上の存在だったとはいえ、護衛としての役割を果たしていないことに。

「違うわよ。貴方だって一生懸命やってくれてるのに……あの女っ!」

 美月は悔しそうな表情を浮かべる。確かにレイチェルの実力不足もあるかもしれないがそれは些細なものだ。
 美月は悠里に、レイチェルはユーリスに、それぞれが勝てることは無いくらいの力関係があった。

「けど、屈辱を受けるのも今日までよ」

 美月は不敵な笑みを浮かべた。
 レイチェルは彼女の自信に満ちた態度に驚きを隠せない。



「章人様、お下がりください」

 行為の後で裸だったモニカはワイシャツを羽織り扉の前まで歩く。
 俺とリーナは部屋の奥、ドアの直線上からズレる位置に移動する。
 リーナは窓の外を警戒し、俺は手近なシャツとズボンを着て、リーナにも衣服を渡す。

「どなたでしょうか……」

 と、言い切る前に音が鳴り響いた。
 音と同時に扉に無数の穴が開き、破砕された破片が部屋中に舞う。
 扉越しに銃撃されたのだ。

 俺とリーナはドアの直線上から外れている為、被弾する可能性は皆無だった。
 モニカは銃声と共に背後に倒れて銃弾をかわした。

 ズガガガガガガッ!
 ドアが崩れるように消え去る。

 襲撃者か……悠里に関わってそれなりに経っているけど、こういったのは初めてだな。
 千春と千歳の時はこっちから乗り込んでたし……と、うちのメイドたちはかなり強いのも理解してるからあんまり焦らなかった。

「章人様、あまり私から離れないでください」
「ん……」

 リーナは荷物の中に忍ばせていた拳銃をいくつか取り出して、その内の一つを俺に渡す。
 受け取った俺はマガジンの弾とチャンバーを確認すると、スライドを引いて弾を薬室に込めた。

 銃撃が終わると同時にモニカが飛び出す。
 侵入者は二人……三人か。
 三人とも覆面で顔を隠していて、アサルトライフルが確認できた。

 モニカはその内の一人に接近して殴りかかる。
 男は咄嵯に銃口を向けるがモニカの動きの方が早い。
 ガンッと金属音が響く。モニカの蹴りがアサルトライフルのグリップを捉えた音だ。

 そのままライフルは弾かれて宙を舞った。
 モニカは身体を捻り、武器を失った男のみぞおちに蹴りを叩き込む。男は後方に吹き飛ばされ壁に衝突すると、そのまま気を失った。

「な、なんだこいつ!?」

 残りの二人がモニカに向けて発砲する。モニカは横へ避ける。壁を穿つ銃弾。
 そして、二人ともモニカに意識を割かれている間にリーナが拳銃で彼らの腕と足を撃ち抜いた。

 痛みで呻く男二人の隙を見逃さずモニカが接近して鳩尾を蹴り上げて昏倒させる。
 僅か十秒足らずの出来事だった。

「制圧しました」

 モニカが報告して、倒れた男たちを縛り上げていた。
 流石の手際だった。

 さてと、ここ以外にも侵入者が来てるはずだ。
 報告では全員で15人ということだ。
 モニカが襲撃者を拘束している間にリーナが他に居ないか廊下に向かおうとしたところで、俺は窓にかかる人影を確認した。

「リーナ!」



 章人たちが襲撃されたのと同じタイミングで千春と千歳の部屋にも襲撃を受けていた。
 部屋に飛び込んできた襲撃者の顔面に楓の拳がヒットする。
 続いてもう一人の襲撃者の足を掬い上げて床に倒した。

「楓さんすごい……」
「お二人は私から離れないでください」
「は、はい……」

 部屋の奥では小夜が千春と千歳を守っていた。

(お二人の前ではあまり流血沙汰を見せたくないなぁ)

 章人は覚悟ガンギマリなところがあるが、だからと言って妹二人も同じ扱いとはならない。
 そもそも関係者といっても一般人だ。そこは可能な限り配慮する。それがメイドという存在だ。

 敵のアサルトライフルから放たれる銃弾を楓は回避して、壁を蹴って跳んで急接近。空中で身体を捻って銃身に蹴りを与え弾かせる。
 敵は即座に拳銃を抜くが、照準を合わせるより早く楓の手刀が手首を叩いて拳銃を落とさせる。
 怯んだ隙に腕をとって投げ飛ばす。床に伏せた男は意識を刈り取られた。

「このアマが!」

 敵の一人がナイフを構えて襲ってくる。楓はそれを冷静に対処する。ナイフによる刺突を紙一重で避けながら敵の腕を取り肘を決める。

「ぐぁっ!」

 苦悶の声をあげる敵。楓は敵の膝裏を踏んでバランスを崩し転倒させると背中に馬乗りになって首を押さえつけた。意識が完全に沈むまでの数十秒の短い時間であっても確実に行動不能にする術を心得ていた。楓にとってこの程度の雑魚など造作もない事であったのだ。

「制圧完了ですね……」

 楓は廊下に他の敵が居ない事と襲撃者の2名の意識も回復してないのを確認して呟いた。

 そして、同様にマリーフォン、千穂の部屋を担当した小夜。栞の部屋を担当した梓も襲撃者を撃破していた。
 なお悠里の部屋には3人の襲撃者がいたが、ユーリス一人で片付けられたのだった。
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