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耳は弱いんだって! (※微)
今度は俺は何を強要されるのかと不安でいっぱいになっていると、先輩は持っていたビニール袋をゴソゴソと漁り始めた。
え?何が始まるんだ?
「ほらよ」
ポンッと渡されたのは、
「や、やきそばパンとカレーパン…!」
え、もしかして俺にくれるのか?!
「先輩、これって…!」
「余ったからやる」
「嘘だ!先輩、自分のご飯おにぎりじゃん!袋にあるの見えてますよ!!」
先輩の持つ袋には、コンビニで買ってきたと思われるおにぎりの影がチラついている。
「…っせぇな」
そう言うと俺を囲っていた腕をあっさり離し、貯水槽を背にしてダラッと座ってしまった。
「も~!!!もしかして先輩、いつもこんなに炭水化物食べてるんですか?!そんなわけないですよね!」
「黙って食えよ」
「ふふふ…」
思わずにやけてしまう。
もしかしたら、先輩ってば購買にパンが無いのを見て俺の分を買ってくれたのか…?!
思い上がりかな…でもパンとおにぎりなんて組み合わせあり得ないよな?
少なくとも俺はしない。
「セ~ンパイ!」
「なんだよ」
「ありがとうございますっ!」
「偶々あったんだよ」
「ハイッそう言う事にしておきますね!」
「~~ッ」
俺は先輩の横を陣取り、胡座をかきながらパンを食べ始めた。
幸せの味がするぜ…
「オイ田所」
「ハイ!田中です!!」
「…田所。テメェなんであの後来なかった。」
「え…や、約束してなかったので…?」
「それだけか?」
「あ、えっと…基本的にはそれだけっす」
「じゃあ今日の放課後に来い。」
「へ?!」
俺が驚きを隠せず振り向くと、
先輩はちょっと不貞腐れながら「来い」と繰り返した。
「え、ええ…予定あるんで無理っすよお」
「…じゃあ明日」
「先輩、もしかして毎日学校来てるんですか?意外と真面…ブッ!!」
「殴るぞ」
「いやもう軽く殴ってますやん!!」
流石にいじりすぎたのか、先輩は肘で俺の脇腹を攻撃してきた。
先輩が元々強靭なのもあり、結構鋭い一撃を食らった。
「田所、お前に拒否権はねぇんだよ」
「ウッ…!で、でも…」
俺が尚のこと言い募ろうとすると、眉間のシワを更に深めた。
あ、流石に怒らせた…?!
先輩は食べようとしていたおにぎりをビニール袋ごとポイッと放り投げ、俺の胸ぐらを掴み上げる。
(終わった…短い人生だったナ…)
思わずドナドナしてしまった俺は、突如首に強い痛みを感じた。
先輩は、掴み上げた俺の首筋をガブリと噛んだのだ。
「あぅっ…イッッ!」
「もう一度言う。拒否権は、ねぇんだよ。」
「せ、せんぱ…」
「チッ、イラつかせんな」
先輩はそう言うと、また口を寄せてくる。
"また噛まれる!"と身構えたが、予想に反して、口元は『ペチャッ』と音を立てた。
「へ?」
なんと、先輩は噛んだ俺の首筋を舐めていたのだ。
おおお…?
痛くされて敏感になった歯形をなぞる様に舐め上げられて、快感が背を駆け上がるようだ。
「ぁ、あっ…やだ、先輩…」
言わずもがな、俺の動きは先輩の腕によって阻まれており、逃げる事は出来ない。
先輩は歯形を舐めた後、何故か鎖骨から首筋を舐め上げていく。
「…んんっ、そこ舐めちゃダメ…ッ!」
あろうことか耳まで到達した舌は、
息を吹きかけたり、耳の際どい所を舐められたり…とにかく好き勝手されている。
俺は前にも言った通り、滅茶苦茶耳が弱いんだ!!!
足がガクガクするし、腰がなんか痺れてきちゃう。
「ハッ、耳弱いのか?腰が揺れてるぞ。」
「ぅう"~~…」
「そう威嚇するなよ、気持ちいんだろ?」
「気持ちいいですけどぉ!!でも恥ずかしいです!!!!ハシタナイです!!」
全力で先輩の舌から逃げながら言うと、
ニヤッと笑った先輩がヤケに素直だな、と呟いた。
先生に色々奪われましたので、もう恥じることもないです!なんて言えないから、軽く誤魔化す。
「また明日…な?」
「ううっ…」
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