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螺旋の果て(上)
第10章 【開始】
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麻縄…
SMと言われる世界…
一度踏み入れたら、抜け出すことが出来ない真っ暗な世界。
そして、とても危険な世界。
信頼と知識と経験が、苦しみの全てを至高の快楽に変える麻薬のような世界…。
・・・・・・・・・・・・・・・・
オレ自身、久しぶりだった。
裕希の両腕を背中に廻しただけでわかる。
胸を張り、背中でそれぞれの肘を持つ。
このポーズが表す意味を、コイツは身をもって知っているのだ。
辛うじてまとい着く、破られたブラウスの上から、胸縄を掛けてゆく。
縄を増やすごとに、裕希の息遣いが激しくなる。
丸椅子から立たせ、黒いレザーのソファーに座らせた。
『お前の躰は、ずいぶんと色々なことを知っているようだな。』
肌が出ている場所を、くすぐるように指を這わせる。
『話せ。お前の過去を。
調教された躰の記憶を話しなさい。』
時々、ピクンと躰を反応させながら、暫くの吐息の後、裕希が話し始めた。
「…私は…私には、御主人様がいます…」
SMと言われる世界…
一度踏み入れたら、抜け出すことが出来ない真っ暗な世界。
そして、とても危険な世界。
信頼と知識と経験が、苦しみの全てを至高の快楽に変える麻薬のような世界…。
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オレ自身、久しぶりだった。
裕希の両腕を背中に廻しただけでわかる。
胸を張り、背中でそれぞれの肘を持つ。
このポーズが表す意味を、コイツは身をもって知っているのだ。
辛うじてまとい着く、破られたブラウスの上から、胸縄を掛けてゆく。
縄を増やすごとに、裕希の息遣いが激しくなる。
丸椅子から立たせ、黒いレザーのソファーに座らせた。
『お前の躰は、ずいぶんと色々なことを知っているようだな。』
肌が出ている場所を、くすぐるように指を這わせる。
『話せ。お前の過去を。
調教された躰の記憶を話しなさい。』
時々、ピクンと躰を反応させながら、暫くの吐息の後、裕希が話し始めた。
「…私は…私には、御主人様がいます…」
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