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螺旋の果て(上)
第18章 【取得】
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買い漁ったオレの選んだ服を着せた。
下着は無い。
ハイネックの薄いタイトな白いセーターは、裸体より淫美だ。
毛皮のショートベスト。
黒いガーターと網タイツ。
黒いレザーのホットパンツ。
タイトな、ニーハイのハイヒールブーツ。
長い髪が美しい。
大きなサングラスをかけさせた。
細い首輪を着けた。
そして…
『裕希、左手を出せ。』
薬指に証をはめた。
裕希は、ペタリと座り込んでしまった。
『行くぞ。』
ベソをかいている裕希を引っ張って外に出た。
エレベーターの中で、裕希は、オレの胸に顔を擦り付けて泣いていた。
「旦那様…旦那様ぁ。」
駐車場に着いても裕希は、ピッタリと抱きつき歩く。
『ほら、お前のクルマだ。お前が運転するんだよ。』
キーを顔の前でチャラチャラと振った。
「え?これ?」
『お前の吊り上がった目と、そっくりだろ。』
「旦那様…無理かも…」
『なんだと?』
「あ…スミマセ…申し訳ありません。」
ロータス エキシージ
『前のお前のクルマも、マニュアルだっただろ。』
「あの…旦那様。
今日だけ…運転してください…ませんか?」
『いくらナンでも無理だよな。
そのつもりだったよ。』
裕希の記憶は途切れていた。
紅葉する木々を見て慌ててオレに聞いた。
「旦那様…今、今日は、何日ですか?」
『○月○日だ。金曜日だよ。』
裕希は黙り込んだ。
『どうした?』
「そんなに…怖い…です……」
買い物先で裕希は、オレにピッタリと躰を寄り添わせ歩いた。
…裕希、今日は、大目にみてあげるよ。…
下着は無い。
ハイネックの薄いタイトな白いセーターは、裸体より淫美だ。
毛皮のショートベスト。
黒いガーターと網タイツ。
黒いレザーのホットパンツ。
タイトな、ニーハイのハイヒールブーツ。
長い髪が美しい。
大きなサングラスをかけさせた。
細い首輪を着けた。
そして…
『裕希、左手を出せ。』
薬指に証をはめた。
裕希は、ペタリと座り込んでしまった。
『行くぞ。』
ベソをかいている裕希を引っ張って外に出た。
エレベーターの中で、裕希は、オレの胸に顔を擦り付けて泣いていた。
「旦那様…旦那様ぁ。」
駐車場に着いても裕希は、ピッタリと抱きつき歩く。
『ほら、お前のクルマだ。お前が運転するんだよ。』
キーを顔の前でチャラチャラと振った。
「え?これ?」
『お前の吊り上がった目と、そっくりだろ。』
「旦那様…無理かも…」
『なんだと?』
「あ…スミマセ…申し訳ありません。」
ロータス エキシージ
『前のお前のクルマも、マニュアルだっただろ。』
「あの…旦那様。
今日だけ…運転してください…ませんか?」
『いくらナンでも無理だよな。
そのつもりだったよ。』
裕希の記憶は途切れていた。
紅葉する木々を見て慌ててオレに聞いた。
「旦那様…今、今日は、何日ですか?」
『○月○日だ。金曜日だよ。』
裕希は黙り込んだ。
『どうした?』
「そんなに…怖い…です……」
買い物先で裕希は、オレにピッタリと躰を寄り添わせ歩いた。
…裕希、今日は、大目にみてあげるよ。…
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