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螺旋の記憶
【崩壊と再生】
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《始まり》
まさか、こんな部屋があるなんて。
夫である男に縛られて連れてこられた部屋。
我が家であるはずの部屋。
殺されるかもしれない…
でも、それなら、それで…
破られた服が、思い出させる忌まわしい記憶。
女として、一番恥ずかしい姿で縛られて、それを見下ろされている。
心の中で呟いた。
…コロシテクダサイ…
『裕希、お前の過去を話しなさい。』
見透かされている。
目線の高さを合わせるように座り、見つめられる。
厳しいのに、深い哀しみや、優しささえ伺える眼差し。
なぜ?
まるで、物語のように自分の過去がスラスラと口から出る。
あれほど拒絶していた強姦の過去さえ、夫の愛撫と反応してしまう。
恥辱が涙となった。
夫は、涙を許してくれなかった。
吊るされ、ムチで打たれた。
私は悪い女。
最低の女。
アナタ…私の夫…
ムチの一振り一振りの強烈な傷みが、過去の過ちを洗い流してくれる。
…アナタ、もっとムチをください。…
・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、力が入らない。
四方に手足をイッパイに広げさせられた全裸の自分が天井の鏡に写っている。
こんな道具に感じてる…
誰もいない卑猥な部屋。
戻ってきて。
アナタの手で犯して。
一人にしないで。
イキたくない。
イキたくない。
モノに犯されるなんて…
誰もいないのに…
イヤらしい声を出している自分が堪らなくイヤだ。
イヤだ………。
・・・・・・・・・・・・・・・・
《拒絶と懇願》
首輪が痛い。
たぶん、もう一週間。
薄暗い照明に見えるのは、いかがわしい部屋の様子だけ。
…この部屋は、何の為?…
首輪は南京錠で止められ、鎖はパイプベッドの周辺までしか届かない。
…私の為?誰かの為?…
…私は、ずっとここで?…
カタカタとなるエアコンの音と、小さな換気扇の音しかしない部屋で、疑問ばかりがよぎった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
恐らく、毎日。
夫は二回、訪れる。
恐らく、朝。
毛布にくるまって眠る裕希の口に、夫はイキリ立つ棒を入れてくる。
喉を突く夫のモノに吐きそうになる。
飲み干す…
一杯のお湯の入った洗面器とタオル。
一杯の水。
皿に入ったコーンフレークは床に置かれ、スプーンなど付いていない。
無言のままの夫。
まるで犬の食事を見届けて、簡易トイレの始末をして出てゆく。
恐らく夜。
『ただいま』
声を掛けられる。
スプーンや箸の無い食事をしている間、夫は、裕希という牝犬のシモの世話をする。
そして…
縛られる。
縛られながら問い掛けられる。
『今日は、どんなことがあったんだい?』
…何もありません。ただアナタを待っていただけ。
お願い。ここから出して。許してください。…
バックから、いきなり挿入される。
『なんだ。今日も濡れてない。何度言えばわかるんだ。』
皮のウチワのようなモノで、お尻を叩かれる。
叩かれながら、子宮が突かれる。
お尻の傷みを拒絶しながらも、女の愛液が湧き出るのがわかる。
なぜ?
毎日の仕置き。
それを待っている自分がいる。
…私、狂ってる。…
・・・・・・・・・・・・・・・・
《崩壊と再生》
薄暗い照明の…
夫は、この部屋を調教部屋と呼んでいた。
過去?
レイプ?
御主人様?
強迫?
意味がないことを知った。
…おはようございます、旦那様。…
朝の奉仕は、もう吐いたりしません。
…おかえりなさいませ、旦那様。…
ちゃんと濡らして、お待ちしておりました。
いっぱいご褒美をください。
…旦那様…
・・・・・・・・・・・・・・・・
記憶にない期間…
それが、数日なのか、数週間なのかさえわからない。
いつもと違う。
明るい部屋で、柔らかな感触の中で目覚めた時、我を取り戻した瞬間。
なぜ?
可笑しくてしかたがなかった。
真っ白なシーツに身をくるんだ。
ドレスみたいに。
首輪が外されていた。
…汚ない部屋…
自由となった身体で、部屋を整理する。
赤と黒と鏡の部屋。
女を責める為の異様な道具。
あれほど嫌だった、カタカタと鳴るエアコンの音さえ、清々しく聞こえたのを憶えてる。
まさか、こんな部屋があるなんて。
夫である男に縛られて連れてこられた部屋。
我が家であるはずの部屋。
殺されるかもしれない…
でも、それなら、それで…
破られた服が、思い出させる忌まわしい記憶。
女として、一番恥ずかしい姿で縛られて、それを見下ろされている。
心の中で呟いた。
…コロシテクダサイ…
『裕希、お前の過去を話しなさい。』
見透かされている。
目線の高さを合わせるように座り、見つめられる。
厳しいのに、深い哀しみや、優しささえ伺える眼差し。
なぜ?
まるで、物語のように自分の過去がスラスラと口から出る。
あれほど拒絶していた強姦の過去さえ、夫の愛撫と反応してしまう。
恥辱が涙となった。
夫は、涙を許してくれなかった。
吊るされ、ムチで打たれた。
私は悪い女。
最低の女。
アナタ…私の夫…
ムチの一振り一振りの強烈な傷みが、過去の過ちを洗い流してくれる。
…アナタ、もっとムチをください。…
・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、力が入らない。
四方に手足をイッパイに広げさせられた全裸の自分が天井の鏡に写っている。
こんな道具に感じてる…
誰もいない卑猥な部屋。
戻ってきて。
アナタの手で犯して。
一人にしないで。
イキたくない。
イキたくない。
モノに犯されるなんて…
誰もいないのに…
イヤらしい声を出している自分が堪らなくイヤだ。
イヤだ………。
・・・・・・・・・・・・・・・・
《拒絶と懇願》
首輪が痛い。
たぶん、もう一週間。
薄暗い照明に見えるのは、いかがわしい部屋の様子だけ。
…この部屋は、何の為?…
首輪は南京錠で止められ、鎖はパイプベッドの周辺までしか届かない。
…私の為?誰かの為?…
…私は、ずっとここで?…
カタカタとなるエアコンの音と、小さな換気扇の音しかしない部屋で、疑問ばかりがよぎった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
恐らく、毎日。
夫は二回、訪れる。
恐らく、朝。
毛布にくるまって眠る裕希の口に、夫はイキリ立つ棒を入れてくる。
喉を突く夫のモノに吐きそうになる。
飲み干す…
一杯のお湯の入った洗面器とタオル。
一杯の水。
皿に入ったコーンフレークは床に置かれ、スプーンなど付いていない。
無言のままの夫。
まるで犬の食事を見届けて、簡易トイレの始末をして出てゆく。
恐らく夜。
『ただいま』
声を掛けられる。
スプーンや箸の無い食事をしている間、夫は、裕希という牝犬のシモの世話をする。
そして…
縛られる。
縛られながら問い掛けられる。
『今日は、どんなことがあったんだい?』
…何もありません。ただアナタを待っていただけ。
お願い。ここから出して。許してください。…
バックから、いきなり挿入される。
『なんだ。今日も濡れてない。何度言えばわかるんだ。』
皮のウチワのようなモノで、お尻を叩かれる。
叩かれながら、子宮が突かれる。
お尻の傷みを拒絶しながらも、女の愛液が湧き出るのがわかる。
なぜ?
毎日の仕置き。
それを待っている自分がいる。
…私、狂ってる。…
・・・・・・・・・・・・・・・・
《崩壊と再生》
薄暗い照明の…
夫は、この部屋を調教部屋と呼んでいた。
過去?
レイプ?
御主人様?
強迫?
意味がないことを知った。
…おはようございます、旦那様。…
朝の奉仕は、もう吐いたりしません。
…おかえりなさいませ、旦那様。…
ちゃんと濡らして、お待ちしておりました。
いっぱいご褒美をください。
…旦那様…
・・・・・・・・・・・・・・・・
記憶にない期間…
それが、数日なのか、数週間なのかさえわからない。
いつもと違う。
明るい部屋で、柔らかな感触の中で目覚めた時、我を取り戻した瞬間。
なぜ?
可笑しくてしかたがなかった。
真っ白なシーツに身をくるんだ。
ドレスみたいに。
首輪が外されていた。
…汚ない部屋…
自由となった身体で、部屋を整理する。
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女を責める為の異様な道具。
あれほど嫌だった、カタカタと鳴るエアコンの音さえ、清々しく聞こえたのを憶えてる。
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