18 / 80
第17話〝フラップ.フリーリー〟
しおりを挟む
キラリ「へぇ、そうなんだ。それで、その弟は今どうしてるの?」
翼「それがさぁ…あいつは去年同級生の女の子を妊娠させちまって、ウチの親と大喧嘩して高校中退して家を出て行っちまったんだよ…それから俺とも連絡取ろうとしなくて今は行方不明さ…」
キラリ「そうなんだ。私もここには凄く思い出がいっぱい…初恋の人と出会ったのもここなんだ…
ここで告白されて…今度あったら付き合おうって言われたんだけど…それっきり…
私…ここの神様にね、いつも色んな報告しに来るの。嫌なことがあったり、嬉しいことがあったり…お願いしたいことがあったりしたとき…
ま、ほとんどお願いは聞いてもらえなかったけど…母ちゃんは神様はみんなのお願いを順番に聞いて回ってるから、いつかキラリの順番が来たとき必ずキラリの願い事は叶うよって…言ってくれた。だから私の順番が来たときの為にいつも同じお願いをするようにしたんだ。
だって色んなお願いしてたら、神様どれを優先して聞いたら良いのかわからなくなるじゃん?」
翼「その願い事って…何だよ?」
キラリ「……………優しくて素敵な王子様が私を迎えに来て下さいって…」
翼「そっか…叶うと良いな…その願い…」
キラリの気分はすっかり晴れて、次の日からも学校から帰るとすぐに机に向かい毎日小学校の勉強に励んでいた。そしてこの週末には小3の課程を全て修了した。
翼「キラリ!ようやく小3終わったな!」
キラリ「うん!ねぇ翼…前に最初のお願い聞いてもらえなかったから二つ聞いてもらえるんだよね?」
翼「………キラリ、その最初のお願いは…この小3の課程が全部修了した今がちょうどそのタイミングだってこの前話したんだけど…お前には理解出来て無かったってことだけど…わかってくれるかな?」
キラリ「えぇ!?それじゃ約束違うじゃん!」
翼「……………やっぱりお前にはちょっと難しい話しだったかな…」
キラリ「でもいっか…この前プチデートしてくれたからそれで許して上げる!」
翼「……………あ……ありがとう……た……助かる……」
キラリ「じゃあ最初のお願いってことで…」
翼は最初から高い要求をせがまれたらどうしようかと心配になっていた。
キラリ「よく頑張ったね!って…頭を撫で撫でして欲しい…」
お前…そのシーンは…正に…
キラリはちょっと恥ずかしそうに上目遣いにそう言った。
この時翼の心境にもある変化が生まれつつあった。
翼はこの汚れを知らないピュアなキラリの姿に、他の女にはない新鮮さを感じていた。
翼は椅子に座っているキラリの頭に軽く手を乗せて
翼「キラリ、よく頑張ったね!」
そう言って頭を撫でた。
キラリ「うん!」
キラリは無邪気に喜び、その翼の手の感触に幸せを噛みしめていた。
しかし、キラリのこの幸せな時間も長くは続かなかった。
翼はこの週末もまた用事があって出掛けると言い出したのだ。
キラリにとっては青天の霹靂…
キラリのやる気スイッチに水を差すことになる。
キラリはあまりの切なさに、レディースメンバーを呼び出して夜の街へと繰り出した。
~土曜日の夜………繁華街~
レディースメンバーA「総長どうしたんすか?」
レディースメンバーB「なんか総長がそんな浮かない顔すんの見たら笑いそうになっちゃう!」
キラリ「何でだよ!」
レディースメンバーB「だって、総長いつも能天気で何も考えて無さそうじゃん!」
レディースメンバーC「あぁ!もしかして…総長、例のイケメン彼氏にフラれちゃったぁ?」
レディースメンバーD「え!?マジで総長イケメン彼氏と付き合ってんの?」
レディースメンバーE「総長!ちょっと写真とかないんすか?」
レディースメンバーD「実はイケメン俳優を数発殴ったぐらいの顔だったりして?」
メンバー達は勝手なことを言って大爆笑している。
キラリ「お前らよ…ちょっとは私が総長ってこと自覚してくれるかな?」
レディースメンバーA「だって、総長には威厳とか全然ないし…」
レディースメンバーC「昨今、猫も杓子もイケメンイケメン言われる時代だから、本当にイケメンなのかどうかも怪しいけどねぇ…」
レディースメンバーD「そうそう!普通のオッサンじゃんって人までイケメンとか言うの見ると、お前の脳ミソ解剖してやろうか?とか思っちゃうもん!」
キラリは好き放題言うメンバーに一喝した。
キラリ「お前らうるせぇなぁ!!!ほんとは彼氏なんて居ねぇよ!!!私なんかにイケメン彼氏なんて出来るワケねぇだろうが!」
レディースメンバーA「うわっ…総長カチギレ!」
レディースメンバーE「ですよねぇ~、何なら総長…私がイケメン紹介しましょうか?」
レディースメンバーD「だからそれ、イケメンという名のオッサンじゃねぇのかって」
レディースメンバーC「イケメンって言ったら、やっぱあのインディーズバンドのヴォーカルの人!あの人ぐらいなら誰も文句は言えないってぐらいレベル高いけどねぇ~」
レディースメンバーB「あっ…それ!何だっけ?あのバンド名…」
レディースメンバーA「フラップ.フリーリー!!!」
翼「それがさぁ…あいつは去年同級生の女の子を妊娠させちまって、ウチの親と大喧嘩して高校中退して家を出て行っちまったんだよ…それから俺とも連絡取ろうとしなくて今は行方不明さ…」
キラリ「そうなんだ。私もここには凄く思い出がいっぱい…初恋の人と出会ったのもここなんだ…
ここで告白されて…今度あったら付き合おうって言われたんだけど…それっきり…
私…ここの神様にね、いつも色んな報告しに来るの。嫌なことがあったり、嬉しいことがあったり…お願いしたいことがあったりしたとき…
ま、ほとんどお願いは聞いてもらえなかったけど…母ちゃんは神様はみんなのお願いを順番に聞いて回ってるから、いつかキラリの順番が来たとき必ずキラリの願い事は叶うよって…言ってくれた。だから私の順番が来たときの為にいつも同じお願いをするようにしたんだ。
だって色んなお願いしてたら、神様どれを優先して聞いたら良いのかわからなくなるじゃん?」
翼「その願い事って…何だよ?」
キラリ「……………優しくて素敵な王子様が私を迎えに来て下さいって…」
翼「そっか…叶うと良いな…その願い…」
キラリの気分はすっかり晴れて、次の日からも学校から帰るとすぐに机に向かい毎日小学校の勉強に励んでいた。そしてこの週末には小3の課程を全て修了した。
翼「キラリ!ようやく小3終わったな!」
キラリ「うん!ねぇ翼…前に最初のお願い聞いてもらえなかったから二つ聞いてもらえるんだよね?」
翼「………キラリ、その最初のお願いは…この小3の課程が全部修了した今がちょうどそのタイミングだってこの前話したんだけど…お前には理解出来て無かったってことだけど…わかってくれるかな?」
キラリ「えぇ!?それじゃ約束違うじゃん!」
翼「……………やっぱりお前にはちょっと難しい話しだったかな…」
キラリ「でもいっか…この前プチデートしてくれたからそれで許して上げる!」
翼「……………あ……ありがとう……た……助かる……」
キラリ「じゃあ最初のお願いってことで…」
翼は最初から高い要求をせがまれたらどうしようかと心配になっていた。
キラリ「よく頑張ったね!って…頭を撫で撫でして欲しい…」
お前…そのシーンは…正に…
キラリはちょっと恥ずかしそうに上目遣いにそう言った。
この時翼の心境にもある変化が生まれつつあった。
翼はこの汚れを知らないピュアなキラリの姿に、他の女にはない新鮮さを感じていた。
翼は椅子に座っているキラリの頭に軽く手を乗せて
翼「キラリ、よく頑張ったね!」
そう言って頭を撫でた。
キラリ「うん!」
キラリは無邪気に喜び、その翼の手の感触に幸せを噛みしめていた。
しかし、キラリのこの幸せな時間も長くは続かなかった。
翼はこの週末もまた用事があって出掛けると言い出したのだ。
キラリにとっては青天の霹靂…
キラリのやる気スイッチに水を差すことになる。
キラリはあまりの切なさに、レディースメンバーを呼び出して夜の街へと繰り出した。
~土曜日の夜………繁華街~
レディースメンバーA「総長どうしたんすか?」
レディースメンバーB「なんか総長がそんな浮かない顔すんの見たら笑いそうになっちゃう!」
キラリ「何でだよ!」
レディースメンバーB「だって、総長いつも能天気で何も考えて無さそうじゃん!」
レディースメンバーC「あぁ!もしかして…総長、例のイケメン彼氏にフラれちゃったぁ?」
レディースメンバーD「え!?マジで総長イケメン彼氏と付き合ってんの?」
レディースメンバーE「総長!ちょっと写真とかないんすか?」
レディースメンバーD「実はイケメン俳優を数発殴ったぐらいの顔だったりして?」
メンバー達は勝手なことを言って大爆笑している。
キラリ「お前らよ…ちょっとは私が総長ってこと自覚してくれるかな?」
レディースメンバーA「だって、総長には威厳とか全然ないし…」
レディースメンバーC「昨今、猫も杓子もイケメンイケメン言われる時代だから、本当にイケメンなのかどうかも怪しいけどねぇ…」
レディースメンバーD「そうそう!普通のオッサンじゃんって人までイケメンとか言うの見ると、お前の脳ミソ解剖してやろうか?とか思っちゃうもん!」
キラリは好き放題言うメンバーに一喝した。
キラリ「お前らうるせぇなぁ!!!ほんとは彼氏なんて居ねぇよ!!!私なんかにイケメン彼氏なんて出来るワケねぇだろうが!」
レディースメンバーA「うわっ…総長カチギレ!」
レディースメンバーE「ですよねぇ~、何なら総長…私がイケメン紹介しましょうか?」
レディースメンバーD「だからそれ、イケメンという名のオッサンじゃねぇのかって」
レディースメンバーC「イケメンって言ったら、やっぱあのインディーズバンドのヴォーカルの人!あの人ぐらいなら誰も文句は言えないってぐらいレベル高いけどねぇ~」
レディースメンバーB「あっ…それ!何だっけ?あのバンド名…」
レディースメンバーA「フラップ.フリーリー!!!」
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
エモパレ ―感情が見えるぽっちゃりな私が、オジさま副局長を無自覚なまま搦め捕るまで―
久乃亜
恋愛
前世の記憶を持つぽっちゃり看板娘ハルネは、
人の「感情の色」が視える魔眼『エモパレ』と、持ち前の経営手腕で、実家の香房を切り盛りしていた。
そんなある日、とある事件から、
オジさま――第二調査局副局長、通称「鬼のヴァルグレイ」に命を救われ、
ハルネの理想のオジさま像に、一瞬で恋に落ちる。
けれど、彼がハルネに告げたのは、愛の言葉ではなく
――理不尽な『営業停止』の通告だった!?
納得いかないハルネは、自らの足と異能で犯人を追い詰めることを決意する。
冷徹で無表情な彼だが、なぜかハルネに同行し、過保護なまでに手伝ってくれて……?
「人生2週目」のポジティブぽっちゃり娘と、不器用な冷徹最強騎士が織りなす、
お仕事×捜査×じれじれの初恋溺愛ファンタジー!
※ 第1部(1~3章)完結済み。 毎日投稿中
課長のケーキは甘い包囲網
花里 美佐
恋愛
田崎すみれ 二十二歳 料亭の娘だが、自分は料理が全くできない負い目がある。
えくぼの見える笑顔が可愛い、ケーキが大好きな女子。
×
沢島 誠司 三十三歳 洋菓子メーカー人事総務課長。笑わない鬼課長だった。
実は四年前まで商品開発担当パティシエだった。
大好きな洋菓子メーカーに就職したすみれ。
面接官だった彼が上司となった。
しかも、彼は面接に来る前からすみれを知っていた。
彼女のいつも買うケーキは、彼にとって重要な意味を持っていたからだ。
心に傷を持つヒーローとコンプレックス持ちのヒロインの恋(。・ω・。)ノ♡
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
年下男子に追いかけられて極甘求婚されています
あさの紅茶
恋愛
◆結婚破棄され憂さ晴らしのために京都一人旅へ出かけた大野なぎさ(25)
「どいつもこいつもイチャイチャしやがって!ムカつくわー!お前ら全員幸せになりやがれ!」
◆年下幼なじみで今は京都の大学にいる富田潤(20)
「京都案内しようか?今どこ?」
再会した幼なじみである潤は実は子どもの頃からなぎさのことが好きで、このチャンスを逃すまいと猛アプローチをかける。
「俺はもう子供じゃない。俺についてきて、なぎ」
「そんなこと言って、後悔しても知らないよ?」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一条さん結婚したんですか⁉︎
あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎
嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡
((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜
⭐︎本編は完結しております⭐︎
⭐︎番外編更新中⭐︎
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる