親子ほど歳の離れた異性に恋に落ちたことはありますか?

CPM

文字の大きさ
12 / 32

第12話

しおりを挟む
翌日の朝、僕は自分の布団で目が覚め、昨日の朋美さんの最後の行動を思い返してみる。朋美さんは、ツンデレなのか?それとももっと複雑な思いがあるのか?僕は朋美さんの気持ちがよくわからなくなっている。淋しいって言ってみたり、もう行ってって言ってみたり…僕を求めてくれているのか、そうでもないのか、若い僕にはそれを理解するのは難しい…僕を求めてくれているのなら、もっと積極的にその感情を前に出して欲しいのに…それじゃなきゃわからないよ…僕は強く朋美さんを求めているし、僕なりに自分の気持ちを全面に出しているつもりなのに…これが大人とまだ大人になりきれない若さとの差なのか?やっぱり僕は歳上の人とお付き合いをするには、背伸びをし過ぎているのだろうか…恋ってこんなにも切ないものなんだろうか…僕は胸がキューンと締め付けられるような虚しさにため息が漏れる。今日は休みだから、ほんとは今だって朋美さんに会いに行きたい。朋美さんに触れたいし、甘えたい…出来る限り朋美さんと一緒に居たい…そういう包容力を歳上の朋美さんに求めているのに…朋美さんの方はそこまで僕を求めていない気がする。合わないのかなぁ…この歳の差は…僕は大人の恋愛なんてまだわからないよ…やっぱり無理があるのかなぁ…自信を無くして後ろ向きな考えばかりが頭の中をグルグルと回っている。僕の中では、明日休みでしたって言ったら、じゃあもっとゆっくりしてって言ってくれるのを期待していたのに…そう言えばまた番号交換するの忘れちゃったな…会いに行きたいな…今すぐ朋美さんに会いたい…でも、あんまりガツガツ行くのも迷惑かなぁ…せめて電話で声だけでも聞けたらこの淋しさはもう少し紛れるのに…朋美さんは今頃何をしてるのかなぁ…そんなことを考えているうち、空腹感に気付き何か朝食の調達に出掛けようと思い、服を着替えて用意が終わり玄関を開けた瞬間、目の前に朋美さんが立っていた。僕は驚き思わず声を出して後ろに下がったが、朋美さんも驚いたようで、同じく声を上げて飛び上がっていた。お互いがお互いの反応に思わず吹き出してしまった。

「朋美さん、ビックリしましたよ!僕も朋美さんに会いたいなぁって思ってたところで、ちょっとお腹空いたから何か朝食の調達にと思って出るところでした」

「ちょうど良かった。パンとかいろいろ買ってきたところなの。和ちゃんお腹空いてると思って」

「朋美さん…ありがとうございます。さすがというか、やっぱり朋美さんは最高です!さぁ上がって下さい」

今度は朋美も遠慮することなく和也の部屋に入ってきた。さっきまで朋美さんの気持ちがわからないとブーたれていた自分がげんきんなものだと、自分自身に失笑する。

「和ちゃん綺麗に片付いてるわねぇ~」

「どうぞ座って下さい」

小さな折り畳みのテーブルの前に二人並んで座り二人がテーブルに拡げたパン等を食べ始めた。わずかに触れるお互いの膝の感覚でさえ僕は幸せな気分になれた。しかし、肝心の番号交換の話しはなかなか切り出せず、他愛ない会話をしながらドキドキしてタイミングをうかがう。一旦会話が止まり、話を切りだそうとしたとき、朋美さんがふと僕の方へ振り向いて目が合った。朋美さんが、ん?と頭をかしげてどうしたのと言わんばかりの顔をするので、切りだそうとすると

「和ちゃん、昨日はありがとう…」

そう言ってうつむいて黙ってしまった。タイミングを逃した僕は、チラチラと朋美さんの顔を覗きながら必死に番号交換の話を切りだそうと試みる。朋美さん…朋美さんはいったい今何を考えてるんだろう?勇気を出して言葉を切り出した瞬間…

「あの!」

「和ちゃん!」

二人の言葉がかぶってしまった。僕はまたもやチャンスが潰れて焦る。

「朋美さんどうぞ…」

「いいの…和ちゃんからどうぞ…」

「いえ、僕の方はそんな大した話じゃないんで朋美さんから…」

朋美さんは少しためらってから

「あのね、昨日…番号交換しようって言って…そのままになってたから…」

来たぁー!まさかの朋美さんの方からその話を切り出してくれるとは!

「僕も今その話をしようと思って…正直…不安でした…と言うより…朋美さんのことがよくわからなくなっていて…」

僕は正直な気持ちを朋美さんにぶつけてみた。すると朋美さんが驚いた表情で僕を見つめた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!

タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。 姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。 しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──? 全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】

iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。 小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

【完結】公爵家の秘密の愛娘 

ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。 過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。 そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。 「パパ……私はあなたの娘です」 名乗り出るアンジェラ。 ◇ アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。 この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。 初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。 母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞  🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞 🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇‍♀️

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...