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本編
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結論から言いますけどね、この世界の本、読めませんでした。
「翻訳の効果、発声だけだったっぽいね」
「うあ~っ!無念すぎる……っ!!こんな……こんなに未公開設定資料があるのに……!?」
勉強すればちょっとは読み解けるかもしれないんだけど、文字から勉強してこの書庫の大量の本を読もうと思ったら何年かかるやらだ。文法は日本語に近いらしいのは、まだマシだったかもしれない。
「魔法の本とかめちゃくちゃ気になるのに~っ!」
「あんまり所蔵してないけどね。ユーノヴェルト家、あんまり魔術の才能があるタイプの血筋じゃないし」
「兄貴の本が何冊かあるぐらいだっけ」
「えっ本出してんの!?」
「ここからここまでユリウスさんの本だよ」
ほとんど本棚の一段ユリウスの本なんですけど、それは………すごいを通り越してエグい……。著者名らしきところの文字の形が確かに一緒のものなので、これがユリウス、を表す文字なんだろう。
「な……名前ぐらい読めるようになっとこうかな……」
「まあ、それぐらいは覚えておいたほうがいいかもね。僕の名前はこんな感じ」
「ん、オレも書いとくか」
サラサラ、とお坊ちゃんたちがメモ紙に名前書いて渡してくる。三パーツに分かれてるから長さとかで大体判別出来る。
「おお……」
「ついでに兄上」
アーウィンが気軽に書き足してくる。ゲーム内でクロードからアーウィンに宛てた遺書出てきたのもあって、ちょっとアツいなこのシチュ。返信書いてるみたいで。
「ユウは?」
「え?」
「ユウのとこの文字だとどう書く?」
「あー……っと」
迷うな。漢字とカタカナとひらがな、どれで書くといいんだろ。でも呼び方が割とカタカナ呼びっぽいからな。
迷って、俺は羽ペンを受け取って漢字とカタカナで名前を書いた。
「俺のとこだと、意味込みの文字と、音だけを表す文字があって、基本的には意味込みの文字……漢字で名前書くことが多いかな」
こっち、と指で指すと、アーウィンもルドガーも身を寄せて見てくれる。少し恥ずかしいけど、勉強熱心なんだろうな、この二人。
「意味的には、名前の『名』、物を取るの『取』、で夕方の『夕』で名取夕」
「へえ、面白いな。他の国では文字自体に意味込める国もあるけど、この辺りだと基本的に文字は音だけを表してるから」
「夕方のこと『ユウ』って言うんだ~」
感想が真面目すぎる。お坊ちゃんたちめ。
照れる。
多分本当は夕方も全然違う音で話してるんだろうな。翻訳に助けられてるけど、こういう細かいところが読み取りにくいのは歯がゆいところだ。
「うーん、だとすると、こっち風に名前書くとしたらこうかな……」
「音重視だとそっちで、意味重視だとこっちじゃないか?」
「なんかめちゃくちゃ文化的なお遊びが始まっている?」
アーウィンとルドガーがああでもないこうでもないといくつもの文字を書いては消している。
「音的にはこっちのユウ・ナトリでいいと思うんだけど、意味的にはトゥーリエル・セプティエントでもいいと思う」
「なんかめちゃくちゃノーブルな名前になってる」
「トゥーリエルはちょっと古いだろ、言い回しが」
「伝統的って言ってよ。偽名的には結構いい感じじゃない?」
「まあ、偽名的にはアリだな」
「え、もしかしてユウってあんまない感じの名前……?」
偽名を考えるほどの……?
「いや、ユウは普通かな。ナトリは聞いたことないから、遠くから来た旅人かな、とは思うよ」
「……ぎ、偽名名乗った方がいい……?」
「いや、ユーノヴェルト辺境伯領にいる間はいいだろ、俺かアーウィンと一緒でユウだけ名乗れば十分わかるし」
「そ、そっか」
異世界文化ギャップ、名前は確かにデカい……!なんか使い勝手のいい名前っぽくて助かった!
「ユウのところの文字で僕とルドガーの名前書いてみてよ。気になる」
「えーっと、音の文字の方だけになるけどいい?」
「うん」
これ……クールジャパン案件なのか?もしかして?日本語に魅せられている?まあまんざらでもないけど……無職からちょっと脱出出来た気分になれるし……。
「おお……」
「こんな感じ。あんまり字の上手い方じゃないからごめんな」
「いいよ。ありがとう。ユウにこっちの言葉教えるから、ユウはそっちの言葉とか教えてくれる?両方使えた方が何かと便利だし」
「だな」
「う、うん……」
そうやってまたオタクに優しい学級委員になる~!平和時空アーウィン、モテそうすぎる。こわい、惚れそうで。
「字は字で教え合うでいいんだけど、そういや本も音読すれば読めるんじゃないか?」
「あっ!!その手が!!」
「確かに。そしたらルドガー、音読は任せていい?」
「おう。やることあるだろ次期領主」
何もわからないけど忙しそうなことだけはわかる。クロードも朝ご飯食べて直ぐに出かけて行ったもんなぁ……。
「まあね。というわけで僕、ちょこちょこ用事あるから、その間にルドガーに音読してもらう感じでどう?」
「それでお願いします………ありがと………ありがと……」
「別にそこまで感謝することじゃないって。クロードさんもアーウィンもいないと、オレも暇だし。いつもだったら剣の稽古とかしてるけど……さすがに剣の稽古に付き合えとか言われても困るだろ、ユウも」
「困ります」
「あはは」
アーウィンのそれはなんの笑い?見るからにへなちょこなのバレている?
「ルドガー、こう見えてかなりインテリなので頼っていいから。怖いよ、博識」
「脅すな。盛るな。普通だから、ラドウィン家では」
「ぐう……っ!出た、ルドガーの謙遜……っ!!」
俺知ってる、マジで謙遜だってことを……!!
『ラドウィン家では』が、もうそれラスボス手前の村みたいな概念じゃん!
「またゲームの話してる。じゃあさっそくだけど、ちょっと行ってくるね」
「急に!?」
早い早い展開が早い。
「あー、今日先生来るんだっけか。軽くユウも顔見せしとくか。怪我はともかく、病気とかになったら先生の世話になるだろ」
「あの~先生って、お医者さんの話をしている?」
「うん」
病気はパッと治せない世界観なのは知ってます、うん。
「ちゅ……注射こわ~い……」
「そんな挨拶代わりに注射はしないって」
ウッ。やっぱあるんだ、注射。
文明が中世と近世と現代でめちゃくちゃ入り混じってる!!助かるけども!!
「翻訳の効果、発声だけだったっぽいね」
「うあ~っ!無念すぎる……っ!!こんな……こんなに未公開設定資料があるのに……!?」
勉強すればちょっとは読み解けるかもしれないんだけど、文字から勉強してこの書庫の大量の本を読もうと思ったら何年かかるやらだ。文法は日本語に近いらしいのは、まだマシだったかもしれない。
「魔法の本とかめちゃくちゃ気になるのに~っ!」
「あんまり所蔵してないけどね。ユーノヴェルト家、あんまり魔術の才能があるタイプの血筋じゃないし」
「兄貴の本が何冊かあるぐらいだっけ」
「えっ本出してんの!?」
「ここからここまでユリウスさんの本だよ」
ほとんど本棚の一段ユリウスの本なんですけど、それは………すごいを通り越してエグい……。著者名らしきところの文字の形が確かに一緒のものなので、これがユリウス、を表す文字なんだろう。
「な……名前ぐらい読めるようになっとこうかな……」
「まあ、それぐらいは覚えておいたほうがいいかもね。僕の名前はこんな感じ」
「ん、オレも書いとくか」
サラサラ、とお坊ちゃんたちがメモ紙に名前書いて渡してくる。三パーツに分かれてるから長さとかで大体判別出来る。
「おお……」
「ついでに兄上」
アーウィンが気軽に書き足してくる。ゲーム内でクロードからアーウィンに宛てた遺書出てきたのもあって、ちょっとアツいなこのシチュ。返信書いてるみたいで。
「ユウは?」
「え?」
「ユウのとこの文字だとどう書く?」
「あー……っと」
迷うな。漢字とカタカナとひらがな、どれで書くといいんだろ。でも呼び方が割とカタカナ呼びっぽいからな。
迷って、俺は羽ペンを受け取って漢字とカタカナで名前を書いた。
「俺のとこだと、意味込みの文字と、音だけを表す文字があって、基本的には意味込みの文字……漢字で名前書くことが多いかな」
こっち、と指で指すと、アーウィンもルドガーも身を寄せて見てくれる。少し恥ずかしいけど、勉強熱心なんだろうな、この二人。
「意味的には、名前の『名』、物を取るの『取』、で夕方の『夕』で名取夕」
「へえ、面白いな。他の国では文字自体に意味込める国もあるけど、この辺りだと基本的に文字は音だけを表してるから」
「夕方のこと『ユウ』って言うんだ~」
感想が真面目すぎる。お坊ちゃんたちめ。
照れる。
多分本当は夕方も全然違う音で話してるんだろうな。翻訳に助けられてるけど、こういう細かいところが読み取りにくいのは歯がゆいところだ。
「うーん、だとすると、こっち風に名前書くとしたらこうかな……」
「音重視だとそっちで、意味重視だとこっちじゃないか?」
「なんかめちゃくちゃ文化的なお遊びが始まっている?」
アーウィンとルドガーがああでもないこうでもないといくつもの文字を書いては消している。
「音的にはこっちのユウ・ナトリでいいと思うんだけど、意味的にはトゥーリエル・セプティエントでもいいと思う」
「なんかめちゃくちゃノーブルな名前になってる」
「トゥーリエルはちょっと古いだろ、言い回しが」
「伝統的って言ってよ。偽名的には結構いい感じじゃない?」
「まあ、偽名的にはアリだな」
「え、もしかしてユウってあんまない感じの名前……?」
偽名を考えるほどの……?
「いや、ユウは普通かな。ナトリは聞いたことないから、遠くから来た旅人かな、とは思うよ」
「……ぎ、偽名名乗った方がいい……?」
「いや、ユーノヴェルト辺境伯領にいる間はいいだろ、俺かアーウィンと一緒でユウだけ名乗れば十分わかるし」
「そ、そっか」
異世界文化ギャップ、名前は確かにデカい……!なんか使い勝手のいい名前っぽくて助かった!
「ユウのところの文字で僕とルドガーの名前書いてみてよ。気になる」
「えーっと、音の文字の方だけになるけどいい?」
「うん」
これ……クールジャパン案件なのか?もしかして?日本語に魅せられている?まあまんざらでもないけど……無職からちょっと脱出出来た気分になれるし……。
「おお……」
「こんな感じ。あんまり字の上手い方じゃないからごめんな」
「いいよ。ありがとう。ユウにこっちの言葉教えるから、ユウはそっちの言葉とか教えてくれる?両方使えた方が何かと便利だし」
「だな」
「う、うん……」
そうやってまたオタクに優しい学級委員になる~!平和時空アーウィン、モテそうすぎる。こわい、惚れそうで。
「字は字で教え合うでいいんだけど、そういや本も音読すれば読めるんじゃないか?」
「あっ!!その手が!!」
「確かに。そしたらルドガー、音読は任せていい?」
「おう。やることあるだろ次期領主」
何もわからないけど忙しそうなことだけはわかる。クロードも朝ご飯食べて直ぐに出かけて行ったもんなぁ……。
「まあね。というわけで僕、ちょこちょこ用事あるから、その間にルドガーに音読してもらう感じでどう?」
「それでお願いします………ありがと………ありがと……」
「別にそこまで感謝することじゃないって。クロードさんもアーウィンもいないと、オレも暇だし。いつもだったら剣の稽古とかしてるけど……さすがに剣の稽古に付き合えとか言われても困るだろ、ユウも」
「困ります」
「あはは」
アーウィンのそれはなんの笑い?見るからにへなちょこなのバレている?
「ルドガー、こう見えてかなりインテリなので頼っていいから。怖いよ、博識」
「脅すな。盛るな。普通だから、ラドウィン家では」
「ぐう……っ!出た、ルドガーの謙遜……っ!!」
俺知ってる、マジで謙遜だってことを……!!
『ラドウィン家では』が、もうそれラスボス手前の村みたいな概念じゃん!
「またゲームの話してる。じゃあさっそくだけど、ちょっと行ってくるね」
「急に!?」
早い早い展開が早い。
「あー、今日先生来るんだっけか。軽くユウも顔見せしとくか。怪我はともかく、病気とかになったら先生の世話になるだろ」
「あの~先生って、お医者さんの話をしている?」
「うん」
病気はパッと治せない世界観なのは知ってます、うん。
「ちゅ……注射こわ~い……」
「そんな挨拶代わりに注射はしないって」
ウッ。やっぱあるんだ、注射。
文明が中世と近世と現代でめちゃくちゃ入り混じってる!!助かるけども!!
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