地下迷宮(ダンジョン)を冒険するのは楽しいものだと決まっている

CROWN

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  僕らのギルドはオラクリアの東に存在する小さな街にある。

  ギルドへと帰還し玄関を開けると、そこには美少女かいた。まあそんなはずも無く、ギルドに帰っても誰もいない。僕達のギルドはギルドと言ってもたった三人の小規模ギルドだ。

  見た目は少し小汚いが、中は意外と綺麗で、リビングと部屋が一つある。もちろんこの部屋はリズの就寝用だ。

  リビングの中央で陣取っているソファーは、夜になるとソーマのベットになる。リビングには他にも必要不可欠な物はきちんと揃っている。

「とりあえずステイタスを更新しよう」

  と、僕が言うと行く手を阻むかのようにソーマが前に出てきた。

「俺が先だ」

「いや、僕が先だっただろ」

  僕とソーマははくだらない事で言い合いになった。

「お先に失礼するわね」

  僕とソーマが争ってる間にリザが機会に入って行った。

  この機会はCMと言うステイタスを更新するためのものらしい。冒険で手に入れた経験値を数値化し、現時点のステイタスを教えてくれるのだ。

  数分経過した頃、機会から一枚の用紙が出てきた。それにはリザのステイタスが記されてあった。

  ランクE→E
  力:28(H)→30(H)  耐久力:85(H)→85(H)  敏捷性:100(H)→108(H)  魔力:202(G)→230(H)  知力:198(G)→201(G)
  アベレージ:122→130
〈魔法〉
  ・ヒール  ・ボルト
〈固有スキル〉
  ・

  ステイタスには力、耐久力、敏捷性、魔力、知力の五項目がある。SSからS、A、B、C、D、E、F、G、Hというように各項目は十段階で分けられる。0~199はH、200~399はGと言う風になっている。上限値はたぶん無いであろう。

  ランクはアベレージによって決まる。S~Eまでの六段階しかないが、数値によっての分け方は先程のと同じである。

  魔法と呼ばれるものは、呪文を詠唱することによって発動機でき、威力や唱えることの出来る回数は魔力に比例している。

  固有スキルを持つ者は希にしかいないと言われている。このスキルはその者にしかないオリジナルらしく、他者と被ることはないのだ。

  まあ、ようするに、ランクが高ければ高いほど強いということだ。
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