異世界に召喚されたけど゛創造゛で無双します

1章

達成報告です

「ただいま戻りましたー」

ホーンラビットの狩猟を終えたイッセイは
ギルドで報告をしようとしていた

「お疲れ様です。もっとかかるかと思っていたのですが…」
「き、鍛えてますから…はは…」

ホントはもっとかかるもんなのか…
確かにすばしこかったもんなぁ…

「では依頼達成確認をします。対象をここに。」
「はい。」

受付の専用カウンターの上に倒したホーンラビットを載せていく

「…3匹丁度ですね。ですがこの傷は…1匹は切られた跡、2匹は何かが刺さった跡があるのですが一体どんな武器を？」
「は、初めてだったからか武器を壊してしまって…」
「武器は？」
「あ、アイアンソードです…壊れて破片が2匹に刺さって…」
「ふむ…」

受付嬢がホーンラビットを見つめながら黙り込む
く、苦しいか？

「…まあ、初めてならそういうこともあるでしょう。ではこちらが報酬の銅貨30枚です。登録については明日行いますので。」
「わ、わかりました。」

深く追求されずにホッとする
ナビちゃんが『かけだしなのにあんな武器を持っていてはトラブルを招くだけです。武器はまた創れますから今すぐ消して下さい。いいですね？』なんて圧をかけられながら言われ、人生初の俺の剣とお別れしてきたのだ
これでバレてしまっては俺と剣が報われない
まあこれで生活の基盤は作れたし、良しとしますかね

そんなことを考えながらイッセイがギルドを出ていく
ホッとしているような悲しいようなそんな気持ちのイッセイにはギルドの奥からの視線に気づくことは無かった