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1章

ナビちゃんからの注意点

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「ありがとうございました。」
「いやなに、礼には及ばんよ。」

あの軽い揉め事から少ししてギルドから人が半分ほどいなくなった

「もし…もしもの話だが…君が依頼に失敗したら色々とやってもらうからそのつもりで頼むぞ。」
「あ、ハイ…」

揉め事を解決してもらった身としてはハイと答えるしかなかった

ギルドを後にし、森へと向かおうとするイッセイをナビちゃんは止めた

「なんだよナビちゃん。」
『いえ、これから本格的な戦闘なので゛創造゛の注意点を説明しておこうかと。』
「注意点?そんなのあるのか?」

正直、イメージさえ掴めてしまえば楽勝だと思っていたんだけどな


『ええ。゛創造゛を使った際体から何か抜けるような感覚がありませんでしたか?』
「ああ。最初は特に感じたな。最近はそこまで感じないけど。」
『゛創造゛には魔力を要します。創造するもののスケールなどに応じ魔力の消費量も増減するのです。なのでポンポン作っていて魔力がそこを尽きればジ・エンドというわけです。』
「なるほどな。」

体から何か抜けるような感覚があるとは思っていたが…そういうことだとは…

『最近あまり感じなくなったのはその武器を呼ぶのに少しは慣れた、自分で創造した物を見たことでよりイメージが掴めやすくなったということでしょう。どちらにせよ、ポンポン創るのは厳禁ですよ。』
「はいはい、肝に銘じて起きますよっと。」
『本当ですか?…では行きましょうか。』

ナビちゃんが多少不安を抱えながらもイッセイは森へと向かっていった
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