ゼロから始めたいテンプレ生活

suke

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3章

楽しいピクニック

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食事中に人生初の決闘の申し込みをされてから1時間ほどたった
今俺はギルド前で先程のカップルと待ち合わせをしていた

「けっとう~!」

ひとつの大きな荷物を抱えて

「…なぁ、俺これから魔物狩りに行かなきゃいけないんだよ。」
「先に決闘すればいいじゃない!」
「もう集合時間なんですよ!」
「うるさい!決闘よ!」

ああもうピーチクパーチクうるさち女の子だこと
アリナはこんなんだが顔立ちもかなり整っていてギルドでもかなり人気があるようだ
それ故にまわりからの視線が痛い


「仲がいいですね…ふふ」
「あ…」

タイミング悪くカップルが到着した

「すみません…行きましょう」

そう切り出すが

「けっとうー!」

離してくれない

「だぁもう!依頼行ったあとだ!その後しかやってやらん!」
「な!?」
「その後しかやんないからな!」
「むぅ…」

アリナが顔をタコみたいに膨らます
めんどくさいことは勘弁だ

「…わかったか?なら依頼に行くから…」
「私も行くわ!」
「は?」

この子は今なんと?

「だ・か・ら!私も行くわ!そっちの方が速く終わるでしょ?」
「いやでも…この依頼は推奨Cランクで…」
「私、Cランクだから!」

あ、見かけによらないタイプかこいつ

「でもこの依頼は俺が受けたわけじゃなく…」

アリナがバッソを見る

「いいわよね?Cランクだし文句はないでしょ?」

まさかこんなお転婆をパーティに加えるバッソさんじゃあ

「…いいでしょう。アリナさん、お願いしますね。」
「よし!」

まじすかぁ…

「さあ!さっさと倒して決闘やるわよ!」
「まじかよ…」

こうして俺たちおてんば娘を含めた四人パーティはドナンの集落とは別方向の森へと向かった



森の道を進んでいるとゼリー状の生き物が3匹出てくる


「スライムです!」


おお!これが人生初スライムか!
まぁ概ね想像通りだけど色は緑なのね


俺が考えているうちにバッソは火の剣のようなものを作り出していた


「『ファイアソード』!」

バッソが火の剣でスライムを真っ二つに切っていく
スライムは1つに戻ろうとするが切断面が燃え始める

「『ウィンド』!」

ドルが魔法を使い、スライムについている火を強くする

たちまちスライムたちは焼かれ、息絶えた

「ふぅー…私達でもこれぐらいは出来るんですよ!」
「もしかしたら俺いらなかったかも…」
「この後お願いしますよ!」


そう楽しく会話をしながら進む
しばらくして喉もそこそこ乾いてきた頃

「そろそろ休憩にしますか」

バッソがそう言ったので一時休憩を取ることにした
大自然の中でピックニックしてるみたいだ


「サンドイッチもありますからどうぞ!」
「ありがとうございます。」
「いただきます!」


アリナはバクバクと食べ始める

アリナは容赦なく食うな…

こちらの世界も似たような食べ物もあるみたいで安心した
知らない食べ物ばかりだったらどうしようかと…
ありがたくいただこう
俺も手を伸ばしサンドイッチを取る


うん、うま…




俺は異変に気づきサンドイッチを投げ飛ばす


…なんだ?…体が…


体の自由が効かない


アリナ方を見る
アリナも動けないようだ

いったい…

バッソ達の方を見る

すると昼の時の大人しい優しそうなイメージとはかけ離れた気持ち悪いくらいの笑みを浮かべていた


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