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15◆ハーメルン視点

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「パンケーキ美味しい!」

「それは良かったです」

先ほど完成したジャムを、早速昼食にパンケーキに使いました。

ヤマトの夢中で食べる姿に、犬の尻尾がパタパタしている幻覚がみえるような気がします。

「ねぇねぇ、ハーメルンさん!」

「どうしましたか?」

「えへへ、はい、あーん!」

ヤマトは私に、パンケーキを食べさせようとあーん!をしてくれています。

私の分ならありはしますが、ヤマトと間接キスができるなら私も犬の尻尾をパタパタ振って食べますよ!(ただし、尻尾は幻覚)

「美味しい?」

「………ご褒美です。美味しい」

ああ……ヤマトのあーん!&間接キスは、極上の悦びを私に与えました。

嬉しすぎて溶けそうです。

「私……溶けちゃいます」

うっとりしている私に、ヤマトは驚き……。

「え!?ハーメルンさんって溶けるの!?」

アワアワと慌てるヤマトがあまりに可愛いので、ついクスクスと笑ってしまいましたよ。

「溶けるは比喩ですよ。溶けないので安心してください!」

「(ホッ!)………良かった」

私のヤマトが可愛いので、私の理性が必死に仕事を頑張っています。

頑張ってください………私の息子!!

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