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10◆クラッシュ視点
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大切なたった一人のご主人様。
ご主人様には、暖かい家族がいて、俺もその家族にしてくれた………俺の最愛のご主人様。
たとえ、生きる時間が違っていても、貴方だけを俺は愛していました。
たとえ、貴方の家族でも、俺は貴方以外には尻尾を振らないほどに。
貴方を守るのは、俺の幸せだった。
けれど………。
ご主人様………ごめんなさい。
俺のせいで………。
俺が貴方の命を奪ってしまったんだ。
ごめんなさい………。
許されたくはない。
けれど………償いたい。
貴方に………償いたい。
また………貴方に会いたい。
どうか神様………もしも神様がいるのなら、どうか………ご主人様にまた出会わせてください。
俺の最愛のご主人様に、償いたい。
もう二度と、ご主人様の命を危険に晒さない。
愛している………ずっと愛しています。
会いたい……会いたい……会いたい。
ご主人様のいない世界で、生きることを止めた俺の身体は日に日に弱っていった。
死んだら………会えるのだろうか?
そんな風に考えたが、自ら自傷行為なんかはしない。
ご主人様が愛してくれたこの身体を、傷物にはできないから。
ああ……でも……。
ご主人様………ごめんなさい。
もう俺は、お迎えの近い身体のようだ。
ご主人様………会いたい。
気づけば、俺の下に謎の光が現れ、そして俺の意識は途切れた。
ご主人様には、暖かい家族がいて、俺もその家族にしてくれた………俺の最愛のご主人様。
たとえ、生きる時間が違っていても、貴方だけを俺は愛していました。
たとえ、貴方の家族でも、俺は貴方以外には尻尾を振らないほどに。
貴方を守るのは、俺の幸せだった。
けれど………。
ご主人様………ごめんなさい。
俺のせいで………。
俺が貴方の命を奪ってしまったんだ。
ごめんなさい………。
許されたくはない。
けれど………償いたい。
貴方に………償いたい。
また………貴方に会いたい。
どうか神様………もしも神様がいるのなら、どうか………ご主人様にまた出会わせてください。
俺の最愛のご主人様に、償いたい。
もう二度と、ご主人様の命を危険に晒さない。
愛している………ずっと愛しています。
会いたい……会いたい……会いたい。
ご主人様のいない世界で、生きることを止めた俺の身体は日に日に弱っていった。
死んだら………会えるのだろうか?
そんな風に考えたが、自ら自傷行為なんかはしない。
ご主人様が愛してくれたこの身体を、傷物にはできないから。
ああ……でも……。
ご主人様………ごめんなさい。
もう俺は、お迎えの近い身体のようだ。
ご主人様………会いたい。
気づけば、俺の下に謎の光が現れ、そして俺の意識は途切れた。
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