不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!

ミクリ21

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14◆人間の宰相視点

勇者召喚をしたことで、眩い光が部屋に満ちた。

そして、現れたのは逞しくて美しい魅力的な男だった。

ああ、なんと素晴らしい!

勇者に相応しい人間が現れ、この場にいる誰もが喜びに舞い上がっていただろう!

「おお!勇者よ!よくぞ参った!我ら人間をどうかお救いください!」

王様の言葉の後、何故か部屋には獣の唸り声が響いた。

何故?

この部屋に獣なんぞはいないのに。

皆はざわざわと不安に煽られた。

「お前たちからは、悪意の気配がする」

よく耳を澄ませると、唸り声は勇者から聞こえていた。

何故?

彼は人間だろう?

「俺を捨てたアイツを思い出す。不愉快だ」

勇者は、突如犬のようにアオーン!!と大きな声を出し、その衝撃波で城が崩れて皆は急いで城から脱出した。

城は、ただの瓦礫の山になってしまい、死人はいないが重症者も軽症者も多数いる。

王族たちは、世界の終わりのように絶望してしまい、声をかけても反応が無の状態だ。

そして、気づけば勇者はいなくなっていた。

………我々は、何を召喚してしまったのだろうか?


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