不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!

ミクリ21

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16◆ラウロ視点

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現在、僕はとても困惑しています。

何故なら、知らない男性に押し倒されて、その男性はひたすら僕の匂いをクンクンクンクンしているからです。

しかも。

「ああ!ご主人様ご主人様!!会いたかった会いたかったです!!」

男性はそればかりを連呼し、どこから出しているかわからないクゥンクゥンという声も出しています。

ゾフィスさん、セフィーロさん、みてないで助けてください。

他にも小さい子がいるんですよ?

教育に悪いですよ。

そろそろこの変態殴っていいですか?

いいですよね?

よし、殴りましょう。

「殴りますね?」

「はい!殴ってください!俺はご主人様からなら、どんな罰でも受け入れます!!」

「………ドMですか」

僕……闇落ちはしていても、性癖はノーマルなんですよ。

ところで、本当に何故皆さん助けてくれないんですか?

「………貴方はどちら様なんですか?」

「ご主人様、俺です。クラッシュです。この姿なら思い出しますか?」

ポフン!

謎の煙が発生した後、前世で飼っていたハスキーのクラッシュがいました。

「クラッシュ!?」

「ワフワフ!クゥンクゥン!ワンワン!」

ポフン!

再び煙が発生して、謎の男性に変わりました。

男性には獣耳と尻尾がないので、見た目は人間です。

「……クラッシュなんですか?」

「はい!ご主人様!!」

感動の再開を、喜びたい気持ちはもちろんあります。

けれど………もう少し説明をお願いします。

また頭がフリーズしてしまいそうです………。

あと………イケメンになりましたね。

「ゴホン!クラッシュちゃん、ラウロちゃん、部屋を移動してからお話しましょうね?」

ここでやっと、セフィーロさんから声をかけてもらえました。

………もしかして、フリーズしていただけですか?
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