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3◆クーロ視点

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俺の朝は、魔王様を起こすことから始まる。

「魔王様、起床の時間ですよ!」

「んぅ~……にゅ?」

グフッ!

皆に恐れられているあの魔王様は、朝に弱い。

起こしたら、なんとも可愛い寝ぼけが返ってきて、いつも朝から内心悶えてます。

寝顔だって可愛いのに、寝ぼけも可愛いなんて………もう!俺に美味しく食べてほしいんですか?

喜んで頂いちゃいますよ!

まぁ、嫌われないために本当には食べませんけどね!

「おはようございます!今日の朝食はパンケーキに、ハチミツシロップもクリームもたっぷりですよ。当然果物もたっぷりですよ!」

「パンケーキ!!」

魔王様は起床された。

魅力的な朝食で釣ると、目を輝かせながら起きるからもうたまらん!

ちなみに、魔王様はかなりの甘党です。

とてもじゃないけど、同じメニューは口にしたくない。

まぁ、味見のために多少は食べるけど………甘過ぎてちょっとキツイというのが本音。

でも、そのキツイ思いを乗り越えた先に魔王様の可愛い姿があるのなら耐えられるさ!

ちなみにだけど、魔王様は太りません。

燃費がいいというか………消費カロリーが半端ないらしい。

無駄な脂肪のない素敵な筋肉していて、そこそこゴツいんだけど………やっぱり魔王様は可愛いです!

俺は細マッチョ以上にはなれない体質だから、魔王様の筋肉が羨ましいです。

まぁ、マッサージの時に遠慮なく揉みますけどね!!
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