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21◆ソーマ視点
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「ソーマ君、こんにちは」
「こんにちは!ジンジャー殿下様」
翌日、ちょっと久しぶり感のあるジンジャー殿下様に会いました。
なんだか申し訳なさそうな表情をしていますが、どうしたんでしょうか?
「昨日は、私のお父様がごめんなさいね。今日は、ちょっとソーマ君に大事な話があるの。今いいかしら?」
もう昨日のことは気にしていないので、僕は素直にそう伝えました。
その後僕は、ジンジャー殿下様に連れられて応接室に来ました。
そこには、長い金髪がすごく綺麗な白い服を着た人がいたんです。
その白い服は、神殿に行った時に見覚えがあります。
神官さんが着ていた服です。
でも、この人の服はちょっとデザインが違うような………?
「はじめまして、僕はナターシャ・エリアーデと申します。神殿で神官長をしています。以後、お見知りおきを」
スッと立って、ご丁寧に腰を折って自己紹介をしてくれたので、僕も自己紹介をしました。
「僕はさか……相馬です。よろしくお願いします!」
どうでしょうか!
僕もやればできるんですと、ちょっと心の中で、ちゃんと家名を言わなかった僕自身を褒めちゃいました。
えっへん!
微笑ましそうにジンジャー殿下様とナターシャさんがみてますけど、その視線には気付きませんでした。
「それじゃ、話をしましょうね」
そして僕は、何故かジンジャー殿下様の膝に問答無用で座らせられました。
ジンジャー殿下様がいきなり僕の身体をわざわざ持ち上げて、座らせたんです。
え……39歳のおっちゃんを、ジンジャー殿下様の膝に……なんて畏れ多いんでしょうか!?
緊張でガチガチになった僕を、ジンジャー殿下様はぬいぐるみみたいに抱き締めていますが、僕の心臓が激しくバクバクいっているので放してほしいと切に願います。
「さて、僕は神託を受けて今日こちらに来ました」
そんな僕の心境はお構い無しなんでしょうか?
ナターシャさんは話始めました。
ナターシャさんの話をまとめますと、神託で僕をいじめたらダメって言われたそうです。
それで、神託はどんな内容も王族に伝える義務があって、僕が関わっている神託だから、僕を呼んだらしいです。
「ソーマ様は、フルール神様の愛し子という称号を持つ身。とても尊い方なのです」
「愛し子………?」
愛し子って、なんでしょうか?
僕のチートの話を神様に聞いた時、そんなことは言っていませんでした。
「愛し子とは、神様と波長の合う特別な存在です。ソーマ様は、フルール神様と波長が合うのでしょうね」
穏やかな微笑みのナターシャさんの言葉に、僕もつられて微笑みます。
そっか、フルール様と波長が合うんですね!
よくわかりませんけど、なんだか嬉しい気持ちに僕はなれました。
「ソーマ様、何か困ったことがあれば僕を頼ってください。僕は、いつでも神殿にいますからね」
「はい!ナターシャさん、ありがとうございます!」
僕は、お菓子を頬張りながら感謝を伝えて………あれ、両手が空いているのにお菓子を頬張っている?
気づいたら………なんと、ジンジャー殿下様の手が僕の口にお菓子を食べさせていました。
そして、僕も無意識で食べていました。
まさかの事態に硬直した僕。
そしてニコニコと食べさせようとするジンジャー殿下様。
そんな僕たちを、ナターシャさんはただ穏やかにみつめていました。
こんな状況ですけど、お菓子は素直に美味しいです………。
「こんにちは!ジンジャー殿下様」
翌日、ちょっと久しぶり感のあるジンジャー殿下様に会いました。
なんだか申し訳なさそうな表情をしていますが、どうしたんでしょうか?
「昨日は、私のお父様がごめんなさいね。今日は、ちょっとソーマ君に大事な話があるの。今いいかしら?」
もう昨日のことは気にしていないので、僕は素直にそう伝えました。
その後僕は、ジンジャー殿下様に連れられて応接室に来ました。
そこには、長い金髪がすごく綺麗な白い服を着た人がいたんです。
その白い服は、神殿に行った時に見覚えがあります。
神官さんが着ていた服です。
でも、この人の服はちょっとデザインが違うような………?
「はじめまして、僕はナターシャ・エリアーデと申します。神殿で神官長をしています。以後、お見知りおきを」
スッと立って、ご丁寧に腰を折って自己紹介をしてくれたので、僕も自己紹介をしました。
「僕はさか……相馬です。よろしくお願いします!」
どうでしょうか!
僕もやればできるんですと、ちょっと心の中で、ちゃんと家名を言わなかった僕自身を褒めちゃいました。
えっへん!
微笑ましそうにジンジャー殿下様とナターシャさんがみてますけど、その視線には気付きませんでした。
「それじゃ、話をしましょうね」
そして僕は、何故かジンジャー殿下様の膝に問答無用で座らせられました。
ジンジャー殿下様がいきなり僕の身体をわざわざ持ち上げて、座らせたんです。
え……39歳のおっちゃんを、ジンジャー殿下様の膝に……なんて畏れ多いんでしょうか!?
緊張でガチガチになった僕を、ジンジャー殿下様はぬいぐるみみたいに抱き締めていますが、僕の心臓が激しくバクバクいっているので放してほしいと切に願います。
「さて、僕は神託を受けて今日こちらに来ました」
そんな僕の心境はお構い無しなんでしょうか?
ナターシャさんは話始めました。
ナターシャさんの話をまとめますと、神託で僕をいじめたらダメって言われたそうです。
それで、神託はどんな内容も王族に伝える義務があって、僕が関わっている神託だから、僕を呼んだらしいです。
「ソーマ様は、フルール神様の愛し子という称号を持つ身。とても尊い方なのです」
「愛し子………?」
愛し子って、なんでしょうか?
僕のチートの話を神様に聞いた時、そんなことは言っていませんでした。
「愛し子とは、神様と波長の合う特別な存在です。ソーマ様は、フルール神様と波長が合うのでしょうね」
穏やかな微笑みのナターシャさんの言葉に、僕もつられて微笑みます。
そっか、フルール様と波長が合うんですね!
よくわかりませんけど、なんだか嬉しい気持ちに僕はなれました。
「ソーマ様、何か困ったことがあれば僕を頼ってください。僕は、いつでも神殿にいますからね」
「はい!ナターシャさん、ありがとうございます!」
僕は、お菓子を頬張りながら感謝を伝えて………あれ、両手が空いているのにお菓子を頬張っている?
気づいたら………なんと、ジンジャー殿下様の手が僕の口にお菓子を食べさせていました。
そして、僕も無意識で食べていました。
まさかの事態に硬直した僕。
そしてニコニコと食べさせようとするジンジャー殿下様。
そんな僕たちを、ナターシャさんはただ穏やかにみつめていました。
こんな状況ですけど、お菓子は素直に美味しいです………。
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