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愛され過ぎも困るもの(下)
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華やかな舞踏会にて。
シンディーが現れた瞬間、すべての人の視線はシンディーに集中しました。
すべての人が夢中になり、当然シンディーの家族も気づきました。
しかし、家族が動く前に光の速さでシンディーの目の前に王子様が移動していました。
シンディーの家族は思いました。
(あんのクソ王子!僕達の天使に穢れた手で触るな!ブッ○すぞ!)
強い殺意の眼差しが王子様に向いていますが、当の本人はシンディーに夢中で気づいていません。
「美しい女神様。私はヴァルノアと申します。貴方様の麗しきお名前をどうか私にお聞かせください」
「えっと……名前は秘密です」
「あぁ……女神様はイジワルですね。では、せめて私と踊ってくださりませんか?」
「はい。初めてですけど、よろしくお願いします」
踊る二人の姿は、それはそれは素晴らしかったそうです。
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。
王子様とシンディーは、あれからずっと踊っていました。
シンディーは、お爺ちゃまに言われていました。
12時の鐘が鳴り終わると、魔法が解けてしまうと……。
それは、お爺ちゃまの魔力が切れてしまうからだそうです。
そして、その鐘の音が無情にも鳴り響きます。
シンディーは慌てて帰ろうと走りました。
それを追いかける王子様は、必死です。
意外に足の速いシンディーですが、途中でガラスの靴が片方脱げてしまいました。
しかし、シンディーは止まる余裕が無くて馬車に乗って帰ります。
王子様は、ガラスの靴を拾うとある決意をしました。
「女神様、逃がしませんからね?」
帰宅した家族は、泣きながらシンディーにすがりつきました。
「クソ王子がシンディーを嫁に寄越せと言ってきたら、クソ王子を暗殺してやる!」
「暗殺はやり過ぎだ。せめて玉とちんこを取り除くぐらいにしよう!」
「僕達のシンディーが盗られる~!」
「いっそのこと、今すぐ荷物まとめて他国に逃げよう!」
とても不穏過ぎる会話の数々に、ドン引きのシンディーです。
とりあえず、シンディーがなんとか諭して大人しく次の日を迎えました。
翌日。
ガラスの靴に足がぴったりの青年を、王子様の嫁にするというお知らせがきました。
シンディーの家族は青ざめました。
兵士達と、なんと王子様自らがシンディーを探しています。
一軒一軒探し回り………そして、シンディーの家にも来てしまいました。
ちなみに、ガラスの靴はお金をかけて作った特別仕様のオーダーメイドです。
このガラスの靴は、例えシンディーと足のサイズがたまたま一緒でもシンディー以外を拒む結界が張られています。
例えシンディーよりも足のサイズが小さくても、結界によって拒まれて履けません。
青年に的を絞っているので、兄2人が一応履こうとしましたが当然履けません。
「この家にはもう一人青年がいるのは知っているぞ。出しなさい。隠すなら不敬罪になるぞ」
隠れていなさいと言われていたシンディーですが、不敬罪と聞いて大人しく出てきました。
シンディーは、自分のせいで愛する家族が不敬罪になるなんて嫌だったのです。
そして、見事ガラスの靴はシンディーの足にぴったりでした。
「あぁ、やはり貴方様が昨日の女神様だったんですね!一目でそうだと思っていました!」
「えっと……僕の名前はシンデレラです。女神様は恥ずかしいので、シンディーとお呼びください」
シンディーを嫁に出したくないと、シンディーの家族はごねにごねました。
どうしてもシンディーと結婚したかった王子様は、シンディーの家に婿入りするからと説得してやっと結婚の許しが得られました。
こうして、元王子様のヴァルノアはシンディーと結婚しました。
シンディーとヴァルノアは幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし!
★
読んでくれてありがとうございます!
シンディーが現れた瞬間、すべての人の視線はシンディーに集中しました。
すべての人が夢中になり、当然シンディーの家族も気づきました。
しかし、家族が動く前に光の速さでシンディーの目の前に王子様が移動していました。
シンディーの家族は思いました。
(あんのクソ王子!僕達の天使に穢れた手で触るな!ブッ○すぞ!)
強い殺意の眼差しが王子様に向いていますが、当の本人はシンディーに夢中で気づいていません。
「美しい女神様。私はヴァルノアと申します。貴方様の麗しきお名前をどうか私にお聞かせください」
「えっと……名前は秘密です」
「あぁ……女神様はイジワルですね。では、せめて私と踊ってくださりませんか?」
「はい。初めてですけど、よろしくお願いします」
踊る二人の姿は、それはそれは素晴らしかったそうです。
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。
王子様とシンディーは、あれからずっと踊っていました。
シンディーは、お爺ちゃまに言われていました。
12時の鐘が鳴り終わると、魔法が解けてしまうと……。
それは、お爺ちゃまの魔力が切れてしまうからだそうです。
そして、その鐘の音が無情にも鳴り響きます。
シンディーは慌てて帰ろうと走りました。
それを追いかける王子様は、必死です。
意外に足の速いシンディーですが、途中でガラスの靴が片方脱げてしまいました。
しかし、シンディーは止まる余裕が無くて馬車に乗って帰ります。
王子様は、ガラスの靴を拾うとある決意をしました。
「女神様、逃がしませんからね?」
帰宅した家族は、泣きながらシンディーにすがりつきました。
「クソ王子がシンディーを嫁に寄越せと言ってきたら、クソ王子を暗殺してやる!」
「暗殺はやり過ぎだ。せめて玉とちんこを取り除くぐらいにしよう!」
「僕達のシンディーが盗られる~!」
「いっそのこと、今すぐ荷物まとめて他国に逃げよう!」
とても不穏過ぎる会話の数々に、ドン引きのシンディーです。
とりあえず、シンディーがなんとか諭して大人しく次の日を迎えました。
翌日。
ガラスの靴に足がぴったりの青年を、王子様の嫁にするというお知らせがきました。
シンディーの家族は青ざめました。
兵士達と、なんと王子様自らがシンディーを探しています。
一軒一軒探し回り………そして、シンディーの家にも来てしまいました。
ちなみに、ガラスの靴はお金をかけて作った特別仕様のオーダーメイドです。
このガラスの靴は、例えシンディーと足のサイズがたまたま一緒でもシンディー以外を拒む結界が張られています。
例えシンディーよりも足のサイズが小さくても、結界によって拒まれて履けません。
青年に的を絞っているので、兄2人が一応履こうとしましたが当然履けません。
「この家にはもう一人青年がいるのは知っているぞ。出しなさい。隠すなら不敬罪になるぞ」
隠れていなさいと言われていたシンディーですが、不敬罪と聞いて大人しく出てきました。
シンディーは、自分のせいで愛する家族が不敬罪になるなんて嫌だったのです。
そして、見事ガラスの靴はシンディーの足にぴったりでした。
「あぁ、やはり貴方様が昨日の女神様だったんですね!一目でそうだと思っていました!」
「えっと……僕の名前はシンデレラです。女神様は恥ずかしいので、シンディーとお呼びください」
シンディーを嫁に出したくないと、シンディーの家族はごねにごねました。
どうしてもシンディーと結婚したかった王子様は、シンディーの家に婿入りするからと説得してやっと結婚の許しが得られました。
こうして、元王子様のヴァルノアはシンディーと結婚しました。
シンディーとヴァルノアは幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし!
★
読んでくれてありがとうございます!
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