シンデレラは愛され青年!

ミクリ21

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愛され過ぎも困るもの(中)

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家族4人が舞踏会に行ってしまい、家にポツンと残されたシンディー。

「お土産いっぱい買って来るから、できるだけ早く帰って来るから、シンディーごめんね」

そう言って、馬車で行ってしまいました。

実は、最後まで行きたくないとごねていましたが、シンディーに諭されて渋々4人は舞踏会に行ったのはここだけの話です。



しばらくして、シンディーの下に知らないお爺さんとネズミ獣人が現れました。

「わしは魔法使いのじいじです。ぜひお爺ちゃまと呼んでください!わしの孫シンディーちゃん!」

「僕、お爺ちゃんいないので人違いですよ」

「シンディーちゃん、わしが孫と言ったら孫なんです。年寄りには優しくね?」

「あ、はい」

元気なお爺ちゃまです。

「僕はトマです!シンディー様、お会いできて幸せです!シンディーファンクラブナンバー15637です!」

「シンディーファンクラブ………?」

「厳正なる抽選で選ばれて、僕が今宵の栄誉を勝ち取りました!」

「???」

シンディーには、なんのことを言っているのか不明でした。

さて、お爺ちゃまはシンディーが舞踏会に行けるように魔法をかけてくれるそうです。

シンディーの頭には、魔法で美しいティアラが現れました。

シンディーの私服は、魔法で美しい男用ドレスに変わりました。

シンディーの耳や首には、魔法で美しいアクセサリーが現れました。

驚くシンディー。

なんと、馬車まであります。

この馬車は、普通の馬車を魔法でカボチャ型の美しい馬車にしたものです。

馬は、普通の馬を魔法で白くしています。

馬車がカボチャ型の理由は………。

「カボチャは美味しいですからね!栄養もありますよ。甘くて大好きなんです!」

お爺ちゃまの食の好みでした。

ちなみに、馬車の御者はトマです。

厳正なる抽選で選ばれたとは、シンディーの乗る馬車の御者になるということだったのです。

ついでに、シンディーファンクラブとは非公式のファンクラブです。

シンディー大好きな人の集まりで、実はそのファンクラブのリーダーはお爺ちゃまです。

さて、皆様はお気付きでしょうか?

まだ靴がないことに。

お爺ちゃまは、シンディーにプレゼント箱を渡しました。

中には、それは見事なガラスの靴が入っています。

実物のガラスの靴ですが、特別仕様なので壊れません。

安心安全で履けるオーダーメイドです。

シンディーには言いませんが、実はシンディーファンクラブの皆でお金を出して作られました。

シンディーのための、シンディーファンクラブによる、シンディーへの愛です。

こうして、シンディーは舞踏会に行くことになりました。
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