暗殺者を極めたら職業が【死神】になってた件について

斎宮蓮太郎

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03 職業【死神】

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名前 レイ・シノハラ
年齢 15
魂階位 17
職業【死神】

【死神】
暗殺者の特殊上位職
・身体能力大幅上昇
・武器使用熟練度上昇
・闇魔法適正上昇
・回復魔法適正上昇
《特殊効果》
・不意打ち無効。
・殺した相手を任意で死をなかったことにできる。傷や怪我は回復しない。


「ムルド、俺の名前はレイ・シノハラとあうらしいぞ。それにしてもすごいな…これ、名前とかどうやってわかるんだ?」
「これは魂の記憶から読み取る…だっけ?」
「はい。その通りです」


魔法は便利だな、とつくづく思う。


魂階位は年齢を重ねるごとに増えていくらしい。また、生物を殺したときにも上がることがあるようだ。


それに死神か。俺としては不名誉な名前だが、こうして職業として出ると不気味というか、迫害されそうだな…と一人苦笑いする。
だが、効果は格別だ。特に不意打ち無効はもはや最強だろう。


「ありがとう。ところで、冒険者登録したいのだが構わないだろうか?」
「はい、もちろんです。ではこちらに来ていただけますか?」


俺たちはさっきいた冒険者が沢山いるところに戻ってきた。


冒険者登録用紙に記入するとのことだが、書いていいことの境界線がわからない。
特に職業については任意だったので助かった。


名前、年齢は別に嘘をつく必要はないだろう。ステータスをそのまま書けばいい。


「これでいいか?」
「はい、結構です。では、ここに血液を一滴垂らしてください」


といって小さな金属板と針を渡された。
指に針を刺し、血を垂らす。少々深く刺しすぎたようで一滴ではなくなったが大丈夫だろうか?


「だ、大丈夫ですか?結構躊躇なくいきましたね…」
「はっはっは!やっぱただ者じゃないな!」


受付嬢は苦笑いしながら回復魔法をかけてくれた。するとみるみる傷が塞がり、まるで怪我などなかったかのようにもと通りになった。

なるほど。これが魔法か。受付嬢から流れてくる力を自分の中にも見つけた。

…これか。


「ありがとうございます」
「ところで、ムルドさんって何者なんですか?ここに来た時の周りの反応がおかしかったので」


ムルドがいなくなったタイミングで受付嬢に聞いた。


「ご存知なかったんですか?あの方は、ここの領地の次期当主ですよ」
「やはり貴族だったのか。いや、仕草に品があるように思えたんだ」


貴族の高貴さとか知らないが、あれは上に立つ人間の感じの雰囲気だった。


「なら、衛兵をやっているのは気まぐれなのか?」
「いえいえ、優秀な次期当主というのは暇のようで。ちゃんと仕事としてやられていますよ。領内を自分の目で見るという意味もあるそうで」


この世界のことはよく知らないが、ああいうタイプの貴族は珍しいのだろう。


魔石を買い取ってくれるとのことなので売ったら二万ローになった。
日本円で約二十万円のようなので魔石は需要が高いのだろう。





オススメの宿を聞いて、そこに泊まることにした。
冒険者には宿に何年も住み込んでいる人も多いようで、近くの宿のほとんどは冒険者だった。



「とりあえず五泊頼む」
「はいよ。二千ローね」



愛想の良い女将だ。受付嬢とは違った意味で受けは良さそうだな。

それにしても、朝夕付きでこの値段は良心的だな。
風呂はないが、元々シャワーだけの俺にはどうでもよかった。


部屋につき、床よりは寝心地良さそうなベットに座って予定を立てることにした。


まず、すべきこと。


第一に教会で生活魔法というものを覚えないといけない。これは絶対、最優先事項だ。


次に職業【死神】の検証だな。うっかり殺してしまうことがないように上がった身体能力も確かめなければいけない。


あとは資金の獲得やこの世界のことについて知る必要もあるが、それはおいおいでいいだろう。



この世界にいきなりやってきたこと、まだ夢だと思っている自分もいる。


だが、もし、神がいるならば、それが俺をここへ連れてきたのかもしれない。そう思う自分もいたりする。
単純に、植物状態でも夢かもしれないが。


なんにせよ、方針は変わらない。生に貪欲に。


だが、今回はたまに人助けもしてみるのも悪くないかもしれない。

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