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02 覚醒?発見?
しおりを挟む「そう気落ちすんなよ、な?父さんと一緒に、農業頑張ろうぜ?」
「うるせえ」
「辛辣だな!?」
人が落ち込んでいるというのに、よくわからないテンションで励ましてくるこのおっさんは僕の父ージオだ。
「落ち込んでいる時くらい、話しかけないでよ」
「いやでも、父さんはお前のことを心配して…」
「母さーん、このおっさんがしつこいんだけどー」
こんな時は母さんーフランに言うのが一番だ。
「このゴミムシが!リオちゃんが落ち込んでいる時くらい静かに出来んかゴラァ!
ごめんね、リオちゃん?ちょっとこのゴミムシを永眠させて来るから」
「ああちょうど冬だしな…って冬眠とはわけが違うよ!?それ死だよ!?リオも止めて!?パパほんとに死んじゃうよ!?」
僕は必死の懇願を無視して、裏庭に行った。
後ろからら何やらおっさんの悲鳴が聞こえてきたが気にしない。
「はぁ~…」
大きくため息をつく。
正直、僕は農家になんてなりたくなかった。だからずっと、魔物を倒す冒険者になって自由に生きたいと言っていた。
それがこんなクズスキルじゃ、たとえなれてもずっと下の階級でバカにされる人生で終わるだろう。
なーにが期待しているだ。こんなスキルでどうやったら期待できるんだ。頭沸いてるんじゃないの?
「はぁ~…ん?」
木の葉を浮かして遊んでいると、違和感に気づく。
「まだ、余裕がある?」
なんか、まだいけそうなのだ。
試しに、小石に浮かべと念じる。すると、ギリギリという感じではあるが、浮かんでいた。
昨日試した時は浮かんでいなかった小石が、だ。
昨日の今日で、思い違いかもしれない。
だけど、これが勘違いではなく本当に昨日時点では浮かんでいなかったとしたら!
憶測だが、この「念動力」というスキルは、「成長するスキル」なのかもしれない。
まだ憶測で、これを確定させるには色々と検証する必要があるが。
確定すれば僕は史上初の「成長するスキル保持者」ということになる。
もしそうだとしても隠すべきだろう。権力者の争いに巻き込まれるかもしれない。
もし、これがもし使うことで成長する、いわば筋肉のような感じなのであれば、今日はとことん使うのがいいだろう。
体力的な限界も知ることができる。
今のところこの小石ギリギリ浮かべるというところだ。
小石と言っても、木の葉より若干グラム重い程度で誤差のようなものだ。
だけど、木の葉は割と自在に動かせるにもかかわらず小石では持ち上げるのに精一杯。
そして、昨日は持ち上げることすら出来なかったのだ。
仮に成長スキルだとして上限はどこまでなのか、制限はあるのか、また、「念動力」が届く範囲も成長するのかなどなど。
色々と検証することはあるが、微かに希望が見えてきた!
僕は絶対に冒険者になって成功してやる!農家は継がない!
そう心に決めて、「念動力」を最強スキルにまで鍛えることを決意した。
期限は成人する15歳まで!それまでに、両親を説得できるくらいに強くなる!
「燃えてきたなぁ~」
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