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しおりを挟む「ただいま、ご飯作るね~」
「おかえり、メシは炊いてるよ」
夜7時、茉莉花が仕事から帰って来た。
「ありがとう!今日はねぇ、手捏ねハンバーグが安かったんだぁ~」
「良いね」
彼女はよく、地下の惣菜コーナーでメインのおかずを買って帰ってくれる。俺は料理はからっきしだけどサラダを用意するくらいは出来るので、米を炊いて野菜を洗っていつでも食べられる状態にして茉莉花の帰りを待つのだ。
「いただきま~す………あ、美味しい~」
「うん、美味い。さすがデパ地下」
「ね、私が作ってもこうはならないもん」
「茉莉花のメシも美味いよ」
「えぇ~?」
褒めれば赤らむ頬っぺたが可愛い。先週付け直したばかりのまつ毛エクステを伏せる目元だってセクシーだ。
うーん抱きたいな、しかし食事中に性の匂いをさせてドン引きされたくはないから我慢だ。とはいえスキンのことを尋ねるならセックス中しかない。
食べ終わったら誘うことにした。
・
「ご馳走さま、美味しかったねぇ」
「うん」
「片付けるから、空くん先にお風呂入っちゃって?」
「うん……茉莉花、」
「ひゃっ」
シンクに向かった彼女の尻は無防備だった。俺は後ろから抱き締めてフライングしている股間をぐりぐり押し付ける。
こんな触れ合いもイエローカードだろうか、でも
「茉莉花、抱きたい」
と首筋に鼻を当てると
「うん♡」
と応えてくれた。
「俺、風呂済ませてくるわ」
「うん…急がなくて良いからね」
「あぁ」
疑わしい点は無し、俺はサクッと風呂に入った。
上がったら茉莉花に入るよう促して、髪をタオルドライしつつ例の引き出しを開ける。
しかし
「……どういうこと?」
俺は怪奇現象に目を剥いた。
スキンが残り2枚から、残り1枚に減っている。
今の今だから茉莉花しか犯人はいない。しかし目的も分からないし悪いことかどうかも定かではない。
「あれ?」
箱を持ち上げて裏を見れば、使用期限がゾロ目の箱に戻っているではないか。
ますます分からない。茉莉花は箱ごとスキンを入れ替えて何をしたかったのか…今度こそ穴開きに細工されているのか。
だが持って見たところ怪しい点は無し、開封したり接着した様子も無いように見える。
これは解決せねば体を交えることは出来まい。
せめて穏便に話が出来れば良いのだが。
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