わかりあえない、お互いさまね

茜琉ぴーたん

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 デート当日。
「こんにちは、沙耶さんですか」
 待ち合わせ場所に来たその人は、長身で写真の通りのイケメンだった。メッセージの文面からも真面目さが感じられたし、変わらず好印象だ。
「こんにちは、裕大さんですね?はじめまして」
 目を合わせた瞬間に恋に落ちる感じ、それ自体は初めてではない。なんせ私はあらゆるダメ男を渡り歩いた身…顔だけの男だってかつて交際済みだ。
 しかし裕大さんの雰囲気に滲み出る人の良さと言うのか、穏やかな感じはすごくしっくり来るような気がした。

 彼はプロフィールには自営業と書いていたが、実際には芸能活動をしているらしい。私は詳しくないので知らなかったが、男性誌のモデルや舞台活動をして生計を立てているそうだ。でも驕りが無くて腰が低くて、気遣いの出来る優しい人だ。
 私たちはネット上と変わらず話が弾み、カフェランチをしてショッピングモールを散策しながらも会話が途切れることは無かった。


 そして、夕方になる頃。
「沙耶さん、今日は楽しい時間をありがとうございました。またお会いできたら嬉しいんですが」
「そうですね、私もまたお会いしたいです」
 気は合うも裕大さんはお開きムードだったので、ディナーはすることなく駅で別れた。
 感触は上々、サラッとした感じが好きかもしれない。
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