わかりあえない、お互いさまね

茜琉ぴーたん

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 それからもメッセージのやり取りは続いて、2度目のデートの約束をした。
 情報を少しずつ得ていく中で、私はなんとなく裕大さんの性分というのか習性が分かってきた。
 そしてそれをデートにて、失礼ながら突き付けてみた。

「裕大さんって、長時間恋人と居られないタイプなんですか?」
 彼は気まずそうに頬を掻いて頷く。
「恋人に限らず、なんですが…独りの時間が必要なんです。何をする訳でもないんですが、独りにならなきゃ気持ちが悪いんです。朝から晩まで人と居ると、夜には胸がムカムカしてきてしまうんです。沙耶さんだからとか関係なく…数時間に1回はエスケープして独りにならなきゃ、落ち着かないんです。親や兄弟の前でもそうしてました」
「性質なんですかね」
「たぶん…でも恋愛もしたいですし…イチャイチャしたいですし、和やかに隣に座ってる時間も楽しいは楽しいんです。でも同じ空間に四六時中となると…息苦しいんです…これまでの彼女は、僕の行動を理解してくれませんでした。当たり前だと思います。午前に待ち合わせて昼過ぎには長時間トイレに篭ったりするので…アプリで沙耶さんにイイネしたのは、こういう性分を理解してくれないかなって…期待があってのことでした」
「なるほど」
 こだわりとか持って生まれた性質のひとつなのだろう、それについて私が偉そうに説教は出来ない。独りが良いけど恋人は欲しい…結婚は嫌だけど恋人は欲しい私と競り合う条件かもしれない。
「沙耶さんは、結婚は求めてないんですよね?」
「はい。祖母も母も離婚してまして、結婚自体に夢とか持てないんです。男性が嫌いな訳ではないので彼氏は作りますけど…その先の、となると。まぁ、変な男とばかり付き合っちゃったのも原因かもしれませんけど」
「僕は…沙耶さんのことが好きです。僕の価値観が分かってもらえるなら、今後もお付き合いをさせて頂きたいんですが」
「あ、ありがとうございます…私も、裕大さんとは話が合うし楽しいから…一緒に居たいです…」
 何人と交際しても、両想いになった時の喜びは衰えない。
 私たちは勢いを持って、カップルとなった。
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